さいえんす? (角川文庫 ひ 16-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043718030

感想・レビュー・書評

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  • ダイエットのところは興味深く読みました。
    確かに、今はやたら痩せろ痩せろって風潮ですよね…。

  • パーソナルゾーン、MHC、容疑者Xにつながるような小話など、多彩な話柄で楽しませてもらった。サイエンスにクエスチョンマークがつく内容ではあったが、まっすぐに思いのたけを叫んでいる。好感をもって読んだ。本を読みたきゃちゃんと買えよとの恫喝も非常に良かった。この世に本がなくならによう精一杯貢献したい。

  • 時代の移り変わりにより、技術の進歩により、トリックが使えなくなったり、様々な問題が起きるが、新しいトリックも生まれるのも事実。昔は売れない作家だったが、今は売れっ子作家となり、映像の世界でも引っ張りだこである。作者が図書館やデジタルを毛嫌いしてるのは印税が入らなくなるからである。そこで、図書館などで借りる方式を変えてやる事が変わる一歩では無いだろうか?早く借りたい人はお金を払う!まずは10円単位で初めてみる。500番目に予約した人が早く読みたければ100円払うと100円払ってもいいというところまでジャンプアップするのだ。同様にしていき、それを印税に当てる。そうすれば本を買わない人も作者にお金を払うことになるし、早く読みたい人もすぐ読めるようになる。

  • 著者は大阪府立大学の工学部電気工学科卒。自動車部品メーカー(デンソー)で生産技術のエンジニアとして勤務したが、その後、会社を辞めて作家になった。ネットに「良心と常識」は存在するか???人は匿名では、嘘をつく可能性があるので、見ず知らずの人間から送られてくる文章を鵜呑みにできない。日常生活で、生理的あるいは本能的に「この人とは合いそうだ」とか「この人は苦手だ」と感じることはよくある。人は自分と似ていないMHCタイプの異性に惹かれるらしい。一種の「匂い」によって嗅ぎ分けているそうだ(MHCは細胞膜表面にある糖タンパク質で、免疫反応に必要なタンパクの遺伝子情報を含む)。

  • なんとなく読んだ気がするが最後まで読んでも読んだという確信が得られなかった。となると読んでなかったのか,とも強い確信が得られない。

    20年近く前のエッセイなので話題は古いし,未来から見ているので少し滑稽な感じもする。今の私とほぼ同じくらいの年齢の著者が書いているので,私が時事問題についてああだこうだといってもこうは書けないだろうと思う。

    滅びるものは滅びるままに,はなるほどそうだなと思うとともにそれを何万年何億年と繰り返した結果が今と思うと滅びるものと滅びないものの違いも僅かのように思う。

  • エッセイ集

  • 理系作家ならではの、サイエンスネタ中心の雑誌連載エッセー。2003年~2005年のもの。さすがにネタが古かった。

  • 非情によみやすいエッセイ集。
    あっという間の読了。

    ワタクシ的には、日本の出版業界の話、そして、HMVの話がためになりました。

  • 10年くらい前のエッセイですが…。所々、はっとさせられますね。流石、理系、我らの先達よ。ちなみに私の読書は殆どが購入です。本屋が減って困ってますわ

    近頃、殆ど読めてないんですよね
    そこで作品としては相当古いけど、読みやすくて薄いエッセイなぞを…と手に取った本です
    やっぱり同じ理系であることもあり、東野さんの感性は自分に近しいなぁと思えました

    随分、古いエッセイなのに今にも通じる物言いに、はっとさせられます
    ネットの話、数学の話、科学の話、著作権の話、安全(もんじゅや電車事故)の話をシンプルに扱ってます

    大体が10年前の話題
    今も解決し得ない人間社会に若干の失望と、故に振り返るべき昨日のエッセイとして楽しめました

    東野さんには、もう一度エッセイも書いて欲しいですね

  • エッセイ集。

    パーソナルゾーンって男性が1.2メートル、女性が数十センチ。それが色々な誤解の元になるとか。

    東野さん、かな入力なの?!理由は将来売れた時に打つ回数を減らすため。さすがです!

    裏マニュアル(本当は法律や規則でこうしなくてはならないが、いつもこれで大丈夫だから…みたいな慣例)で事故は起こる。遵守でお金がもらえる仕組みにしないとダメ。なるほどね〜。あるある。

    出版業界が厳しい話。古本屋や図書館では作家にお金は入らない。確かに。今はメルカリとかもあるもんなぁ。

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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