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みんなの感想・レビュー・書評
歴史の闇に埋もれてしまったベトナムの王子、クォン・デについて書かれたドキュメント。 クォン・デと言う人物は読むまで知らなかった。ベトナムの歴史も、ほとんどと言っていいほど知らない。 本書は大きく分けて二つのシーケンスから成り立っている。 一つは書き手である森達也自身が自分の足でクォン・デを追うものと、森達也があらゆる文献を元にフィクションを交えてクォン・デやファン・ボイ・チャウの行動を文章化... 続きを読む »
内容(「BOOK」データベースより)
1951年、杉並区の粗末な貸家で孤独に息絶えた老人・クォン・デ。彼はフランス植民地支配からの祖国解放運動のため、45年前に来日したベトナムの王子であった。母国では伝説的カリスマであった彼が、その後なぜ一度も帰郷できず、漂泊の日々を送らねばならなかったのか…。満州国皇帝溥儀を担ぎ出した大東亜共栄圏思想が生んだ昭和史の裏ミステリーを、映画界の奇才が鮮やかにドキュメント。
1906年、日本を訪れ、ひっそりと暮らし孤独に死んでいったベトナムの王子の生涯。日本に憧れ、ベトナム独立を夢見て日本にやってきた若い王子。書かれなければ知られることがなかった。「もう一人のラストエンペラー」という副題がわかりやすい。全然知らなかったベトナムの近代史のこと、勉強になる。
これじゃあドキュメントじゃなく小説だよ。森達也は司馬遼太郎になりたいのか?とか思いかけたけど、うん、やっぱり森達也でした。日清・日露戦争以降の歴史なんて、学校でもまともに教わってないし、こんなことが起きていたなんて全然知りませんでした。そういう意味ではおもしろかったし、多くの人に読んでもらいたい。とりあえず映画『宋家の三姉妹』をもう一度観たくなりました。







