南総里見八犬伝 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫 90 ビギナーズ・クラシックス)

著者 :
制作 : 石川 博 
  • 角川学芸出版
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本棚登録 : 304
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043574223

作品紹介・あらすじ

不思議な玉と痣を持って生まれた八人の男たちは、やがて同じ境遇の義兄弟の存在を知る。完結までに二八年、九八巻一〇六冊の大長編伝奇小説を、二九のクライマックスとあらすじで再現した『八犬伝』入門。

感想・レビュー・書評

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  • 急に八犬伝が読みたくなったんですが、さすがに岩波さんのお世話になるわけにもいかないんで(なんでよ)なんかないかな〜って検索してたらビギナーズクラシックっていうシリーズを見つけました

    あれなんか違うやつおびーのところで見たなってのもあったんで早速借りてきました!
    そしたら辻村深月さんの『子どもたちは夜と遊ぶ』に『八犬伝』が出てきて予知か!と思いました
    予知能力者デビューです

    はい、本編
    「仁義礼智忠信孝悌」もうこの時点で日本人ならとろけますよね
    あー面白い、やっぱ面白い『八犬伝』
    ほんとにすごいですよね
    大大大長編の中に日本人の好きなものがこれでもか!と詰め込まれてるんですよね

    なんで、『八犬伝』を読むと、誰もが「あれ?これって○○○じゃね?」って思っちゃうんですよね
    ○○○は日本人が好きな作品や物語や娯楽作品のひな型が入ります

    たとえば「日本最初の戦隊ヒーローじゃね?」とか「ワンピースじゃね?」とか「ドラゴンボールじゃね?」とかとか

    もう全てを内包してるとんでもない作品が江戸時代に書かれてるわけだからね
    すげーな曲亭馬琴!!


    そしてこのビギナーズクラシックシリーズですよ!
    今回初めて知ったんですが、10年以上前に発刊されてるんですよね
    これなかなか良いよ
    ほんと日本の古典の入門編にぴったりの構成だと思います

    やばい!追いかけちゃいそう(ほんとやばい)

    • ひまわりめろんさん
      土瓶さん
      まあ『八犬伝』といえば人形劇よね

      おびー
      うわ、うわうわ
      信乃て戦隊ヒーローだったらレッドやで(だからなによ)
      わしはうーん、小...
      土瓶さん
      まあ『八犬伝』といえば人形劇よね

      おびー
      うわ、うわうわ
      信乃て戦隊ヒーローだったらレッドやで(だからなによ)
      わしはうーん、小文吾か毛野かな〜(真逆のキャラやん)
      2023/06/28
    • kuma0504さん
      玉梓の実物が三次の地にありました。
      玉梓の実物が三次の地にありました。
      2023/06/30
    • ひまわりめろんさん
      え!????

      あ、人形ね
      びびった夏木マリが展示されてるのかと思った(なわけあるかーい)
      え!????

      あ、人形ね
      びびった夏木マリが展示されてるのかと思った(なわけあるかーい)
      2023/06/30
  • 北斎映画にも登場したり、らんまんのすえこが愛読していたり、思い起こせば、幼少時自分も人形劇で楽しんでいた南総里見八犬伝。「仁儀礼智忠信孝悌」「いざとなったら玉を出せ。不思議な玉をぉー」と今でも主題歌を歌えるのであった。
    でも、話をすっかり忘れていたので、読み直してみました。

  • 思っていた以上に読みやすくてびっくりした。
    これはもう、ほとんど江戸時代版ワンピースだな。というか、ワンピースが現代版の八犬伝か。
    もちろん設定とか背景は全然違うけど、複線のはり方とか、仲間が増えていく感じとか。そしてなによりその大きな世界設定。
    江戸時代の人も毎年楽しみにしていたんだろうなと、親近感が沸いた。
    あと、ものすごく言葉のリズムがよい。読んでいて気持ちいい。

  • 「古典を難しく感じるのは、時代背景が分からないと作品の内容が理解できないところにある。ビギナーズ・クラシックスシリーズでは古典の原文→その現代語訳→さらにその部分の解説という構成になっているので、当時の風習などを理解しつつ、原文の雰囲気を味わいながら古典に親しむことが出来る。」
    (大居雄一『身になる読書術』の紹介より。

    「不思議な玉と痣を持って生まれた八人の男たちは、やがて同じ境遇の義兄弟の存在を知る。八犬士が出会うまでの前半と母の国を守るために戦う後半からなる。完結までに28年、98巻106冊の長編をまるごと読む。」

  • この薄さで要点をしっかり辿れるの素晴らしい!原文はなかなか手が出せないけど、訳でだいたい掴んでから読むと、ちゃんとわかるし、なにより言葉の流れが気持ちいい。
    毛野ちゃんのスプラッタ戦闘シーンと、猪に松明付けて放つ戦法、これはもうバーフバリはまった人はハマるでしょう。
    めちゃくちゃ強くてめちゃくちゃ心のしっかりした八犬士だけど、お互いに「もっとこうしたほうがいいんじゃない?」って言えたり、素直に受け入れられる関係性がいいね。曲亭馬琴に、あなたの作り上げたキャラの魅力は令和の時代にもズバンと刺さってますって伝えたい!

  • 読本だけあって、原文を声に出して読むと、調子がよくて気持ちがいい。全巻現代語訳はないそうだが、庶民の本の読本であるから現代の庶民にも原文で読めそうだ。
    さすがビギナーズ・クラシックスで、よくまとめてくれていて大体のストーリーや雰囲気はわかった。これで多少は八犬伝の会話に参加できるかもしれない。
    ただ剣士の活躍の話だから殺戮や戦いの場面が多く、しかもかなり戦慄的。ここにピックアップされた話が特にそういう場面が多かっただけなのだろうか。

  • 八犬伝のオマージュ漫画を知ってたので原作を読んでみようかなと思ったのがきっかけ。
    実際はめっちゃ長いらしい。
    勧善懲悪の歴史物って感じでした。

  • とても面白かった。冒険ファンタジー小説としてよく出来ている話。キャラクター一人一人が魅力的だし、戦いのシーンも躍動感があってワクワクする。
    仲間で支え合い戦っていくのがいいね。
    水滸伝を元にしたとのことで、伏姫の珠が108だったり、芸が細かい。
    馬琴が挙げている小説を書く時の7つの法則の7番目・隠微が興味深い。現代的なテーマも内包しているのではなかろうか。
    元は106冊だということで、いい感じの現代語訳があったら全編読んでみたい。

  • ちょっと読み辛かったかな。
    僕の理解力の欠如からあまり内容が頭に入ってこず、ほんとにぼやっとわかった程度でした。

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著者プロフィール

1767年生まれ。江戸時代後期の作家。1814年から28年をかけて全98巻、106冊の「南総里見八犬伝」を完結させた。1848年没。

「2016年 『南総里見八犬伝(三) 決戦のとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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