さらわれたい女 (角川文庫)

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  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043595037

感想・レビュー・書評

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  • 歌野晶午って誘拐好きだね〜と思っていたら、解説を読むにどうも私がたまたま誘拐のばかり買っていたらしい。
    この作品はほんとに面白かった。2時間サスペンスっぽさは少しあるものの、かなり意外な展開でした。今まで読んだ歌野作品の中で一番です。どうも「カオス」というタイトルで映画化されていたらしいが、それは知らなかった。配役は中谷美紀と萩原聖人か〜なるほどね、悪くない。機会があったら見てみたいですね。

  • 警察の描写に悪意を感じる。

  • 運とツキから見放された人生を送ってきた便利屋。
    そんな便利屋に舞い込んできたのは
    「私を誘拐してください」という美しい女性・佐緒里からの
    狂言誘拐の手伝いの依頼だった。

    便利屋はこんなふざけた依頼に便乗し、
    お金を騙し取る算段を立て、見事に成功させる。

    人生のツキを取り戻したような気分に浸っていた便利屋は
    急転直下、地獄に叩き落とされる。

    依頼人・佐緒里が何者かによって殺されていたのだ。

    その結果、狂言誘拐の片棒という立場から、
    捕まれば誘拐殺人犯という立場に入れ替わってしまう。

    自分を罠にかけた人間を見つけだすべく
    自ら「探偵役」となり、少ないヒントを元に奔走する。

  • 面白かった!ちょっとむりやり?ってとこもあったけど、たのしめると思う。

  • 歌野さんらしい仕掛けのあるストーリー。
    「葉桜の季節に~」がすごすぎたからものすごく面白くは
    感じないけどまぁまぁ印象に残る内容でした。
    ドタバタ感もよかったです♪

  • 狂言誘拐を題材にしたお話を最近読んだばかりで
    二度目だったせいか、あまり夢中になれませんでした。

    女性を見る目がないと自分を悔やむ気持ちに少しも同調できないし、
    この男性に関わった女性こそ不運だと思う。
    身勝手すぎる男性の心境にイライラしてるうちに
    読み終わってしまった。

  • タイトル+表紙がどすとらいくだったので読みました。
    歌野さんの作品は初めてだったのでわくわく!w

    作品自体も終始わくわくというか、緊張させられる内容で
    面白かった(∩^ω^∩)
    視点が何回か切り替わるので、え?え?ってかんじで
    心地よい混乱に陥ることができるし、色々明らかになる後半は、便利屋さんと一緒に「どういうこと?!」ってあたふたできて楽しいです。 笑
    特に「犯人」の章ははじめ読んだとき理解できなくって、誰やーって考えてドキドキしました。


    あと、女怖いw
    ってなる。←
    いろんな意味で常に現実的なんですね。


    電話を使ったトリックが見事なのですが、作中に「自動車電話」って出てきたときに?が浮かびました。なにそれ?って。あとがきを見てみると、この作品は1991年に執筆されたもので、まだまだ携帯電話なんて普及してなかったみたいです。あとがきは1997年のと2006年に書かれたものが掲載されてて
    改めて通信界の進歩すげー!と思わされます ←


    1991年だからこそあり得たトリックなんやなー。


    歌野さんは、他の作品も読んでみたい!
    やっぱりミステリー楽しい!
    ただよくある死体を解体するシーンは、どれだけいろんな小説の中で読んでも
    リアルに想像(できないはずなのに)してしまってぞわぞわするのが辛いです(´・ω・`)ぞわ~

  • /?day=20070723

  • まぁ~・・・・・ つまらないわけじゃないけど インパクトには欠けるね。
    これ読んで、女が悪いか男が悪いか どう感じるかによって 
    その人の人間性が 分かる気がする。
    あたしはー、どう考えても男が悪いとしか 思えんけどね。

  • 早速投稿します☆

    久しぶりの歌野作品…

    「私を誘拐してください」
    美しい人妻は、そう呟いて便利屋の手をにぎった。
    夫の愛を確かめるための“狂言誘拐”だというのだ。
    金に目がくらんだ俺は依頼を引き受けた。
    完璧なシナリオを練り脅迫を実行、身代金までせしめたが…

    あらすじ分まではサクサク読めます

    そこから…

    ん…!?   

    迷います…


    この迷わせ感が歌野作品らしいですね

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著者プロフィール

1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2010年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。

「2022年 『首切り島の一夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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