あしたはうんと遠くへいこう (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.20
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本棚登録 : 1522
感想 : 190
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043726035

感想・レビュー・書評

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  • 私にはこんな強さはないです。幸せって何だろうって最近考え直してます。

  • 恋愛にふりまわされる、その遠心力の強さを、これでもかと書いた本。
    主人公の恋は情けなくて、ダサくて、だからこそ明日の自分を観ているようで、ぐいぐい引き込まれていく。

  • 今から読み始め。
    角田作品はなぁ、ふらーっとどっか行きたくなる衝動性↑の危険性大なんよなぁ。

    で、読み終わった。
    むぅ。いかん。自分の嫌な部分だけ映す鏡みたいやわー。

    しかし、そう生きてくしか生き方知らんからなぁ。

    とは言え、(まぁ最近何となく思ってることではあるんやけど)自分が傷ついてしまいそうな何かから逃げて「そこに行けば何かがあるかも」でどこかに行くのではなくて、「そこにある何かが欲しいから行く」という風にしていきたいなぁ、というのは再認識。つまり逃げではなくて攻め。そういうことか。

    こんなこと考えて地に足のついてない43歳ってどうよ?とは思いつつ(苦笑。

    • papalagiさん
      角田さんの『あしたはアルプスを歩こう』読めば、きっと山に行きたくなるよw。マリオさんって人がすごいかっこいいんだよねー。
      角田さんの『あしたはアルプスを歩こう』読めば、きっと山に行きたくなるよw。マリオさんって人がすごいかっこいいんだよねー。
      2011/12/24
    • 54junさん
      了解。さっそく買うわー。ほんで山に行きたくなったら連絡します(笑。
      了解。さっそく買うわー。ほんで山に行きたくなったら連絡します(笑。
      2011/12/24
  • 主人公が17歳から32歳までの人生が書かれているのですが、
    私は今32歳。。。物語とは思えず、すごく自分と照らし合わせながら読んでしまった。
    今この本に出会えて良かった。
    そして、恋愛するのも上手に生きるのもなんて大変なんだ!と改めて実感してしまった。おもしろかった。

  • 2011.11.1読了。

    恋に振り回される感が、何だかわかるような、もっと強くなって!って思っちゃう。

  • この本すごく好きです。
    たぶん角田光代さんの描くものが好きみたい

    高校生から30過ぎまでの15年間を綴った本
    恋に振り回され溺れる主人公はとても痛々しくて自分とものすごいかぶった
    恋愛体質で常に恋していないと自分の存在意義がわからなくなる
    ポチが一番いい男だとおもう
    あーゆう子好きだなぁ。
    あたしの恋人は山口に似て怒るときも声を荒げることはしない

    すべてに自分と重ねてしまった

  • こんなに恋に人生を翻弄されてたら大変だろうなぁと思う反面、
    そんなのも素敵だなと思ったり。
    片思いの時だとかに、あぁ分かるなぁっていう台詞が散りばめられてて、なんともいえない気持ちになったり。

  • 再読。


    たすけて。

    強く思ってるわけではない。
    離れられるわけでもない。
    でもその言葉がほろりと出てきてしまうのは、どうしようもない自分を情けなく思ってしまっているからだろう。

    いずみは音楽と携えながら恋をする。次々と脈略もなく。
    だけど彼女は一生懸命だ。恋をすればどこかに行ける気がするから。

    でも結局どこにも行きようがない。得られないものを追ってしまうほど苦しいものはない。


    ただ、読み終えて振り返ってみると彼女なりに少しずつ何かを得て抜け出していた。


    表紙がすごく好き。
    淡いオレンジと透明な青が混じる中に飛行機雲とさざめ雲が乗っかっている。


    等身大の作品でした。

  • この人の作品は自堕落で優柔不断な人間らしさがすごくしっかり描かれていてすごく好き。漠然ともがいて、意味を見いだせず、必死になりきれず、それでもなんとか歩いて行く。明確な答えなんて出る方が不思議で、これくらいの世界観が読む側の僕には合ってるし、リアルだと思う。
    「自分の運命がひっくりかわるのに必要な時間は一日で充分なんだ。」というくだりはハッとした。カイジ読んだときも感じたけど、人生や気持ちの分岐点は、作ろうと思えばいつでも作れる。時間なんて必要ない。ただ今の日常が壊れるリスクがあるだけ。選択の自由は意外とあるのだということだけは心に刻んでおこうと思った

  • 緩く読める。あんまりポジティブじゃない辺りが
    角田光代っぽい。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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