現代百物語 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.06
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本棚登録 : 273
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043596065

作品紹介・あらすじ

少し感覚のずれている女の子、旅行先で出会った理不尽なガイド、笑いながら人を陥れようとする男……誰もが現実に出遭い、体験しうる恐怖を『ぼっけえ、きょうてえ』の実力派が描く、現代の百物語!

感想・レビュー・書評

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  • 岩井さんによる短編集。さくさくと読めた。怖くないのに怖い。平穏な日々に潜む、さまざまな影に焦点を照らし合わせていて、それを知るたびに、一番恐ろしいのは実態のある人間なのだと実感する。「犬死にという言葉は、無駄死にではない。実は重い死を許容するものだ。」"私の犬"が一番好きで、ぞわりとした。

  • 探せば日常にも百物語の片鱗はあるのかなーと思わされました。

  • 彼岸と此岸の話が入り交じるホラー99編。
    幽霊的の話もあるけど、生きた人間の念的な話、精神系の話が多い。
    日常生活を少し不安にさせる怖い話がほとんどなのに、笑える箇所が多くあってオモシロイ。
    作家の人柄が出ている本だと思う。

  • 作者が
    聞いたり体験したりした
    怖い話

    っていっても
    怪談的なのは数パーセント

    厭な話

    奇妙な話
    がつらつらと書かれています

  •  面白い

  • ●ホラーかと思いきや、エロネタが多くてびっくり笑
    特にAVネタ、風俗ネタは中々のきつさだった…
    ●東アジア某国ネタも多く、なんとなく欧州とは違ってべったりした、ちょっと気味悪い感じ…
    ●著者の文体はそんなに自分には合わないんだけど、それでもこれは結構読めた。何より見開き1ページに納める技術がすごいよね。

  • タイトルでは百物語であらすじは怪談のようだが、そんなことはない。
    韓国と風俗と性病にまみれたエッセイである。

  • 日常の何でもないところに潜むちょっとした違和感,ズレが,そこはかとない怖さを醸し出す.

  • 再読。
    本人しか分からない理由不明な行動やその後が不明な話、どうしてそうなった!?な話は興味を引くが、結構な数続けば食傷ぎみ。ページから漂う著者独特の色気とあとがきに救われる。
    「明日の病気や遠い死より、今日の金と快楽ですよ」かぁ…妙に納得。

  • 霊的なものより、生きた人間の方が怖い

    虚言癖とか思い込みとかそういうの

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著者プロフィール

岩井志麻子 (いわい・しまこ)

岡山県生まれ。1999年、短編「ぼっけえ、きょうてえ」で第6回日本ホラー小説大賞を受賞。同作を収録した短篇集『ぼっけえ、きょうてえ』で第13回山本周五郎賞を受賞。怪談実話集としての著書に「現代百物語」シリーズ、『忌まわ昔』など。共著に『凶鳴怪談』『凶鳴怪談 呪憶』『女之怪談 実話系ホラーアンソロジー』『怪談五色 死相』など。

「2023年 『実話怪談 恐の家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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