バッテリー (2) (角川文庫)

  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043721023

感想・レビュー・書評

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  • 内容紹介
    中学生になって、野球部に入部した巧。監督の強硬な指導に我関せずの巧。そんな彼に対し周囲からは非難が集中する。そしてついにある事件が起こり…! 大人気シリーズ第二弾!

  • 新田東中学校の野球部に入部した巧と豪ですが、顧問の「オトムライ」こと戸村先生による徹底した管理と、それに黙々と服する先輩部員たちとの折り合いがつかず、苦しみます。自分の野球がしたいという思いを貫き通す巧は、ついに3年生の展西たちからリンチを受けることになります。そして、事件が明るみに出ると、野球部は活動休止に追い込まれてしまいます。

    シリーズ中でもっとも児童文学らしい展開の巻で、個人的には安心して読めるこの巻が一番気に入っています。

  • 37/255

  • あつい。とにかくあつい。
    火花みたいな情熱のエネルギーに満ちあふれた1冊でした。

    一人突き抜けて尖っている巧は、よくも悪くも無視できない存在です。とにかく真っ直ぐに野球を愛するこの少年が、年を重ねるにつれてしなやかさをきちんと身につけることができるんだろうか。と母親のような気持ちになってみたり、ストイックな生き方に憧れを覚えてみたり。

    巧の強さは、もちろん天性のものもあるけれど、誰よりも野球を好きだという気持ち、そして自分を強く信じる力が与えてくれるものが非常に大きいと感じます。
    何かを強く信じようとすると、神様はいじわるなもので、不思議なほどに障壁ばかり立ち並びます。まるで、その信念を試すかのような。
    巧の心が折れてしまわないかハラハラしつつ、はっと驚くような強さに毎度痺れます。本当に13歳か、と驚くけれど、プロとして活躍している選手の中には幼少期から真っ直ぐに夢を追い続けてきた人たちが実際にたくさんいるんですよね。本当にカッコイイ。

    そして、この小説が単なるギラギラした小説にならないのは、青波の存在によるところが大きいです。登場するたびに、これまた巧とは違った意味ではっとさせられます。

    あとがきを読むと、巧が抱く熱意が、そのままあさのさんが小説執筆に対して抱いている熱意と重なって見えます。これだけの熱量でもって書き上げられるシリーズが、おもしろくないわけがないんですよね。

    このペースだとあっという間に読み終えてしまいそうですが、この本のおかげで毎日の通勤時間が至福の時間になっています。今の私の元気の素。

  • 巧が我を通そうとすると
    それを快く思わない先輩からの
    集団リンチ
    始めから言う通りにしていれば
    こんなことにはならなかったのかと
    揺れ動く心
    でも
    やっぱり読んでて心惹かれるのは
    いつだって
    巧の野球に対する
    真っ直ぐな思い
    みんなその真っ直ぐさに
    心惹かれるし
    嫉妬もする
    能力あるものの宿命が
    書かれた巻だったような
    気がする

    それから
    豪との関係も
    今まで以上に深まった

  • 巧に野球をやらせてあげて!!

  • おもしろい。読みやすい。友達。怒る。気になる。
    んーーー青春。

  • 良い子に見える中学生の心の闇がすごかった。何がそうさせたんだろう。

  • バッテリー二巻目。読みながら、泣きそうになった。巧と豪の喧嘩、先輩達からのリンチ。先生との対立。巧は決して負けない。巧の強さが、自分にも欲しい。豪がもう巧の嫁にしか見えなかった(笑)バッテリーというのは本当に信頼関係で出来てるんだなぁと思った。青波は本当に偉い子。空気が読める。巧も少し協調性がないと…次号に期待‼︎

  •  読めば読むほど、登場人物が大人びて、現実味が薄くなっていくが、読み物としてはたいへん面白い。

     特に主人公よりも周りの脇役たちの心理描写がいいです。戸村先生に関心があり、3巻以降に期待です。

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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