白いへび眠る島

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著者 : 三浦しをん
  • 角川書店 (2005年5月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043736034

白いへび眠る島の感想・レビュー・書評

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  • 今私の中で島ブームなので、ずっと前に買ってた本だったけど、今読んだことにすごく意味があるような気がする。

    島って独特の文化や因習やお祭りが残ってるから面白いなと思う。
    そして人間関係が密接すぎる。

    最近も三重県の答志島という島で今でも残ってる寝屋子制度というのに衝撃を受けた。

    だからこのお話の中の「持念兄弟」もリアルに感じる。


    このお話はファンタジックだけど、小さい島だったら起こっても不思議じゃない気がする。

  • そのうち全部の作品を読もうと思っている三浦しをんさんの、初期の作品。

    今も古い因習・しきたりが残る拝島。
    今は親元を離れて高校に通う悟史は、久しぶりに島に帰省してきた。
    100人ほどの村人で成る拝島の「裏」では、13年ぶりの大祭を控えて親族らが集まり、高揚した雰囲気にあった。
    しかし、幼いころから「不思議」を経験してきた悟史には、島のいつもと違う様子に戸惑う。そんな中、口に出すのもはばかられる怪物「あれ」が出たと聞く。

    古い因習の残る閉鎖的な島。小野不由美さんの「黒祠の島」を思い出した。
    どこか実在の島をモチーフにしているのかな?
    村人総出のお祭りの様子、次々と起こる「不思議」は本当にありそう。

    でもホラーじゃないし、ミステリーじゃないし、一番盛り上がってもいいところでも淡々としていて起伏がないのは残念。怖いの嫌いな私なんだけど、もっと怖がらせてくれていいのよ!と思っちゃったり(笑)
    主人公の、親との葛藤や自由を求める鬱屈した気持ち、「持念兄弟」である光市との関係も、なんだか中途半端な印象。
    私はBL好きではないのだけど、もういっそのこと、光市との関係にズームインしてほしかったかも(笑)

    そんなこんなで全体として、しをんさんのはっちゃけた雰囲気はあまりなくて、持ち味が出てない気がした。初期の作品だからかな。

    “「逃げ出したい場所があって、でもそこにはいつまでも待っててくれる人がいる。その二つの条件があって初めて、人はそこから逃れることに自由を感じられるんだ。」”

    光市の言葉が心に残った。

  • 久々に電車を乗り過ごしそうになる本との出会い。
    日本の地域に伝わる神話に関するお話で、同じような話で恩田さんのは何だっけ??と思い続けながら読んでしまったけども、三浦さんの方が最後まで安定。
    恩田さんのはだんだん変になってしまったんだよね。

    光市と悟史の「もう言葉にできることもなくなった」あとの無言の車内の様子が好き。
    持念兄弟だろうとなかろうと、人とそういう関係を結べた人はとっても幸せ。

  • 因習とか掟とか怪物とかそういう類が大好きだから面白く読んだ。読後感が爽やか。カバーのあらすじを読んだときはホラーかと思ってたけど、どちらかというとファンタジーという感じ。でもクライマックスのあたりはホラーっぽい。村人に恐れられている怪物は海難法師的なものを想像した。

    三浦しをんさんの作品はこれが初めてなんだけど、噂に違わず男同士の関係性だとかが秀逸だなって思った。悟志と光市の「持念兄弟」という関係がすごくいい。二人の何気ない描写が妖しげというか耽美的で、誰も間に入れないようなそういう特別さが素晴らしかった。

  • 2008/01/15

    絆、の話だと思う。


    恋愛って、運命とか、出会ってピンと来て燃え上がるとか、そういう熱みたいな感情の発露な気がするんだけど、いやその限りではないのかもしれないんだけど。

    そういう気持ちよりも。

    血のつながりって、唯一無二で、他人には感知し得ない濃いつながりなのかもしれないんだけど。

    そういうつながり、よりも。


    友情、が一番近い言葉かなぁ。そんな言葉でひとくくりにできるものでもないと思うんだけど。
    先天的に与えられた血のつながりがなくたって、積み重ねてきた想いや時間や空間の中でだんだんお互いにしかわからない形で出来上がっていく絆。
    そういうものにすごく惹かれるんよなぁ。

    持念兄弟の絆。
    荒太と犬丸の絆。
    うん。三浦しをんの書くこういう関係性がすきなんだよなぁ。

    話もあたし好みだった!
    ちいさな閉鎖的な集落、密なコミュニティ、そこに息づく土着の神様、『不思議』。
    うーん、満足。

  • 三浦しをんさんがこんな話を書いてたなんて知らなかったなぁと思い、手にした1冊。

    こういう全部がすっきり説明されるのではなく、雰囲気として感じるファンタジーは嫌いじゃない。

    夜に読んでいると、ちょっと不気味でより一層怖くなる。

  • 2013年最初の1冊は、へび年にちなんで本書にしました。(季節は真逆ですが…w)
    三浦しをんさんの初期の作品です。

    高校最後の夏休み、悟史は故郷・拝島に帰省します。
    拝島には古くからの風習が今も根付いており、"外"とは違う空気が流れているような土地です。
    13年に1度の大祭を控えた拝島では、島の伝説で語られる怪物"あれ"が現れたという噂が流れており、どこか不穏な気配を漂わせていました…

    独特の因習や島で語り継がれる伝説、土地に宿る神様など、民俗学的な要素が散りばめられており、わくわくしました。
    閉鎖的な土地が育んできた文化がかもしだす妖しさが、冒険心をくすぐります。

    島で育った少年たちの心の動きや、独自の文化の中で育ったがゆえに思い悩む姿にぐっときます。

  • 萌え以外の何物でもない…もちろん、荒太と犬丸に。二人の番外編が読みたいと思ったら、巻末に書き下ろしが付いていて、それを読んで更に身悶えた。もっと二人の番外編が読みたい…。
    内容は意外にもファンタジー?見えないものが見えたり、不思議な力が現れたり。アニメになったら面白いかも!

  • しをんさんの話の中には必ず魅力的なキャラクターが登場する。荒太、犬丸がたまらなくいい。描写がいい。
    島のしきたり、呪縛、後継ぎ、進学、祭り、儀式。拝島を通してわたしは故郷に帰ると感じる感覚がなんとなくわかったような気がしました。

  • 前に少し読んでそれきりになっていたが、今回また読んでみるとおもしろかった。
    なんとなくせつない読了感。
    荒太と犬丸がすき。

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