- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043765034
作品紹介・あらすじ
商社マンの長男としてロンドンで生まれ、フィラデルフィアで天涯孤独になった朝倉恭介。彼が作り上げたのは、コンピュータを駆使したコカイン密輸の完璧なシステムだった。著者の記念碑的デビュー作。
感想・レビュー・書評
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朝倉恭介の緻密な作戦が楽しい。
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夫の友人からお借りしました。
普段自分からはあまり手に取らないハードボイルド系エンタメ小説でした。
面白かった!
ただ、終盤、台湾マフィアと差し向うシーンは「手に汗握る展開」のはずでしたが、主人公がカンペキ過ぎるダークヒーローだったので安心感が勝ってしまい、イマイチ緊張感が出ませんでした(笑)。
それと、コカイン中毒による副作用が強烈でゾッとしました。
作中でマフィアに利用されるエリート商社マンは「マリファナなら遊びでやったことがあるし大丈夫」という気持ちから手を出してしまうのですが、その思考回路がとてもリアルでコワイなと。
と同時に、芸能界で時々逮捕される人たちは、自制心をもってバレない程度の量での使用を続けていたのか、と思うと複雑・・・
止める自制心はないけれど、一見して中毒者と分かるほどには踏み込まないでいたの?そんなことが可能なの?! -
私には合いません。こけおどしばかりでつまらなかったです。
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悪のヒーロー朝倉恭介シリーズ
全6巻の第1巻
やっぱり1番面白い -
ダークかダークじゃないかと言われれば、ダークだ。ヒーローかヒーローじゃないかと言われれば、ヒーローではない。運命によってダークサイドに落ちていった人間の作り上げたシステムによって、人が一人贅沢な暮らしと、時々殺しをさせるだけだ。あとは黙々とした作業の繰り返し。目立たず、大衆の中に紛れ込む。
せっかくの技術、能力、知力を最大限に活かせるところが裏稼業だっただけで、別に最初から表世界で働こうとも考えていなかったと思う。そのように仕組まれていったことが運命と呼ぶのなら、彼は純朴な運命信者であり、初志貫徹するブレない生き方と冷静な判断のみを神に捧げる。
ただコカインで一儲けすることが彼のやりたいことではなく、おそらく、死んでしまった友人の代わりに親孝行をするくらいの気持ちでやっているにすぎない。もっと悪いこと、もっと汚いことを人にさせるのか、させることができるのか、この後の展開に期待。 -
「朝倉恭介」VS「川瀬雅彦」シリーズ第1弾。
過去の不幸から全身全霊を賭して「悪」の世界で生きる朝倉恭介。
彼はネットワーク技術を駆使したコカイン密売に携わる物語。
まず朝倉恭介さん。
頭良過ぎ、強過ぎ、地道にがんばり過ぎ、儲け過ぎですね。
悪の道に染めた主人公としてここまで完璧なのは初めてです。
ただ完璧所以に若干の物語があります。
著者はよくここまで調べたなっていうほど業界用語が出ます。
でも不快感なく読み込むことができました。
すごい力強い作品です!
地道な悪を体感したい方にオススメの作品です。 -
ダーティ感満載で、好きかと言われればそうでもないし、つまらないかと言われれば面白いと答える、うん。
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親の死をきっかけに悪の道へ進んでいく恭介。
ただ生きていく中で時に悪の感情を必要とする瞬間があるんじゃないかと思わせてくれた作品。
この人の作品は面白い -
友人に勧められて楡周平を知るきっかけになった本。
ハードボイルド作家と言われる所以がこの本にある。
朝倉恭介シリーズは全て買い揃えたが、まだ1作目しか読んでいない。。