バイブを買いに (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 159
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043604012

感想・レビュー・書評

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  • けっこう前に図書館で読み終えながら、タイトルと表紙のインパクトから、レビューを書けずにいた。

    FB連携を一時的に外したので、書いてしまおう。

    いわゆるその手のものについては買ったことも使ったこともないのだけれど、ニッセ○などの通販雑誌をなんとなくペラペラめくっていると唐突にそのページがあったりしてびっくりします。

    男性におけるエロと女性におけるエロの間には超え難い溝があって、どんなに泥酔していたとしても異性と下ネタで盛り上がったりはできない私なのだけれど。
    それでも、この人の伝えたいことはわかる。

    不倫や中絶はもってのほか、する気もないし全く賛同できないし、タチの悪い男にハマるなんて阿呆でしかないと思う。けれどタガが外れてしまうような、それくらい堕ちてしまう恋愛も世の中にはあるんだろうな。

    • vilureefさん
      こんにちは♪

      >FB連携を一時的に外したので、書いてしまおう。
      これ、うけました(笑)

      この作家さんの本は一冊しか読んだことが...
      こんにちは♪

      >FB連携を一時的に外したので、書いてしまおう。
      これ、うけました(笑)

      この作家さんの本は一冊しか読んだことがありませんが、とても率直でリアルで胸をうたれたことを覚えています。

      この本も有名ですよね。読んでみたくなりました。
      2014/03/17
    • hetarebooksさん
      vilureefさん

      ありがとうございます(笑)
      FB連携していても周りがそれほど本好きでないこともあって油断していたのですが、案外...
      vilureefさん

      ありがとうございます(笑)
      FB連携していても周りがそれほど本好きでないこともあって油断していたのですが、案外チェックされているみたいで・・・職場の方なんかもつながっているだけに。。笑

      タイトルのせいで躊躇する方が多いと思うのですが、仰るとおり率直でリアルな、飾らない文体がいいなと思います。

      案外、図書館に置かれていたりしますので、ぜひ一読されてください(*´ω`*)
      2014/03/17
  • 男性を置き去りにした本。女性を置き去りにした本なら「正しい保健体育」がおすすめ。

  • オススメの本教えてくださいと言って、紹介してもらった本。すごいタイトルだ。声に出して読み上げるのはちょっと恥ずかしい。本文も、おちんちんやセックスという単語が頻繁に出てくる。
    けど、エロ小説なのか、というとそうではなかった。
    好きな人(好きだった人)とのコミュニケーションの一環のようにセックスをして、相手が何気なく言った言葉に激しく傷ついたり、いつまでも勇気づけられたりする、そんな女性たちの恋愛の話だった。

    好きな人が言ってくれた言葉は魔法のように自分を喜ばせてくれることがある。何気なく吐かれた言葉は、解けない呪いみたいに自分を傷つけている。
    魔法も呪いも自分をいつまでも縛り続ける。

    「19歳のときに何気なくこの本を買って、それ以来何度も読み返している。読む時期によって感じ方が変わる」と、この本を勧めてくれた人は言っていた。
    言葉や文章は、受け取る側のコンディションによって魔法にも呪いにもなり得る。言葉はすごく残酷だと思う。そして、言葉を求める気持ちもよくわかる。

  • エロを書くなら顔出しはなしでお願いしたい。

  • 女性から見た、自分だけの世界が描かれている。
    どの話もそれぞれ違った恋人が登場しているが、彼らが何を考えているのか、主人公たちの行動をどう受け取っているのかはまったく描かれていない。
    男が読むと、その身勝手さに腹が立ち、呆れるだろう。
    ここまで狙ったように、女性視点だけを描けるのもスゴイと思う。
    しかし描写自体は、タイトルの過激さと裏腹に決して過剰でない。自然で読みやすく、読後感も気持ちの良い寂しさを感じさせてくれた。

  • かわいらしいエロ

  • ちんちんの短編集。

    おちんちんは本当にわかりやすい。わたしのことを思って、わたしとしたいと思って大きくなっているおちんちんは、いつだってわたしの胸を打つ。かわいくって、ぐっとくる。まるで、しっぽを振りっぱなしのバカな犬みたいだ。

    ばかばかしくて愛おしい、肌と肌を合わせる感覚。好きな人を喜ばせてあげられる、自分の、女の体がうれしい。山田詠美から「こんなにいいセックスをしている私はいい女でしょ」感を抜いた感じとも。山田詠美はこのジャンルの「切り拓いた者」だからあれでいいんだけども。



    スピリチュアルな切り口から身体性に辿り着く田口ランディと、フィジカルな話が精神性と地続きな夏石鈴子。反転画像のようで似ている。どちらも、大切な食べ物を一つの皿から取り分けて誰かと食べるような感覚に通じる。そして「ごちそうさま」を心から言える人は、裕福ではなくとも豊かな人生を送るのだろう。

  • エッセイ風の表紙だが性描写多めの恋愛短編集。恋愛の価値観が自分と合わない主人公ばかりでラスト三編の連作は胸糞だったし★2にしたいが文章や物語構成は普通なので★3。

  • すんごいタイトルだなと思ったけど
    中身はそんなことなくて

    私もきっとバイブ買ってきなよと好きな人に言われたら買いに行っちゃう

  • 題名、表紙ともちょっと困るー、と。でもなかなか面白かったです。

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著者プロフィール

1963年生まれ。著書は『バイブを買いに』、『いらっしゃいませ』、『新解さんの読み方』、『新解さんリターンズ』、『今日もやっぱり処女でした』(日本図書館協会選定図書)、『きのうと同じに見えるけど』などがある。

「2010年 『愛情日誌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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