ブレイブ・ストーリー (下) (角川文庫)

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著者 : 宮部みゆき
  • 角川書店 (2006年5月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (500ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043611133

ブレイブ・ストーリー (下) (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 堂々の完結巻。自らの不幸な運命を変えるため、〈幻界〉を旅していた亘が、ついに運命の塔にたどり着き、変わらなければならないのは運命ではなく自分であるという真実に気づく。
    北の帝国に現世に通じる真実の鏡の対となる魔界に通じる常闇の鏡があった。ミツルとワタルの2人が求める最後の宝玉は、魔界から魔族の侵攻を防ぐため常闇の鏡を封印していた闇の宝玉であった。ミツルはその話を聞き、皇都ソレブリアを破壊し宝玉を手にして運命の塔へと行ってしまう。そのせいで〈幻界〉は魔族があふれて危機にさらされ、ワタルは〈幻界〉を救うために、ミツルのあとを追いかける。
    そこで待っていたのは憎しみの塊となってしまった自分の分身との戦い。ワタルはその自分をも受け入れたが、〈幻界〉で起こるすべてを幻と考え破壊を繰り返しながら旅を続けてきたミツルは大きく育ちすぎた憎しみを受け入れることができず分身に敗れてしまう。
    すべての試練を乗り越えたワタルが選んだ答え。それによって「ワタルの」〈幻界〉は守られた。現世での運命は何も変わらなかったが、ワタルは大きく成長し、これからの運命も乗り越えていく力を得る。半身となったミツルの現世での在り方について少し疑問は残るが、ファンタジーであり児童向けの小説のように思える今作は間違いなく誰が読んでも楽しめる作品だと言える。

  • 1人の男の子の冒険成長ファンタジーで終わらないところがすごい。。。

    大人になった今読み返すと、本当に色んなことを考えさせられました。中学の時に読んでいた頃はどこまで考えて読んでいたのかなぁ。

    ワタルは成長しました。
    自分の欠点を見つめ、それを認める勇気を持ちました。

    ベッドの下で震えていたあの頃のワタルとは違う。人間的に大きく成長したワタルに私も勇気をもらえました。

  • ついに読み終わった。なかなか読み進められなかったのに、途中から物語が集結してしまうのが惜しくなっていた。自分の分身を受け入れるところはゲド戦記とほとんど重なっててちょっとなえたけど、いろんな仲間と旅を共ににしてきたこれまでの過程は実に感慨深かった。ミーナの、元気でね。の言葉がとっても、とっても切なくてちょっとウルウル。終章で、あの出木杉くんの彼も、両親の再婚という過去があって、それを乗り越えて幸せに暮らしてるというのを知って、なんだかほっこり。そうだよね、つらいことが一つもない人なんていない。いつまでもくよくよしてないで、乗り越える術を探して強くたくましく生きていく。そんな生き方を目指したい。それにしてもワタル、本当に成長したなぁ。

  • 400ページ以上で3冊にもわたる超大作だったので、読み終えた時には達成感がありました。

    美鶴のその後と大松香織の件をもっと詳しく書いて欲しかったです。
    少しモヤモヤが残る形になってしまいました。

    テレビゲームの世界のような話に引き込まれて、
    ページをどんどん進めていけました。
    ファンタジーと並行して
    現実のリアルを突きつけられる場面が多々あって、
    夢見るだけにしない、
    ちゃんと自身を見つめさせてくれる作品だと思いました。

  • この展開は微妙だなあ。
    ラストはハラハラもしなかったし。

    というか、やっぱり話が長すぎる気がします。
    別にこんな量にするほどの内容はなかったんじゃないかな。

  • ミツルの最期に涙。
    そしてワタル、強くなった。。

    上中下と読んだけれど、止まることなく読み進めることが出来ました

    ファンタジーだけれど、それだけじゃない。随所に盛り込まれた問題提起。そういう組み込み方が、巧いなと。

    完全なハッピーエンドじゃないけれど、色んな形があるのは、人生と一緒。

  • 今年初の長編、3部作。この本から、誰の心のなかにもある理不尽の存在・・・・、己と姿形が違うものを嫌ったり、考えの違うものを退けたり、何かを厭うたり、誰かを嫌ったり、他人より常に良い思いをしたいと願ったり、他人の持っているものをうらやんだり、それを奪おうと企んだり、己が幸せになりために他者の不幸を望んだりする心。誰のなかにも、憎しみがあり、妬みがあり、破壊がある それはどうすることもできない事実。目をそらして背を向けて逃げ出すことはできる真実。。。。自分の中にある真実を受け止めてブレイブ(Brave:果敢に)生きていくことを学びました。

  • 冒険もののストーリーって、
    勇者が悪をやっつけるような、善悪がはっきりしているのが多いですが
    このストーリーは、自分(善)と相手(悪)ではなくて、
    優しい心と人を恨む・妬む心、というような
    自分の中に存在する優しい部分と醜い部分が描かれています。

    自分の運命(現状)を変えるべく旅へ繰り出した主人公が、
    この旅を通して、何を得て、何を失うか。
    また、本当に大切なものや必要なものは何か。
    ドキドキしながら読みました。

    好きなことも、嫌いなことも、良いことも、そうじゃないことも
    そのままを受け入れて、自分自身と向かい合うこと、立ち向かうこと。
    小学5年生が、喜びや憎しみを受け入れるのは過酷だろうに、、と思いながらも
    今の私には全てを受け入れることが出来るのだろうか、、、と考えてしまいます。

    主人公は子どもだけど、
    このストーリーが伝えようとしていることは、大人だって必要なこと。

    また時間をおいて読み返したら、
    きっと違うゴールにたどり着くような、奥の深い作品。

  • 運命を変える旅の終わりに見つけたこと。。。変えるべきは運命でなく自分自身であること。。。まぁ、予定調和的な結末で、予想通り、上巻で抱いた不安とか、中巻での重量級どん底感から浮上して、きっちりと落とし前つけてくれました。しいてあげると、ルウ伯父さんのウェイトが尻すぼみの感があり、もう一つ巻き返しを期待していたのに。。。といったところでしょうか。<BR>2006/8/30

  • 下巻で、更に話にスピード感でている。
    ワタルの感情が揺さぶられて、強くなっていく姿も読んでいて、ワクワクしてくる。
    ストーリーも予想をしていなかった展開が連続して起こるので、先が気になりドンドン読んでしまった。

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天空を翔るファイアドラゴン、ジョゾの背に乗って北の帝国に向かうワタルたち。目指すは皇都ソレブリアにそびえる運命の塔。が、うちつづく闘いに傷つき、命を失う仲間もあらわれ…。ミツルとの死闘を制し、ワタルは女神と出会うことができるのか?現世の幸福と幻界の未来。最後に選ぶべきワタルのほんとうの願いとは-。運命に挑んだ少年の壮大なる旅を描いて、勇気と感動の涙をもたらす記念碑的超大作、ついに完結!

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