アンダー・ユア・ベッド (角川ホラー文庫)

  • 440人登録
  • 3.56評価
    • (35)
    • (64)
    • (90)
    • (11)
    • (4)
  • 63レビュー
著者 : 大石圭
  • 角川書店 (2001年3月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043572014

アンダー・ユア・ベッド (角川ホラー文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 異常です。ド変態です。でも…読んでいるうちに主人公を応援したくなりました。

    ストーカーは犯罪なのですが、これは純愛なのかなとすら錯覚しそうに。実際に主人公の行動を想像すると本当にめちゃめちゃ気持ち悪いのですが、でも私はとても好きです。(好きって言って良いのか…)

    古代魚や熱帯魚が出てくるシーンを丁寧に描いてあるところも、私は魚が好きなので嬉しかったです。淡々と描いてあるので独特の不気味さもあります。

    何度も読み返している好きな話なので本当は☆5にしたいですが、この本を好きですと言う勇気が…☆4.5くらいの気持ちの☆4です。

  • 学生時代に一回だけコーヒーを飲んだだけの女性を追いかける、ピュアで一途なストーカー男が主人公。
    女性の結婚相手が本当に外道なので、ストーカー主人公がいい人に見えてきて、応援したくなるという、ある意味やばい話。
    でも男性と女性で評価が分かれそうです。
    ストーカーはストーカーですしね。

    終始暗い雰囲気で、淡々と話が進んでいきますが、淡々としているのが逆に恐怖心を煽るのに一躍かっていて、引き込まれました。
    山場っぽい山場がないといえばそれまでなんですが、平行線で先がどうなるかわからない不気味さが好きです。
    個人的にはかなり記憶に残る作品でした。

  • 主人公?の「ぼく」はそこそこ順調にイカれてる粘着気質のストーカーなのですが、その主人公の気持ち悪さを遥かに凌駕するほどのヒロイン夫婦の破綻ぶりが素晴らしく、主人公が幸せになっても良いんじゃないかなあ、と思わせるようなストーリー展開でした。ラストも美しさを感じて良かったです。サスペンスと言うより、ラブストーリーですね。

  • ストーカーの主人公が昔好きだった女性の家に潜んで、いかれた暴力夫に酷い扱いを受けている彼女を歯ぎしりしながらただ眺めているというような話。

    あらすじだけ見れば江戸川乱歩の『人間椅子』か、乙一の『暗いところで待ち合わせ』かといった風で面白そうに見える、んだけど、とにかく出てくるキャラクターの行動や思考が類型的で薄っぺらく、主人公のストーカーも、暴力をふるう旦那も、ふるわれるヒロインもみんな予想のつくようなセリフしか言わないしやりそうなことしかしない。とにかくこちらの予測から一歩も足を踏み出してこない。

    50頁ほど読み飛ばしてあとから不明な点をこちらの想像で補ったとしても大体当たってるから問題ないのではないかと思えてしまうような小説だった。

    全体に平易な文章でまとまっていて読みやすくはあった。

  •  読み終わって本を抱きしめキスしたくなった作品。タイトルからは想像も付かない爽快な一冊。ストーキングをしている対象の女性が、夫から凄まじいDVを受けているという話。ストーカーを応援したのは初めて。最後はどうなるんだろう?とページを捲る手を止められなかった。快作。

  •  タイトルで、江戸川乱歩の「人間椅子」を想像したのだが。
     それは、近くて遠かった。

     主人公は、生まれついての影の薄い男。
     物語の合間、合間に、存在感が薄かった故のエピソードがはさみこまれるのだが、なんというか圧倒される。限りなく0に近いような存在なのに、妙な圧迫感がある。
     それは、彼が抱えている閉塞感なのだろう。

     ともあれ、彼は昔一度一緒にコーヒーを飲んだだけの女性に執着する。
     その執着の仕方は、不気味だ。異様なのに、そこにある気持ちは純粋である。彼女への彼の思いは、澄み切っていて曇りもよどみもない。

     が、純粋すぎる水の中では、生物は生きていけないのだ。

     そういう意味で、主人公が熱帯魚屋を営んでいるのは、皮肉である一種のメタファーなのかもしれない。

     執着される彼女は、彼女で問題をかかえていて、それが暴発し、その場に彼が居合わせたことで、物語は悲劇的に終わる。
     が、不思議な爽快感があった。

     不気味なのに、心地いい、妙な作品だった。

  • 家庭内暴力を振るわれている嫁をストーカーの話。

  • 応援したくなるストーカーの話。なんでこんなDV男から逃げないのだろう、実家が味方なんだから実家に行けばいいのに……と思ってしまうが、その辺も心まで囚われているからなのだろう。

  • けっこう意味深

  • 純愛であって欲しい、主人公を応援したい…
    という気持ちで読みましたが、それは読者が主人公を知ってるからで、行動だけ知ったら、単なるストーカーで気味悪い男。
    ラストに関しては、他に方法があったのでは…と思うけど、そんな事言ったらこの作品の意味がなくなってしまう。
    想像したのと少し違うけど、ホラーだった。

全63件中 1 - 10件を表示

大石圭の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ZOO
乙一
東野 圭吾
宮部 みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印

アンダー・ユア・ベッド (角川ホラー文庫)に関連する談話室の質問

アンダー・ユア・ベッド (角川ホラー文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

アンダー・ユア・ベッド (角川ホラー文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

アンダー・ユア・ベッド (角川ホラー文庫)のKindle版

ツイートする