ロマンス小説の七日間 (角川文庫)

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著者 : 三浦しをん
制作 : こなみ 詔子 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2003年11月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043736010

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ロマンス小説の七日間 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • あらあら、しをんさんたら暴走していらっしゃるわ…。ハーレクインシリーズは読まないけど、こういう感じなのね…しをんさんの胸毛フェチが隠しきれていないわ(笑)

    先日男性から「白馬の王子なんていないんだから」と言われ、「…いるかもしれないやんか!バーロー!」と反論した私です。
    来ないなら、迎えに行くぜ、我が王子。はい、できましたー。

  • 神名(かんな)とあかりのなれ合い的な恋愛。
    あかりの想いが かんなにとどいていない。
    かんなは まったくのマイペース。
    長続きしないタイプでふわふわしている。
    そんなあかりは 外国ロマンス小説の翻訳家。
    その小説を自分の想いで、ストーリーをかえてしまう。

    ウォリックとアリエノール。
    かんなが ふわふわしているので、
    あかりは ウォリックに思い入れがあるようだ。

    ウォリックは、オトコらしい。敵であれば殺してしまう。
    いわゆる肉食系なオトコ。
    領主であるアリエノールと結婚する。
    アリエノールと2週間の生活で、
    ウォリックを憎らしいと思っている
    ハロルドのかくれ野盗にウォリックは、殺されてしまう。
    これでは ロマンス小説が成立しないが、
    むりやり ウォリックの友人 シャンドスと
    アリエノールを くっつけて ハロルドに敵対する。

    ハロルドは アリエノールと結婚したいのだ。
    それを 防ぐには アリエノールは 妊娠をめざす。

    結婚を希望しない かんな。
    結婚を希望する ハロルド。
    なぜ結婚するのだろう。なぜ結婚したいのか?
    ということが 大きなテーマなんですね。

  • 海外ロマンス小説の翻訳を仕事とする28歳独身あかりには、半同棲中の神名という恋人がいる。ある日神名は相談もなく仕事を辞めてくるが、あかりは怒りも漫ろにロマンス小説の翻訳に勤しむ。あかりの怒りや焦りといった気持ちは翻訳のストーリーに影響し始め、とんでもない方向へと進み始める―。

    あかりの現実の恋愛とロマンス小説のストーリーが交互に進む1週間。素直になれるほど子供でもないし、長い付き合いゆえに余裕のない様子は見せたくないし…そんな28歳独身女性の恋愛の痛さを突くのがうまい。あとがきを読むと、恋愛小説と謳いながら何故こういったストーリーになったのか、人となりが分かる。
    難しいこと抜きにちょっと変化球の恋愛小説を読みたい時に。

  • 三浦しをん「ロマンス小説の七日間」を読了。今月5冊目。

    三浦しをんという人の本を読んでみたいと思って、てきとうに買ってみたのがこの作品。2003年の作品だとか。

    海外ロマンス小説の翻訳をしている28歳独身女と、突然、会社をやめた彼の物語。現実パートと、翻訳作業中の海外ロマンス小説のパートが交互に描かれるし、この海外小説パートの分量が50%くらいあるので、1冊読んだら2つの物語を読んだってお得感が?

    変に美化されないキャラクターには親近感がわくし、妙なリアルを感じさせてくれる。ただ、まさみちゃん関連の終盤のドタバタは、同じ効果を二人の間で起こるエピソードから得るようにした方が良かったんじゃないかしら。

    以下、引用

    ”明るさの中に無理やり影を読みとろうとするのは私の悪い癖だ”

  • こういう構成は、大好きです。

    古巣である演劇集団キャラメルボックスの代表作の一つに、『スケッチブック・ボイジャー』というのがあるのですが、構成が近いです。

    現実(作家)とフィクションの世界(作品)を交互に描いていき、いつの間にか、フィクションの世界と現実との境目が曖昧になっていくという。

    ありがちと言えばありがちだけど、うまくやらないとどっちらけになってしまうけっこう大変な構成の作品。

    中世騎士ロマンス物語のお話と、現実の翻訳者のお話。

    これこれ、こういうの好きなんです。

    その昔、先の『スケッチブック・ボイジャー』を作った師匠に、「僕もこういうの好きなんで、いつかこういうの作りたいんですよねえ」とぼやいたことがあります。

    なぜぼやきになるかというと、そのままやったらただの「師匠の猿まね」といわれてしまうので、悲しいかな師匠の使ったネタは使えないという意味不明な縛りを自分自身に設けてるからであって、あれ、よく考えたら自分で気にしてるだけで他に誰も気にしてる人はいないし、別に気にせずやっちゃえばいいじゃんと今思った。

    そりゃそうかー。

    とはいえ、この『ロマンス小説の七日間』も、「こういうの」である以上、今度は逆に、両作品から影響を受けずに果たして新作をかけるものかどうか。いや影響は受けるだろうけど、その上で自分のものにしないとね。何の話だ?

