あしたはうんと遠くへいこう (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.20
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本棚登録 : 1522
感想 : 190
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043726035

感想・レビュー・書評

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  • あんまりすきじゃないです。失恋の度にこんなに人生変えてたら疲れちゃいます…笑

  • 恋愛という切り口を通して、男も女も翻弄され、コントロール不能で、出口のない道を歩いていく。

    読んでいて、息が詰まりそうだ。
    やはり、私はどこかで「つじつまあわせ」=「ハッピィ・エンド」を願っているのだろうか。

    しかし、著者の角田さんははかない望みを聞き入れてはくれない。

    最後まですっきりはしないが、一歩いや半歩進めた主人公に自分を重ね合わせて、これも人生、これが人生と腑に落ちた。

  • 恋している時って不安な時間がなんて長いんだろう。
    片思いか両想いかに関係なく、不安のない完璧な幸福感なんてほとんどありはしない。
    でも、不安だろうと辛かろうと好きになってしまったらその気持ちは簡単には止められない。
    だからって悲観的になることもないのかななんて、この小説を読んでいるとと思う。
    諸々の不安がふと落ち着いた気がする。

  • 2005.6.2

  • 高校時代のかわいい恋愛から大人の恋、ゆがんだ恋まで多くを経験した女性の話。
    綺麗な恋愛じゃないけど、つねに自分に素直であるところがいい。
    なんていうか…ぶっとんだ生き方してるなって感じ。

  • 自分の15年と比べてしまう。そりゃあ大した話なんてないけど、気持ちはそんなに変わらない。好きになっちゃうと仕方ない、上手な恋愛とか難しすぎる。

  • 恋愛にすべてをささげながら、安定した関係という状態に満足できない自分を知ってしまってもなお自分の人生の中心に恋愛を据え続ける主人公・栗原泉の、17歳から32歳までにおける恋愛体験を綴ったストーリー。

  • 高校時代のウブな恋から始まり、誰彼構わず渡り歩くような恋愛。挙げ句の果てにはストーカーまでされてしまう。
    一人の女性の恋愛の過程。

  • 17歳~32歳までの主人公(女性)の恋愛ストーリー。

    80年代~00年までの音楽を通して進められていくので、レコード→カセット→MDとか、ザ・スミス、ニュー・オーダー~ビースティ、スマパンとロックの歴史もリンクしてくる。

    言うなればガールズロック。なのかな。

    角田さんって幅が広いなぁーと関心してしまった。

  • 泉は田舎の温泉町から東京に出てきた女の子。「今度こそ幸せになりたい」―そう願って恋愛しているだけなのに。なんでこんなに失敗ばかりするんだろ。アイルランドを自転車で旅したり、ニュー・エイジにはまったり、ストーカーに追い掛けられたり、子供を誘拐したり…。波瀾万丈な恋愛生活の果てに、泉は幸せな“あした”に辿り着くことができるのだろうか?

    男によって左右され、のめり込んだり冷静になりすぎたり。もうちょっとフツウな人生が送れそうなものだけど、その冷静な分析は共感できるものがあってはまった。やっぱり角田光代はいい。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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