バッテリー (4) (角川文庫)

  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043721047

感想・レビュー・書評

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  • 【概略】
     活動停止によりほぼ強制的な形で引退を余儀なくされた三年生に引退試合として強豪・横手二中との練習試合を画策、紆余曲折の後、強引な形で試合が開催された。そして、中断された。短くも濃密なゲームの最中、崩れたのはピッチャーの原田巧ではなく、キャッチャーの永倉豪だった。日常に戻り、野球部としての練習が始まってもなお、豪は失った自信を取り戻せず、巧との投球練習すら避ける。一方、中断された引退試合を再度開催すべく、新田東中の海音寺と横手二中の瑞垣は、策を弄する。

    2020年09月15日 読了
    【書評】
     安定の野球に対する描写のなさである(笑)もう、それでいいんだよね。試合の結果が、あとに続く登場人物のストーリーに大いに資するものであるなら、明確に記載する必要があるのだけど、そうじゃないからね。・・・って、主人公の中学校は負けたのだけども。ピッチャーが負けたのじゃなく、キャッチャーが崩れたってのが、屈折してていいと思ったよ。受ける人がいなかったら、いくら剛速球投手だって、成立しないものね。
     うーん、やっぱり「高校野球」ぐらいの設定にしておいた方がよかったのかなー。でも、小学生あがり(中学校一年生)が凄い球を投げるって設定じゃないと、原田巧としての「尖り感」は出てこないし、思春期真っ只中の中学生って設定じゃないと、自身の葛藤・周囲の葛藤・自身と周囲との葛藤は際立たないしねぇ。難しいところだ。瑞垣くんと海音寺くんが、やたら大人すぎるんだよね(笑)どんだけ寝技覚えてるのよって羨ましく思う(笑)
     なんというか、自分の苦しみは自分でしか癒せなくて、克服できなくて・・・ってのは、大人の階段を上っていくうちにわかったりするものだけど、巧と豪は中学生で見事に分かり合ってて。換言すると、わからざるを得ない領域にお互いを置いてて。その辺りが見てて辛くもあり、羨ましくも思う。「好き」「友達」=「傷をなめあう」だけじゃないよね、みたいな。
     この巻あたりから策士・瑞垣の苦悩と、その隠れた本音・否定したい本心をほじくろうと、またまた策士・海音寺のやりとりが深くなる。時に禅問答のように、時に踏み込んで切りつけあうように。この描写を良しするかどうか、この辺りも読者としての好みは分かれるのかなぁ。「児童書」「中学生」という要素を外して(横に置いて)読む分には、自分には大いに楽しめたなぁ。
     よくよく考えると、こういう「児童書はこういうもの」「中学生はこういうもの」って、大人の決めつけかも。ある意味「子どもは細かなココロの機微、わかんないでしょ?(ふふん)」って侮ってるのかもね。いやいや、若い頃からそういった細かなところに共感する子たちだっているからね。・・・なんて思ったりもした。

  • 瑞垣俊二、登場。

  • うーん、どうなるんでしょうね、これから・・・

  • 中1と中3が対等にしゃべれるものかしら…

  • 巧たちの所属する新田東中学野球部と、門脇を擁する横手中との練習試合が開催されます。巧と豪のバッテリーは名門校相手に健闘しますが、門脇の悪友で横手の5番打者を務める瑞垣俊二に揺さぶりをかけられ、敗退します。

    試合後、巧と豪の間に生まれた亀裂は修復できず、監督のオトムライはバッテリーの解消を命じます。ところがその後、勝負が中途半端に終わったことに消化不良を感じる門脇は、巧たちのもとを訪れ、再試合を申し入れます。

    豪が第1巻の快活さを失って、あまり楽しめませんでした。その一方で、お調子者のチームメイト・吉貞信弘が、ストーリーの重苦しさを救っています。

    なお、巻末には、3歳の頃の巧と祖父の井岡洋三の姿を描いた短編「空を仰いで」が収録されています。

  • 39/257

  • 再読
    横手との試合で崩れた巧、豪バッテリー。豪の気持ちもっとよくわかってあげようよ。巧。ってかんじです(><)これからどうなっていくか、期待w

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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