    そのうち、自分にちょうどいい形でネタが固まったら書くことでしょう。

    構成だけじゃなくて、本編も面白いです。

    なんと言っても、現実に戻ってきたときの、翻訳家あかりのざっくばらんな物言いが面白くてたまらない。

    女性って、人前であくびするしあぐらもかくし放屁もするしげっぷもするし、男が夢見るお姫様な女性なんて、フィクションの中にしか存在しなくて、もっと現実見ろよ、と思うのですが、三浦しをんという女性作家はその辺り、男にこびるタイプの女性を描かないので、非常に胸がすくというか、気持ちいいです。

    P150、四日目の冒頭を読んだ段階で、もう、ギブギブ、ギブアップ。

    すこぶる付きで、このあかりという女性は、素晴らしいと言わざるを得ない。

    すこぶる素晴らしい!

    え? 何が書かれているかって?

    読め。買って読め。面白いから。

    面白くなくても責任はとらないけど、僕はこれが好き。好きなんだよおおおお。

    あともう一つ。

    一番爆笑したのが、あとがきです。

    あとがきで楽しませてくれる作家って、最近は減ったなあと言うか、あとがきもあまり書かない人がいるけど、僕は、あとがきが面白すぎるが故に、各作品のあとがきだけを集めて一冊の本にまとめてしまった菊地秀行御大が大好きなので、あとがきが面白い作家さんは、それだけで好きになれます。

    だから、大丈夫。

    この作家も作品も、大好きです。

  • 章建てになっている翻訳(途中からは創作)部分、三浦しをんさんのハーレクインシリーズに対する観察眼がキラキラと反映されていて、電車の中なのに爆笑してしまいました。

    あかりの日常を描いた部分は、しをんさんのエッセイに通じる面白さがあって、1冊でふたつのテイストが味わえるおトクな作品です。

    それにしても、中世ロマンス小説のヒロインなのに、どんどん攻撃的になるアリエノールがおもしろい!
    そして、絶対しをんさんは、表紙にウォリックとシャンドスのツーショットを描いてもらえたら狂喜しただろうなぁ。。。

  • しをん節が全開の痛快な小説。ロマンス小説と実生活とのギャップに調子を狂わされる主人公が可笑しくてたまらなかった。あとがきがまた抱腹絶倒ものです。

  • ロマンス小説と、現実と。
    あかりと同じように神名にむかむかしたりもしたけれど、どうなるかわからないけど、でも、まぁ、いいよね、とそんな軽い気持ちにさせてもらえた。

    あかりのロマンス小説、すきだなぁ(笑)

  • 初三浦しをん。
    海外ロマンス小説を翻訳する主人公あかりと彼氏の神名の現実とあかりが翻訳する中世騎士ロマンスが交互に描かれる構成。何を考えてるのかわからない女子まさみの出現や神名が仕事を突然辞めてしまうとか、ロマンス小説ほどドラマチックではなくても、あかりの心境が波立つと同時に訳していた小説がいつのまにか創作になっていく(笑。
    作者の心境が作品に影響を与えていくのはキングの『ミザリー』内のロマンス小説にも似ているけど、こちらは翻訳だから、創作しちゃダメだから! でも面白かったけど。
    で、現実の神名とあかりはどうなっていくのか?ハッピーエンドとなるのか? それは読んでみてください。
    短い(300ページ弱)のであっちゅう間に読めます。

  • ずーっと積ん読していたのを、ようやく読破。
    何故もっと早く読まなかったのか自分!と、読んでみて思った。

    中世を舞台にしたロマンス小説と、その物語を翻訳する主人公あかりの現実世界を、行ったり来たり。
    一度で二度美味しい、何とも言えないワクワクがあった。ちょっとエロいのもご愛嬌。笑

    神名の存在がすごく好きかも。
    ロマンチックな関係ではないけれど、なんかいいなぁ。

  • 翻訳家の主人公あかりは、中世騎士ロマンス小説の締め切りに追われているのに、自分の周りでは彼氏からの爆弾発言やら浮気疑惑、おまけに父親は腕を骨折するし、どうも騒がしくて仕事に集中できない。そのうちハッピーエンドで終わるはずの翻訳中の小説が、いつの間にかあかりの創作になってきてしまいます。

    あかりが翻訳&創作中のロマンス小説とあかりの実生活が交互に7章/7日分で描かれています。
    あかりと一緒に彼氏、神名の爆弾発言にドキドキしながら読んでました。ハーレクインばりのなんとも言えぬ比喩表現があったり…電車の中で赤面と笑いをこらえるのに必死でした(爆)

  • ハーレークイン的な小説を翻訳している主人公のところに、「仕事を辞めてきた」と言う彼氏登場。そこから始まる不和によって、翻訳が脱線し始める話。

    それやっちゃダメでしょw!
    と思わず声に出して笑ってしまったw

    5年も付き合った慣れもあるんだろうけど、ケンカもするけど着地点の温度が低い。
    三浦さんも「燃えるような恋を描写できない」と言ってるくらいだし、書き手の傾向なんでしょうね。
    さらっと読めて面白かったです。
    あとがきの比喩表現のメモも面白かったw

