サイゴン・タンゴ・カフェ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 321
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043661022

感想・レビュー・書評

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  • タンゴって、どんな踊りなんだろう。
    やってみたい。
    こんなに激しくなれるなんて。

    タンゴの熱さが伝わってきて踊っている場面と他の場面との温度差を感じることができる。

  • タンゴをからめた五編からなる短編集。表題になっている最後の「サイゴン・タンゴ・カフェ」がやはり一番読み応えがある。
    というのも最初の四編は、切ないながらも、いつもの同性愛をテーマにした恋愛物語ではなく、あれっ?と肩透かしだったから。決してつまらない訳ではないけれど。
    中山可穂の本を手に取るからには、やはり狂おしいほどストイックな女性同士の恋愛を期待してしまう。「サイゴン~」を読み出し、そうこなくっちゃ!って食いついたわたし。
    終わり方もよかった。

  • 相変わらず微塵の狂いもない、
    洗練されたコトバの数々。

    綺麗過ぎて整いすぎて、
    少し体温が感じられなくなってきたような気が。。。

    彼女の作品はひとつひとつが重たいので、
    短編集の方が楽に読めて、最近はいい。

    ☆☆☆ ホシ3つ

  • 好きな作家さんの一人。
    5編ともさらりと読めるかと思いきや、
    最後の「サイゴン・タンゴ・カフェ」でやられました。
    一番最後のシーンが素敵ですね。

  • サイゴンとか、タンゴとか、異国っぽいタイトルに惹かれて購入。普通に面白い、けれどちょっとクセも強い気がした。
    個人的にはそれほど好きなタイプではないかも。

  • 可穂さんの文章は、読み終えると恋をしたくなる。

  • ◆あらすじ◆
    インドシナ半島の片隅の吹きだまりのような廃墟のような一角にそのカフェはあった。
    主人はタンゴに取り憑かれた国籍も年齢も不詳の老嬢。
    しかし彼女の正体は、もう20年も前に失踪して行方知れずとなった伝説の作家・津田穂波だった。
    南国のスコールの下、彼女の重い口から、長い長い恋の話が語られる・・・・・・。
    東京、ブエノスアイレス、サイゴン。
    ラテンの光と哀愁に満ちた、神秘と狂熱の恋愛小説集。

  • 1作目で妙な引力に囚われて、ポツポツ読み進めるつもりが一気に読んでしまった。

    読みきって、すごく踊りたくなった。
    といってもアルゼンチンタンゴは踊れないんだけど。

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著者プロフィール

1960年生まれ。早稲田大学卒。93年『猫背の王子』でデビュー。95年『天使の骨』で朝日新人文学賞、2001年『白い薔薇の淵まで』で山本周五郎賞を受賞。著書多数。

「2022年 『感情教育』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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