ドミノ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043710010

感想・レビュー・書評

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  • 登場人物多く、少しややこしいが、読み進めると面白い一冊。

  • 登場人物が多いから混乱するかもしれないと思いながら読み進めても、全然そんなことはなく、とても読みやすかった。
    東京駅を中心にした、都会が舞台ならではの一人一人の1日が複雑に絡み合うある日の出来事。
    一気読みがオススメ!

  • めちゃくちゃ面白かった。

    27人もの人が登場する小説、大丈夫かなぁ?と思ってましたが、だいたいの登場人物は把握しながら読めました。

    印象に残ったのは、どらやの紙袋、小さな二人の女優さん、生命保険会社のOLさん、水筒のカルピス、バイク便。

    こんなに楽しい小説を読めて良かった。

    面白かった!

    映像化せえへんかなぁ?

  • 登場人物;27人と1匹
    それぞれお互いの生活や思いを描いていながら、それが少しずつ関係性を持ち始め、
    1つの事件に集結していく。
    これだけ多くの登場人物がいるのに、すべての人物像を上手く書き分けている。最後には全ての伏線を回収している。

    続編は「ドミノin上海」

  • 誰も不幸にならないドタバタミステリー。最後に不穏のかけらをぽろっと残すのも憎い。東京駅八重洲口行くたびに思い出す。きっと構内図も変わってるんだろうな。

  •  楽しくて大好きなお話。気分を上げたい時や底抜けに明るくなりたい時に再読する一冊。タイトルが秀逸。ここまでエンタメ要素は強くないにしても、現実もたくさんの人の行動の選択が連続して、様々なことが起こっているんだと思う。バイクで届けられちゃう部長と吾妻さん及び警察OBの面々が好き。登場人物が27人と大人数にもかかわらず、全員のキャラが立っているのも流石。

  • 登場人物がかなり多く、正直覚えられるか不安でした。
    読んでいくとどの登場人物もキャラが濃く、そんな不安は不要だったようです。かなり早いテンポでシーンが切り替わるため、疾走感を味わえます。
    しっかりと伏線回収しながら、最後の最後は読者に想像させる楽しさを残した良作だと思います。

    これから読書を始めたいとか、軽い気持ちで楽しみたい(人が死んだり、争うシーンがなく、また深く考えることもなく)方にオススメです。


    個人的に好きな言葉は、
    『緊張するってことは、それがあたしにとって大事なことなんだなって思うんです。』でした。

    慣れないこと、人前で話すこと、普段の生活でも緊張することが度々発生しますが、こんな考えができると、ただただビビるのとは違い、楽しめさえする気がします。

  • ジェットコースターの様なエンタメ小説‼︎
    「27人+1匹」という登場人物の多さ。登場人物10人でも苦戦する私の頭でついていけるのか‥と心配しましたが、全く問題ありませんでした!
    それぞれの登場人物の置かれている背景がわかりやすく、気づいたら全ての登場人物に感情移入してしまっていました。
    複数の話がごちゃごちゃする事なく、一つに纏まる物語ですが、かなりテンポ良くまさに一気読み!
    最後の伏線回収も、これからのドミノ感を期待できる内容で爽快なラスト!
    女性も惚れるような女性登場人物たち。その裏で必死に奔走させられる男性登場人物たち。サラリーマンの悲哀に何度も笑いが止まりませんでしたが、私も社会の歯車なので笑、気持ちはわかる‼︎と気づいたらエールを送っていました笑。
    タイトル「ドミノ」では無く、「ドミノ‼︎‼︎!」としたいくらいのエンタメ感。
    2021年最初に、この本を読めて良かった!
    本作ドミノの様にカラフルでドタバタしつつも笑える一年になりますように^ ^

  • 恩田陸さんってこんな小説も書くのか!とか圧倒されました。
    27人プラス1匹の登場人物の多さを最初の登場人物紹介で見てひより、そもそもそれの把握が苦手な私は誰が誰だか混乱するんじゃないかと心配しましたが、一人一人個性が立ちすぎてその心配ありませんでした笑

    こういう映画あるよね?!という既視感覚えました。
    それくらい躍動感を小説なのに感じられました。それってすごい!

    あと、この本をちょうど東京駅八重洲口のカフェで読んだのでこの出来事をすぐそこに感じました。
    その点ではこの本を誰よりも楽しんだのは自分だと胸張りたくなりました。笑

    こういう、人と人とが交差する話すきです。
    共存を実感させられます。
    解説の言葉が胸に刺さりました。
    人間がこれだけ物理的には身近にいながら、全くよそよそしい関係でいられる大都会。消費社会が発展すればするほど、人間関係は商品の取引に置き換えられて、ますます希薄に疎遠になっていく。
    でも、この小説のように(中略)実は皆どこかでなんらかの形でドミノ倒し的につながっているのではないかと思えて仕方ないのだ。
    まさにそうですよね。大人になればなるほど、社会に近づくほど人間関係ってビジネスありきみたいな感じがします。利害関係のない人に対して関心がないというか。
    だからこそ、小説で客観的にみるから楽しめる、他人だけど、他人じゃない。
    みたいなかんじがとても楽しかったです。


    東京という舞台が私は好みなので最高すぎたけど馴染みのない人は想像しにくいのかな?と思いました。

  • 登場人物の書き分けに圧巻でした。複雑に絡み合いながら結びついていくストーリーがとても面白いです。悪役にもどこか可愛げがあって愛着が湧きます。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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