  • ロマンス小説の翻訳を職業とするあかりとカンナの関係が、ロマンス小説の翻訳に影響を及ぼしてしまうお話。しをんさんの男性像ってどうしてこうもフラフラしてしまう方が多いでしょうか。でも愛着があって、読んでいてこんな彼氏許してしまうなと思ってしまいました。主人公のあかりもさばさばしていて好きです。作中に出てくる創作話が面白かった。

  • かなり初期の作品ですが、たまたまた『星間商事~』と前後して読んだら、『舟を編む』よりむしろこっちのほうが、『星間~』のテイストに近い気がしました。この作品における、あかりと神名の関係が、『星間~』の幸代と洋平に発展したのだなという感じ。小説内小説があるのも共通してますが、こちらは最初から恋愛小説、というコンセプトが明確だし、小説内小説の出来もこちらのほうがずっと必然性があって良かった。

    ただ、単純に面白くは読めましたが、三浦しをんという作家に恋愛もの作品はとくに求めていないし(恋愛ものでも短編には佳作がたくさんあるのでそこは好きですが)、恋愛小説が読みたい!と思って小説を読むことがないので、これが他の作家の作品だったらあえて手にはとらなかったかなあ。

  • ロマンス小説・・・という題に引っかかったが、三浦しをんさん著だったので手にしました。

    これがいきなり、中世の城を舞台に姫と騎士とのロマンス小説が登場します。それがなかなか面白いです。

    翻訳している主人公は、仕事を辞めてしまった彼に翻弄され、わりと現実派。自分の精神状態で、小説の中の姫の旦那となったばかりの騎士を殺してしまったり、浮気になったりとハチャメチャな方向に書き込んでしまったり。とんでもないロマンス小説になっていきます。

    翻訳家が原作のストーリーを無視してこんなに創作してしまっていいのか・・と笑えました。そして本格的なキラキラしたロマンス小説が読みたくなりました。


    余談ですが、三浦しをんさんの表紙センスがアップすると嬉しいな。。

  • 中世を舞台にしたアリエノールとウォリックとシャンドスの物語が、現実の神名とあかりの恋愛と精神状態によって、ストーリーが超翻訳へと変貌していく展開が面白い。それにしても、あのまま出稿して欲しかったなあ。ファンタジー好きで、中世設定に抵抗なければ気軽に読むにはもってこいの作品ですね。

  • ロマンス小説の翻訳をしている主人公と、主人公に何の相談もなく突然会社を辞め、更に外国に放浪の旅に出るという彼氏の七日間の物語です。
    物語は翻訳されたロマンス小説と、主人公の住む現実世界が交互に描かれながら進むのですが、同じように主人公の心情が表現されるのに、小説内はロマンスが飛び交うのに対し、現実世界はけっこう淡白で、その対比が面白かったかな。

    さらりと読める、気分転換に向いた一冊でした。

  • おもしろかった!
    今の私にベストヒットした!笑
    あかりすきだな、あかりの気持ちすごいわかった。

    久しぶりに本読めて、元気でた!研修がんばろう。笑

  • ハーレークイーン風なロマンスと現代の恋。二つのパラレル。

    初めは、何故この構成にしたのか読みにくて仕方なかったが、読んでいくうちに惹かれていく。

  • どんどん原書とはかけ離れていく翻訳が、妄想好きな三浦しをんらしい展開で面白かった。

  • 全体的に面白い小説ですが、1番面白かったのは、三浦しをんさんが書かれたあとがきです。いい感じに、三浦さんの腐女子感が、出ていて...クスッと笑えます。
    あとがきに

    私が考える「恋人」というのは、「酔っ払った深夜の帰り道、ふともの悲しい気持ちになったときに、携帯電話でなんの気なしに連絡を取れる相手」のことである。

    と書かれているのですが、めっちゃ共感します。
    こんな恋人僕も欲しい!笑

  • しをん嬢の文庫ということで無条件に購入し、しばらく積読(奥付はH21重版)だったが、「舟を編む」文庫を読了して、著者の積読を消化すべく手に取った。中世騎士ロマンスから書き起こされた本作品に戸惑ったが、読み進めていくうちに現代の翻訳家であるあかりを主人公に据えたラブコメだった。それにしても捏造中世騎士ロマンスも手を抜かずに良く練られた物語になっていて、現代のあかり達の日常とオーバーラップさせる手法は面白かった。あかり≒しをん、そんな図式が成り立ちそうな立ち居振る舞いも良し!

  • 物語自体はまぁ言ったら普通かなと。
    特別どこが面白いとか惹かれるということもなかった。

    ただ、構成が面白い。
    現代と翻訳している中世時代が同時に進行して行く。
    この発想はとても興味深く一気に読んでしまった。

  • ロマンス小説の翻訳をして生計を立てている主人公と変わった彼との恋愛?の話。うーん、やり取りはとてもテンポよくていいと思うのだけど、彼の性格が何とも特徴的で、主人公振り回されてる感が凄いです。野球一筋だったから、そこから新しく探すためとはいうけれど、そこは確かに人それぞれだとは思うけれど、そのために仕事やめて旅に出るのはなかなか…

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