テンペスト 第二巻 夏雲 (角川文庫)

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著者 : 池上永一
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年9月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043647125

テンペスト 第二巻 夏雲 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • やっぱり描写が微妙だと思った。
    登場人物の視線から文章を書いているところに突然作者の思考で描写を入れてくるので、文章がわかりにくいし世界観を壊していると思う。視点がころころ変わって文章が落ち着かない感じだから読みにくいのだと思う。

    2巻は寧温の転落が描かれているのだけれど、あれだけの拷問を受けていてなぜ役人には女とバレないのか。服を脱がしたりはしないのだろうか。
    それに、いくら徐丁垓の非道で気持ち悪い様を表すためとはいえ、品のない部分が多すぎる。会話文の中に「ゲヘヘ」とか書かれるのも、読むのを萎えさせる気がする。
    それなのに、トゥイ小の辺りや、それは必要なシーンなのかな?と思う部分が多い。ストーリー進行を突然止めてまで鶏の話を入れてくる意味がよくわからない。
    今後の展開で何か変わるだろうか。

  • 第3巻へ

  • 前夜から引き続き、本日午前1時に読了。寧温から真鶴、真鶴から寧温へと、身も心も官職までも乱高下。寧温を心配したり、痛快に感じたり、そしてまたハラハラ。憎き徐丁垓の結末は……それよりも、著者の作風なのか、徐丁垓というキャラは余りにも現実感がない。あらすじにあるとおり、友の手により八重山島へ流刑処分になるのだが、流刑地で起こっている外交問題を寧温は必ずや解決に導くであろう期待を込めて、第3巻へ突入!

  • 29/4/23

  • ネタバレ 国毎に特殊事情のある王宮は歴史や風土に左右されたのだろうが、琉球もそれに漏れるものではなく、琉球の場合は女性の力だ。神女的立場の王姉(妹)、国母、王妃と側室、王女(将来の神女)。これらには党派があり、表の男の権力とも合従連衡し、政治を昏迷に落とす。真鶴は宦官孫寧温と名を変え、王宮の政治権力にコミットしていくが、この女性対立に巻き込まれていく。そして、それを乗り越えても次の試練、つまり、自らの女の感情と矜持が彼女の身を引き裂いていくのだ。◆清の紫禁城での宦官の役割の一が女官への性奉仕であったかは知らない。
    が、さもありなんと思わせるところが小説家の腕の見せ所であり、個人的には清の宦官徐丁垓の描写をほおーっと思いつつ読み進められた。◆一方、女の快楽。本書では徐が琉球王宮を掌握する方法として、人間関係の上手い構築、女官らを性的に骨抜きにし神意を操っていく様、清国の権威と冊封体制下での琉球の地位上昇をチラつかせ男の政治家(特に清朝派)を懐柔していく。◇このうち女の快楽とは何であろうか?。真鶴の描写とそれ以外の描写は根本的に違うように見えるが、実際はどうなのか?。勿論、男の私では女性の快感の内実など知る由もない。
    しかし「快感回路」の如き科学本では、脳内コントロールが難しいともある。女性の自律を妨げるのは色事、とはよく描かれるが、真にリアリティがあるのか、ないのか。どうなんだろうか…。◆真に自律していない琉球国の翻弄を、真に自律していない女性に準えつつ描くのは著者の琉球感(実感かも)を醸し出しているのかもしれない。◇ただし、余りのジェットコースター的展開(ご都合主義にも見える)は興を削ぐ…。

  • 感想は4巻読了後に~!

  • 配架場所 : 文庫
    請求記号 : BUN@913@I116@1-2
    Book ID : 80600058352

    http://keio-opac.lib.keio.ac.jp/F/?func=item-global&doc_library=KEI01&doc_number=002523616&CON_LNG=JPN&

  • ついつい、一気に読んでしまいました。国も、人も若く感じられるお話だと思いました。

  • 普遍的な物理法則に向き合うということは、
    自分自身に問いかけ続けること。
    これが技術文明とういう信仰。

    ●技術文明とは私たちが今いる世界とは全く違う枠組みのものなのです。
     私たちはこれまで個という単位に解体された経験がございません。
     人をひとりのことして捉えたとき、王は神の子ではなく、
     平民と変わらない一個人にまで解体されてしまいます。
     神を否定し、宗教に心を寄せるのではなく、普遍的な物理法則を信じるということです。
     それが技術文明を取り入れる最初の前提になります。
     技術文明の本質は便利な道具を得ることではありません。
     物の考え方、意識の在り方、人間としての振る舞いを根底から改めることにあります。
     一度、技術文明を取り入れたら王府は徹底的に解体されてしまうことになります。
     近代においては国民ひとりひとりが王なのでございます。
     既に基督文明は技術文明の前に解体されたはずです。
     神の加護から離れ、個として自分自身に問い続ける思想こそ、
     技術文明の基礎だからです。(P.183)

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