ラスト・イニング (角川文庫 あ 42-8)

  • 角川グループパブリッシング
3.82
  • (192)
  • (212)
  • (234)
  • (31)
  • (5)
本棚登録 : 2447
感想 : 143
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043721085

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • じっくりと読んでみたら、とても面白かった。

    瑞垣が野球やめちゃったのがすごく悔しい。それで、やっぱりやめたことを後悔している自分に気づいていないのが可愛い。

    青波の「空との約束」、豪が巧と出会うまでの物語「炎陽の彼方から」もよかった。青波カワイイ。

  • 「バッテリー」のその後。バッテリー6で最後の試合内容が書かれない衝撃の結末だったけど、試合内容と登場人物(特に横手)のその後が描かれる。超気になったけど、聞いてしまうとなんとなく寂しいなというわがままな気分。

  • バッテリーが大好きで、その中でも瑞垣俊二が一番好きだった。
    巧や門脇くんのようにスポットライトを浴びるのではない。
    しかし、確実にやるべきことをやってくる。
    横手だけの時だって、新田と横手が交わるようになった時だって、目立たなくたって一番頑張っていたのは彼で、平気な顔をしてなんでもこなしてきた。

    何でもさらりとこなすガードの固いかれの葛藤や今を知れてよかった。
    バッテリーにも劣らない話だったと思います。

  • 瑞垣が野球を捨てても捨てきれなかったところが愛しい。
    http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-349.html

    ▼単行本時レビュー
    http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-179.html

  • キャラに走ってしまった感じが。クオリティも高いし、そのキャラのことを描き切っているのはすごいと思うけれど、あえてこのキャラを選んだ意味は、的な。青春小説の王道だと思うが、彼のことを好きでない人は感動もないのだろうと思う。私はこの本の中心に据えられている彼が、バッテリー本編でとても好きだったので、この本を蛇足的に感じてしまった。

  • バッテリーシリーズの番外編(?)的な一冊です。
    バッテリーでは脇役だった瑞垣にスポットを当て、物語が展開されていきます。
    バッテリーを読んでない方向けではないので、バッテリーを読んでから読むことをオススメします。

  • みぞがき目線で見た野球

  • 一球のボールが人の奥底にある何かを暴き、引きずり出す。
    変わっていく。変わらされていく。
    友情でも愛情でも仲間意識でも畏怖でも尊敬でもない。
    そんな関係を他者と結ばねばならない者は幸せなのか、不運なのか――。

    高校進学を機に野球を捨て、かつてのチームメイトからも一線を引いた瑞垣。一方、巧の球に魅せられた門脇は、土壇場で進路を変え、県内の高校に進学してゆく。
    幼いころから門脇の才能を認めていながら、しかし、彼が負ける瞬間を見たいと願うようになってしまっていた瑞垣。瑞垣の願い通り、敗北しながらも白球を追うことをやめない門脇。
    野球から離れ、自由になりたい。
    自分の凡庸さを見切り、諦め、別れ、逃げ、足掻き続ける瑞垣だが、本当に彼の心を捉えて放さないのは、何度も夢に見るあの試合の光景だった……。

    たった一球のボールを介在して変わっていく少年たち。
    天才でも、凡庸でも、すべての少年たちの頭上に、果てしない天藍の空は広がっている。
    『あの試合』後の彼らを、横手二中の瑞垣を中心として描く「バッテリー」のアナザー・ストーリー。

  • 今度こそ、ほんとに終わっちゃったなぁ。巧と豪、少年たちの物語をもっと読みたい~。
    みんながそれぞれにちょっとずつ成長して、これからどんな世界を見せてくれるのか楽しみなのにな。まだまだこの世界に私も浸っていたい。

  • 『バッテリー』最後の試合後、どうなったのかモヤモヤしていたがこれで安心。読んで良かった。

全143件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

あさのあつこの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×