セカンド・ショット (角川文庫 か 36-2)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 583
感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043648023

感想・レビュー・書評

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  • 小6の頃図書室で借りた「誰かを好きになった日に読む本」に入っていた、電話が鳴っているを読みたくて購入。
    今読み返すと色々アラも感じるけれど、思春期の入口の当時の自分にはとても衝撃的な話で忘れられなかったため、また読めてよかった。

  • 「電話がなっている」に中学時代衝撃を受けた。SFは感情を揺さぶる話が好き。

  • 川島誠で一番印象に残っている短編集。
    大学生の時に僅か十数ページの短編「電話がなっている」で、3日間ご飯が食べられなくなった思い出深い一冊。淡々としているようで、がっと飲み込まれるような筆致には恐怖すら覚える程。ホラーよりも怖い青春小説、個人的には。

    10年位前に読んだ時は若干トラウマだったけれど、今ならそれ位揺さぶられた方が人生にとっては良いのかなって変わってきた。問題作みたいな名作。

  • ずっと昔に読んだのに「電話がなっている」が忘れられない。

  • あーもう駄目だろ電話がなっている。これは忘れられない。2008/10/31

  • 『電話がなっている』

    【あらすじ】
    電話がなっている。君からだ。だけど、ぼくは、受話器をとることができない…なぜ主人公は電話を取ることができないのか?君への裏切りとは一体?その昔「だれかを好きになった日に読む本」という児童文学アンソロジーの一編として、当時の児童を恐怖のずんどこにおとしめたという衝撃の作品の採録。

    【以下ネタばれ感想】
    どんだけ衝撃なのかが非常に気になり読んでみたのですが、
    既に映画「ソイレント・グリーン]」を観ていたこともあり、衝撃度は映画の方が上だったのであまり…。

    他の作品も何というか生理的に好きではない下ネタが多く私には合わなかったのね…という感じでした。

    ※2006年3月-2011年1月までやってたブログより転載

  • 川島さんは「800」に続き2作目。ほぼ同一路線ですけど・・・。
    どうもしっくりしないのです。特に最初の何品かは。
    初期の作品集なのでしょうか。完成度の低さが感じられます。テーマがあっても描ききれてなかったり、テーマが伝わってこなかったりします。また、ストーリー立ても稚拙だったり、情景の切り出し方に綺麗さが感じられません。
    ただ、後半の何作品かは、そこそこの出来です。何がどう違うのか上手く言えませんけれど。

  • 幼稚だなって思ったら児童文学書いてるひとなんだな

  • 少年という存在の気持ちよさもやさしさと残酷さも、あまりにも繊細な心の痛みも、のぞきみえる官能すらも―思春期の少年がもつすべての素直な感情がちりばめられた短編集。

  • 青春とスポーツと性という、明るいもやもやを書かせたらうまいひとという印象が強かったけど、この作品集は割と暗い色合いが強かった。

    世の中に責任がなくて、スポーツをしているときだけ充実していて、あとは女の子のことで頭がいっぱいな中学生・高校生。
    親の無理解に押しつぶされて、声にならない悲鳴を上げている子ども。

    どちらもリアルに繊細だ。

    私が中学生男子だったら、ものすごく共感できたのかもしれない。
    でも、悲しいけれどもう大人になってしまった私には、彼らの気持ちを忖度することはできても、共感することはもはや難しい。

    ただ「田舎生活」や「ぼく、歯医者になんかならないよ」から聞こえてくる悲鳴を、絶望を、目をそらさず見ていることしかできない。

    短い作品。
    薄い本。
    ずっしり重たい読み心地。

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著者プロフィール

川島誠 東京都出身。京都大学文学部アメリカ文学科卒。「電話がなっている」でデビュー。子どもから大人への端境期にある少年少女の生と性を見つめ、鋭く描く才能をもつ。初めて思春期の少年の青春を書いた「800」は各誌で絶賛され、映画化された。著書に「ロッカーズ」「

「2005年 『夏のこどもたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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