新解さんリターンズ (角川文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043604036

作品紹介・あらすじ

新解さん(『新明解国語辞典』)の魅力の伝道者・夏石鈴子が、改訂された第6版を熟読。新たにできた運用欄、美味へのこだわりなどに迫りつつ、人間臭い、読んで楽しい辞書の面白さをくまなく紹介します!

感想・レビュー・書評

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  • 新明解国語辞典(以下新解さん)を骨の髄まで楽しむための教科書といってもいいもの。
    新解さんをこよなく愛する著者が、世に溢れる言葉の数々を、端的にわかりやすく説明している辞典の偉大さを高らかに讃えている。
    新解さんの説明へのコメントをしている著者とのやりとりもまた面白い。

    例えば333ページにある一部を抜粋すると・・・
    〜ここから〜
    ゆうかん【有閑】生活に余裕が有り、ひまを持て余すこと。「ーマダム」

    ただひななだけでは、「ーマダム」になれず、それはただの「ひまな女」に過ぎない。
    〜ここまで〜
    こんな調子で、辞典の説明と著者のコメントで面白おかしく進んでいく。
    本書は、2004年に出版された「新明解国語辞典」第6版についてツッコミを入れている一冊。過去の版には掲載されていたのに、消えてしまった言葉や、新たに加えられた言葉、説明文の変化などを検証している。
    我が家にあるのは、「明解国語辞典」(新がついていない)三省堂は昭和42年改訂版だ。第6版のようなキレはないが、丁寧に言葉の意味を伝えてくれる。
    辞典の素晴らしさを改めて伝えてくれる素晴らしい作品だ!

  • 相変わらずの、新解さんの人間くささを隅から隅までみせつけてくれる。味にうるさい、金にうるさい、女にきびしかった?新解さん。最近は少しずつ角が取れてきている感もあるが、語釈が楽しい新解さんは健在である。もっと頑張れ!新解さんよ〜〜。

  • 赤瀬川氏の「新解さんの謎」を読んだ時の衝撃には及ばないものの、新明解国語辞典への愛情をたっぷり感じる一冊です。
    夏石氏版も2冊目なので、集中して読み続けるのではなく、日に数ページずつ読むくらいが丁度よい。

  • 『新明解国語辞典』のファンなので、この本を手に取った。

    辞典での語彙説明を面白おかしく紹介している本なので、『新明解国語辞典』が好きな方なら興味深く読めるが、若干長く、最後には飽きてくるのが玉にキズ。

  • 年末年始用に持ち運びが楽な文庫を適当に選んだ中の1冊。赤瀬川さんの新明解の本は読んだことあるけど、この人も書いてたんだな。真似かと思ったけど、違うみたい。でも、あんまり面白くなかったな。集中して読む気にならず、途中リタイヤ。

  • 「新解さんの読み方」の続編

  • 図書館で借り。
    「新解さんの読み方」の後に続けて読んだら、さすがにボリュームいっぱいでおなかいっぱい、胸いっぱい。
    「広辞苑」との対比や、版を重ねるごとに収録語が移り変わる様子は面白かった。

  • 名(迷⁈)国語辞書のひとつ、明解さん☆

    この本を読めば、明解さんのトリコになること間違いなしです(o^^o)

  • 久しぶりに読みました。やっぱり面白い。

  • 新解さんも、版を重ねて、2004年、第5版から第6版になりました。初版から収録されつづけている言葉など、新しい版と旧版との比較も含みます。「言葉」を扱う辞書ですから、古色蒼然たるままでいいということはありません。同時に、古くからの言い回しや、今ではほとんど使われていないことまで網羅されていないと、とんでもなく困ることにもなります。だから辞書は(何語のものであっても)新旧硬軟取り混ぜて、自分の必要に応じてマメにいくつも引いてみるのがコツです。新解さん、まだまだご健在のようです。

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著者プロフィール

1963年生まれ。著書は『バイブを買いに』、『いらっしゃいませ』、『新解さんの読み方』、『新解さんリターンズ』、『今日もやっぱり処女でした』(日本図書館協会選定図書)、『きのうと同じに見えるけど』などがある。

「2010年 『愛情日誌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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