一瞬の光 (角川文庫)

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著者 : 白石一文
  • 角川書店 (2003年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (589ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043720019

一瞬の光 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 自分と似たものを他人の中にみつけ、それが愛する理由になるというのは、自己愛なんじゃないかと思うけど、孤独な二人が寄り添うことに気持ちの種類など関係ないのかもしれない。

    登場人物がこぞって孤独だけど、特に自殺した上司、ガンで死んだ親友のくだりは考えさせられた。

  • 白石一文さんの作品を何作か読んできたが、共通したテーマはきっと運命とか宿命のようなものなんだろう。

    それに翻弄され、迷い戸惑いながらも一番大切なものを守るため険しい道を選ぶ、というパターン。

    美貌、家柄、能力、人柄、料理の腕までもが完璧な瑠衣と酷い虐待を受けて育った影響で常に情緒不安定な香折。
    全く違う性質の2人の女に深く関わるうち、浩介の心情に変化が起きてくるのだが。

    男性陣は「放っておけない、守ってあげたい」薄幸タイプの女子に弱いよなぁ…瑠衣だって、なんでも手にしているように見えたって平気な訳ないのに。

  • 白石一文の処女作。
    三菱重工と思わせる企業に勤める超エリート主人公の物語。

    主人公の人間性に対して賛否両論あるだろうが、ストーリーの主体となる派閥抗争を始め、180度違う2人の女性との物語も面白い。

    白石作品は比較的白黒つかない読後感を与えてくれるが、本作も同じ。珍しくストーリー性の強い作品。

  • 主人公の最終的な選択が納得いかない、というようなレビューもあったけど、わたしは特に違和感を感じなかった。
    でも、主人公が自分の素直な気持ちと向き合わず、状況に流されたことで、悲しい思いをすることになった容姿端麗のお嬢様はかわいそうだと思った。
    そういう役割をもつ人物がいるから、話の展開が重ねられるのだけれど。。。

  • 時間についての記述が好き。
    るい「時間が好きなんじゃないかと思うんです。時間って正確で、少しずつ積もっていくでしょう。自分がその流れの中でだんだんに変わっていっていると感覚が、面白いっていうか好きなんです。だから、時間ってなんだか自分の味方のような気がするんです。いつも寄り添ってくれていて、人間と違って決して裏切ったりしないし、どんなに厭なことでも、時間が必ず解決してくれるような気がします。」

  • とても切ない恋の物語。客観的にはどちらの女性と一緒になればいいのかは一目瞭然ですが、感情とは厄介なもの。でもとても尊いもの。嘘や計算して人生が上手くいっても一時のもので、最後に残るのはやはり感情や内に秘めた思い。それがよりわかるストーリーでした。
    それとサラリーマンの出世の苦労が鮮明。今もどこかでこのような取引がなされているんじゃないかと、現実味を帯びるような感じに描かれています。
    切ない終わりになっていますが、読んでよかった!と思わせる一冊でした。

  • 近畿出張に持って行く本を決めようとひさしぶりに五反田のbook-offに寄った。時計、衣類の取り扱いが増えたなあ。本棚をじっくり見てこの本を読もうと思う。白石一文氏に好印象を持っている。
    恋とは楽しいものだ。もう恋心を抱くことは無いが、疑似体験かなと思い楽しく読む。
    40前のエリートサラリーマン、出世コースにも乗り、社長の姪と付き合っている。そんな主人公に先ほど面接で落とした就活生の女性と会い親しくなる、会社の出世レースで凌ぎを削り、2人の女性の間での心の動きを書く。
    主人公が変わっていると言うことは感じた。が著者は何が書きたかったのだろうかと思う。

  • 先年亡くなった白石一郎氏の息子さん。もっとも、お父さんと違って作品は現代ものですが。
    最近、何か賞でも貰ったのでしょうか?本屋で目立つ置き方がしてありました。
    個人的には苦手ですね。著者の社会観が結構表に出てて、どうもそれに納得できない。でもその社会観に同感できる人にとっては良い作品でしょう。
    少々くどいほどの丁寧なストーリー運び、登場人物の造形もなかなか。特に主人公の女子大生の不思議さは魅力的です(こんな人がそばにいたら、直ぐに逃げ出しますけどね。現実には)。
    まあ、これ一作かな。

  • 「男女間」「恋愛」「仕事」「金」とかあらゆる白石一文要素が詰まった小説。これで合わなかったら他の白石一文作品は読めない。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    三十八歳という若さで日本を代表する企業の人事課長に抜擢されたエリート・橋田浩介。彼は、男に絡まれていたところを助けたことがきっかけで、短大生・中平香折と知り合う。社内での派閥抗争に翻弄されるなか、橋田にとって彼女の存在は日増しに大きくなっていった。橋田は、香折との交流を通じて、これまでの自分の存在意義に疑問を感じ、本当に大切なことを見いだしていくのだった…。―混沌とした現代社会の中で真に必要とされるものは何かを問う、新たなる物語。各紙誌書評で絶賛と感動の声を集めた気鋭のデビュー作、待望の文庫化。

    これは評判良かったので読んでみたという所なのですが、予想以上にかっこつけだったのでケッ!っていう思いで読んだのですが、最後までケッ!っと思いながら読んだのですが、結局は結構グッと来たんですよねえ。超エリートがモテモテで有能でも読む気を無くさない人ならお勧め出来ますね。

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一瞬の光 (角川文庫)の作品紹介

三十八歳という若さで日本を代表する企業の人事課長に抜擢されたエリート・橋田浩介。彼は、男に絡まれていたところを助けたことがきっかけで、短大生・中平香折と知り合う。社内での派閥抗争に翻弄されるなか、橋田にとって彼女の存在は日増しに大きくなっていった。橋田は、香折との交流を通じて、これまでの自分の存在意義に疑問を感じ、本当に大切なことを見いだしていくのだった…。-混沌とした現代社会の中で真に必要とされるものは何かを問う、新たなる物語。各紙誌書評で絶賛と感動の声を集めた気鋭のデビュー作、待望の文庫化。

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