おんなの戦 (角川文庫 し 3-54)

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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043671076

感想・レビュー・書評

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  • (2024-02-01)

  •  六人の作家の戦国時代の世に生きる象徴的な女性像を描いている。初めて知った人物は明智光秀の母。キリスタンで自ら敵陣で磔による死を望んだとされている。いずれもその時代を生きる女性の覚悟は、戦国武将に劣らず強烈なものと感じる。
     それぞれ作家の人物像の引き出し方に違いがあるが、改めて自分の好きな作家・永井路子、新田次郎、司馬遼太郎を再確認した。

  • 1人の作家をじっくりと読みたいと思いました。

  • 司馬遼太郎、永井路子など作家6名の作品の中から、戦国期の女性を描いた短編を集めたもの。信長の妹お市、お市の生んだ浅井 三姉妹、明智光秀の母志野、秀吉正室寧々、家康の孫千姫など。結婚相手を自分で選べない時代の女性は、運を天に任せて生きてるようなもんだねぇ。

  • ◎編・解説:縄田一男

    ◎六篇
    永井路子「お市の三人娘の生存競争」
    南條範夫「小谷城 横恋慕した家臣」
    新田次郎「明智光秀の母」
    井上友一郎「淀君」
    司馬遼太郎「北ノ政所」
    澤田ふじ子「千姫絵図」

  • この年になって、ようやく戦国時代が面白いと思えるようになってきた。特に、戦国を生き抜いた女性達には興味津々で、そんな自分にとってこの歴史アンソロジーは恰好の戦国入門書となった。
    お市、浅井三姉妹、千姫、明智光秀の母…戦国の世を駆け抜けていった彼女たちの生き様を、新田次郎・司馬遼太郎・澤田ふじ子など歴史・時代小説の名手たちが鮮やかに描く。
    プロローグにふさわしく、永井路子「お市の三人娘の生存競争」は、三姉妹の生涯がわかりやすく時にユーモラスに表現されていた。大河を見てる方、是非読んで頂きたい。
    今回、初めて司馬遼作品「北ノ政所」を読んだのだが、その重厚な筆致には圧倒されまくりだった。描く者によって、その人物への印象はとかく左右されがちだが、司馬さんの理性的な視点により、寧々がいかに人望厚く、豊臣家を愛していたかが伝わってくるのだった。
    アンソロジーだからこそ、色々な角度から歴史を、その人物を、見ることができるというのが面白かった。戦国女の強さ・したたかさは、この世を渡っていくうえでも大いに参考になるのでは、と思うのだ。そういう意味では是非女性に読んで頂きたいなぁ。

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