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- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043659029
感想・レビュー・書評
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「神々に告ぐ(下)」(安倍龍太郎)を読んだ。
正親町天皇即位の礼に向かっての緊迫感が凄まじい。
『近衛前嗣』と『松永久秀』二人を軸に信長や長尾景虎をも巻き込み物語は未曾有の高みへと駆け上るのである。
いやー面白かった。
もっと安倍龍太郎作品読まねばなるまい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どうして、長尾景虎や斎藤義龍、織田信長らが足利義輝の号令により、
上洛を試みたのか、その背景がストンと落ちてきた。
松永久秀と織田信長の関係性もきわめて印象的に描かれていて、
巷間で指摘されるところの、織田信長は松永久秀を特別扱いにしている、という点についても、
よくよく呑み込めるようになっている。
とにもかくにも一読の価値あり。 -
朝廷や幕府というような、永く続いた権威が揺らいだ時代に、その権威の根幹と向き合い、同時に来る時代でのそれらの在り方を模索しようとした貴公子の物語…一言で本作を語るとそういうことになるであろうか?そして祥子内親王を巡る、伝奇モノ、恋愛モノという要素も在る…
「永く続いた権威が揺らいだ時代」とさり気なく言ってみたが…或いはそういう辺りに“今日性”が深く根差しているかもしれない…