バッテリー (2) (角川文庫)

  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043721023

作品紹介・あらすじ

「育ててもらわなくてもいい。誰の力を借りなくても、おれは最高のピッチャーになる。信じているのは自分の力だ-」中学生になり野球部に入部した巧と豪。二人を待っていたのは監督の徹底管理の下、流れ作業のように部活をこなす先輩部員達だった。監督に歯向かい絶対の自信を見せる巧に対し、豪はとまどい周囲は不満を募らせていく。そしてついに、ある事件が起きて…!各メディアが絶賛!大人も子どもも夢中になる大人気作品。

感想・レビュー・書評

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  • やっぱりめちゃくちゃいい。
    胸が熱くなる。

    1よりコメディ要素も多くて、
    めちゃくちゃ笑えた。

    自信家でとがりすぎで青臭い主人公には
    もうちょっと気を使えよって思うけど、
    自分を曲げない、そして時々素直な様子も
    好感を持てるし、強さに憧れる。

    いかにも中学生な感じの、
    陰湿ないじめ。
    読んでいてとても辛かった。
    沢口も気の毒で。

    でもなんとか快方に向かうのかしら。
    キャプテンもさっぱりとしたいいやつやもんね。

    このシリーズは絶対にはまる。

  • ☆5じゃ足りないぐらい面白い作品です!!
    バッテリー⑵も楽しませてもらいました^^

  • ※2007年頃読んだ際のレビューです。

    できることなら☆6つ付けたい第2巻。
    映像化してほしいと思いました。

    1日1日を丁寧に描いているので登場人物の心理がしっかりと伝わってくる。

    すべて客観的に書かれた文なのに巧と豪、それぞれの視点に最適な場面で切り替わる構成も◎。

    これからどうなっていくのか本当に目が離せません。
    おもしろいです。

  • 中学校の一学期あたりを描く二作目。
    巧と豪のコンビはなかなか言葉にすることができない年頃の子たちの気持ちを表現しているのもあり、もどかしい感じが出ているのが良かった。また、巧の試合は出させてもらうものではなく、出るものだ。と、自分の力を信じて、自分の力で切り開けるようになると信じているのも少年らしく良かった。その対比として冷静で大人な諦めを持っているのが豪というキャラクターなのだろう。

    物語の後半では、巧への嫉妬で三年生が事件を起こし、部活は停止処分に。春の大会への出場も見送ることに。今後の部活動と顧問の立ち位置が気になる最後だった。

  • 3.7
    →今回もすごく面白かったです!巧と豪の仲が少しずつ深まっていくのをみて嬉しくなりました‪☺︎‬
    先輩達への対応は納得がいかないので、次回で変化があって欲しいです…

  • ごまかされないぞと思う。
    傷だろうが目だろうがそんなものにごまかされない。
    自分の感じたものがいちばん、たしかだ。

    今まで見てきたもの。考えたこともなかった。自分の過ごしてきたもの
    が、ひどくあやふやで形のないものに思えた。

    今まで自分が確信していたことが、ゆらぐ

  • 舞台は中学、新たなステージ!
    ただそこにグラウンドがあって
    ボールがあってグローブがあって
    野球をやりたいだけなのに、
    なんで大人が割って入ってくんだっていう
    巧の叫びが苦しいし痛い。
    そしてあの、衝撃の、リンチ回………。
    例のシーンを小中学生のときに読んでたの、
    今思えばかなり性癖歪ませられるな…
    文章だと、さらに鮮明でした。
    巧の、負けるもんか曲げるもんかの意志の強さ、
    作者の心情とも繋がるのかと
    あとがき読んでなんかめちゃくちゃ泣きたくなった。
    青春ではあるけど、成長でも友情でもない物語。
    あーーーっやっぱり好きすぎる!!!!

  • 児童文学というジャンル柄なのか、それともあさのあつこさんの文体がそうなのかは分からないのですが、読んでいて凄く直感的に心が揺さぶられるなと思いました。

    幼い苦悩、純粋でいられない苦しさ、現実と混ざり合うことがまだ出来なくて、押しつぶされそうになる感覚、というか、上手く言葉に出来ないんですが、そういうもどかしさとか、反対に凄く明るくなったりとか、訴えかけ方がどストレート。

    今回もとっても面白く、続きが楽しみです。

  • 完璧な人が出てこなかったりして、めっちゃリアル。
    それでいて面白い。
    でも痛い部分もある。
    中学生の気持ちになれる。

  • 中一の巧は面倒くさい奴であまり好きになれない。大人の目で見ると、このさき巧には挫折しか待っていない気がする。小六の豪が言った「おまえ、きっと、ピンチに弱いぜ」は本当のような気がする。野球部にすぐに入部しない巧の態度は、新田東中野球部そのものをばかにしている。実力もあって自信もある姿は羨ましいが、まだ十三歳だ。強くて上手くなりたいなら、監督や先輩から謙虚に学ぶ姿勢は必要だと思う。巧がやりたいのは野球なのだろううか?、と思う。巧がやりたいのは自分の球をしっかり受け取ってくれる豪を相手に渾身の速球を投げることなんじゃないかな。極端な話、バッターも要らない気もする。だって、打たれるなんて思っていないのだから。それに対して豪がやりたいのは野球なんだと思う。巧とのバッテリーで勝ち続けて全国制覇に挑戦したいんだと思う。
    豪や東谷や沢口、戸村監督、洋三が巧を選手として人として根気よく磨いてくれるといいな。

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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