バッテリー (6) (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043721061

感想・レビュー・書評

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  • 待ちに待った最終巻。

    孤高のピッチャー巧に変化の兆しが・・・という余韻
    を持たせた上、勝敗が不明なまま終わってしまったので
    賛否両論ありそうですが、個人的には好きでした。

    どんな大人になっていくのか、その方向性も見えない分、様々な可能性を秘めているので、下手に自分の予想に反した大人の巧が書かれるより、断然よいです。

    巧以外の心情も多く描写されていて、子供から徐々に大人へと変わる中学生の心情を思い出させてくれました。

    子供から大人まで楽しめる作品です。

  • そこで終わるかー!
    な感じでした。

    心情を細かく掛かれて、じっくりと進んでいく試合の進み方をもっと読みたかった。

  • 遂に最終巻。でも、そこで終わっちゃうんだ・・・ いや、こういう終わりは好きじゃない。ただ、巧も豪も少しだけど成長した。瑞垣や海音寺は15歳にしては出来過ぎ。最後まで書いて欲しいなあ・・・

  • バッテリー最終巻。

    こういう終わり方かぁ、それもありなような、もう少し書いて欲しかったような。

    バッテリーは、私の中では4巻が山場で、5、6巻は間延びした感が否めませんが、面白かったです。

    中学生にしてはみんな大人すぎるし、特に瑞垣みたいな子がいたら怖すぎる。でも色々な個性があって、それらがぶつかりつつ成長していく感じが青春っぽくてよかった。若い子が主人公の本を読むと、若い子っていいなと思ってしまいます。

    続編の「ラスト・イニング」があることを知り、早速図書館で借りて読み始めています。

  • ついに完結。伝えたいことがうまく言葉にできない。でも何かを伝えようとしてくれていることはわかる。そしてそれは時間がかかるかもしれないけれど、いつか伝わる。青春だな~。児童書だけど、青春の中にいる当事者にはまだ理解できないんじゃないかな。

  • 毎年夏の時期になると無性に読み返したくなるのがこのシリーズ。
    今年も漏れなく読み返し完了しました。
    初めて読んだのは中学生の頃。
    あの頃理解できなかった少年たちの心情やそれを繊細な自然の描写に乗せて描かれた景色も、ようやくわかってきた気がします。
    登場人物ひとりひとりの野球に対する想いは、きっと周りの人間や彼ら本人にも容易に理解してそれを嚥下して受け止められるほど簡単なものではきっとないのでしょう。
    思春期にぶち当たった彼らが言葉にできない思いを抱え、ぐちゃぐちゃになりながらどう在りたいか模索していく様は、醜くも、とても美しく思えてしまいます。

    児童書なだけに普段本を読まないかたでもするすると読めると思います。

    結末については、中途半端という声がよく聞こえますが、私はこれで十分だと感じています。
    最後の試合の勝敗は、物語に必要ではないはずです。
    彼らの物語は、その試合で終わることはないのですから。
    2巻のあとがきで後述されているように、巧が周囲を変えていく存在であること。不変の存在とさせながら一巻から最終巻まで巧もまた周囲の影響を受けて変わっている。
    それは成長と陳腐なものではなく、周囲の望むように変わったわけでもなく、あの傲慢さも消えたわけではない。
    しかし最初のころ巧から感じられるあの危うさは、最終巻では抜群の安心感になっているのです。
    変わったのは巧でしょうか。もしかしたら私達読者も彼らに変えられたのかもしれませんね。

  • とうとう、最終巻。
    大好きな巧と豪、二人のバッテリーのお話が終わってしまいました…。
    これはスポーツ小説ではなく
    少年達の出逢いと挫折と変化の物語。
    成長というより変化をより感じました!!!
    どうしても至高を感じてしまうのが
    “すれ違い”なので大大大ピークは過ぎてしまったけど
    巧を取り囲む周りの人たちが掻き乱してくれた!
    巧という少年の葛藤を描くためのストーリーに野球があるのであって、この作品においての注目すべきは結果でなくて過程なんだよ!!!!をずっと唱えながら読んでました…
    だからこそのこの終わり方、大納得!!
    正直、正直めっちゃくちゃその後が気になるから
    ラストイニング読みますね、すぐ読みたい。
    模範的にみえた海音寺キャプテンも
    エリート門脇も色々考えてる思考してる
    でもやっぱり瑞垣くんでしょう…功労者。
    あと個人的には吉貞がめちゃくちゃ好きでした、、
    バッテリーに向き合った約二ヶ月、最高の日々でした、、ありがとうありがとうあさのあつこさん

  • 中学生の野球の話なのに、70才近いじいさんが、感動して、6冊読んでしまいました。 途中間延びしたけど、面白かった❗️

  • 平成最後に読み終わる。
    ちょっと食傷気味になりかけていたところだったので程よく終了。
    もう、いちいちの考えや行動に理由付けがあって、こんなに頭回転させながら生きてられん!意の向くままにやっちゃってあーすりゃよかった、こんなはずでは、があるから人生であって、こんなにみんなが意を汲んで生きてられんのじゃ。
    といいつつ、面白く読んだのですけどね。
    周りにたくさん面白いキャラクターがいたので、彼らの行方も知りたいね。

  • 20160915 途中までの人間関係と各自の思いについて書き込まれているから、この終わり方になるのだと納得する。この次については書けないのではと思うし、読んだ人それぞれの続編ができると思う。良い物語に会えてよかった。
    でも、青波の物語なら読みたい。

著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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