19歳 一家四人惨殺犯の告白 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043759019

感想・レビュー・書評

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    19歳の殺人鬼に下った死刑判決。戦慄の事実に迫る事件。
    92年に千葉県で起きた身も凍る惨殺劇。虫をひねり潰すがごとく4人の命を奪った19歳の殺人者に下された死刑判決。生い立ちから最高裁判決までを執念で追い続けた迫真の事件ノンフィクション!

    私はこーゆうノンフィクションの事件の本を読む事が多いんだけど、これは本当に胸糞悪い。信じられないくらいムカつくし、有り得ないほど悲惨で残酷で悲しいです。
    犯人はきっと反省は最後までなかったんだろうと本を読むと感じます。
    たとえ反省していても許せない事件です。

    女の子が1人生き残りましたが、良かったとも悪かったと何とも私は言えなくて....ただただ悲惨です。

    どうか残された彼女は幸せであって欲しいと切に願います。

  • ハッキリ言ってあまりいい感想を持っていない。
    たぶん今後引越しでもしない限りこの本は家の中で漂流して見つからなくなるだろうと思う。
    とにかく読後感が最悪だ。
    この著者は一体何を追い、何を書きたかったのか。
    その疑問に尽きる。

    時折犯人に憤り、諭そうとする様など苛々とさせられた。
    私は決して犯人を擁護しているわけではないが、著者の願いや祈りを押し付けられるのにはどうしてもうんざりしてしまった。

    きっと私が事件を起こした少年の心の深淵を覗きこみたい! と切望していたからかも知れない。
    だがこれはルポライターでも一個人としてでもない中途半端な著者の好奇心を満たすためだけの本に過ぎない、とどうしても思ってしまう。
    つい酷評になってしまったが、やはり著者の締め括った結末には残念でならない。

    重松氏の言葉をお借りするなら”イチャモン”つけてしまってごめんなさい、という感じです。すんません。


    しかし、今までにも死刑判決を受けた犯人を取材している人の一個人としてでもあり、ライターとしてのプライドも併せ持った男の戦いに素直に興味のある方にはいいのかもしれないと思う。

    私は著者の分析や一時の感情の揺れを共に体験したかったのではなく、少年の独白、事件、手紙の全貌、精神科医との面接の全てなど、いっそ事務的に書かれていてもいいから、そういった類のものが読みたかったのだ。(そんなもん無理だって分かってるけど)
    だからちょっと残念。

    しかし、著書を読んでまた少し犯罪心理について理解が深まったように思う。
    そうした時間を与えてくれた著書には感謝しています。

    以前からこの事件のことを詳しく知っていたわけではなく、
    どちらかといえば「永山則夫」の事件の方がよく知っており、だからこそこの事件は永山の判決がこの一家四人惨殺犯の少年を死刑に導いたのだろう、といった漠然とした思いがある程度のことだった。


    著書に書かれた殺人犯、関は想像以上に凄かった。

    殺人を「殺人」とも思っていない皆無の罪の意識。
    彼にとって人を殺すことは何だったのだろう、と未だに考えている。
    狭い世界でただ呼吸だけをしていたこの男は暴力(セックス、殺人も含む)を振るうことで初めて「生きている」という感覚を得たのか?
    いやいや。そんなことじゃないか。
    殺人は思い通りにならなかった今までの世界を牛耳っているような感覚に、一時でも酔いしれたりすることを彼に齎したのだろうか?  デスノートの月みたいに。
    いやいや。やっぱ違うか。

    こんなことの繰り返し。
    それでも私たちは考える必要があると思う。
    犯人のこの男を罵ったり、「反省がなっていない、死ぬべきだ」「そんな状態で死んで貰っても何にもならないじゃないか」などと叩く前に理解することも忘れてはならないと思う。
    ポーズだけなら誰だって出来るのだ。
    偽善者にならいつだってなれるのだから。

    よく少年犯罪を追っていくと「犯罪で自己の存在を証明、実感しようとした」などという言葉が聞かれるがそれってどういうことなんだろう、と思う。
    これからも私はそれが全く何の役に立たず、ただの時間の無駄だったとしても、まだまだまだまだ考えなくてはならないと思う。

  • 殺人現場の描写がリアルすぎて具合悪くなった・・・
    犯人は恵まれない家庭に育ったとか。やっぱり育つ環境って大事なんだな・・・

  • 1992年千葉県で一家四人が惨殺された事件があった。現行犯で逮捕されたのはまだ19歳の少年だった、、、。ノンフィクションは好きでたまに読みますが、これは・・・微妙な本だと思います。事件とその背景を追っているだけで犯人の内面にも入れていないし、それは犯人が入れなかったのか、それとも本当に何も考えていないだけなのか分かりませんが最後の方では著者の疲労感が出ています。何と言うか・・・同情が欲しそうな感じに読めてしまいました。俺はここまでやったのに!みたいな。事件の内容を知るには良い本かもしれません。

  • う〜ん・・・(´・ω・`)
    なんとも言えない。

  • 実は同じ歳なのですが・・・ものすごく複雑です。。それしか言えない。。

著者プロフィール

永瀬隼介

1960年鹿児島県生まれ。國學院大學卒。週刊誌記者を経てフリージャーナリストとなり、祝康成名義で『真相はこれだ! 「昭和」8大事件を撃つ』を刊行するなど事件ノンフィクションを中心に活躍。2000年『サイレントボーダー』で小説デビュー。事件現場で培った取材力を活かし、現代の深部を抉る骨太のサスペンスや犯罪小説を発表している。近著に『帝の毒薬』『カミカゼ』『三日間の相棒』『白い疵 英雄の死』『12月の向日葵』など。ノンフィクションに『19歳 一家四人惨殺犯の告白』などがある。

「2022年 『殺し屋の息子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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