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みんなの感想・レビュー・書評
現代の「葉隠」で候。
この本は、れっきとしたビジネス書兼、哲学書兼、警句である。
今は、上辺だけの華やかさ・肩書きだけには敏感で、自尊心だけが一人歩きする群衆の時代。
手に入れたいものがあれば猿の手も借り、手に負えないものがあればサクッと切り捨て御免の時代。
時には人間狂い咲き。時には冷徹に他人を斬って。
この世界ってば、なんて無意味で虚無的。しかしこんな世の中でも、己の内に絶対に譲れないものがあったら。
絶対的に、不変に譲れないものが。
それさえあれば、これからの世の中頑張れそう。
それを見つける前にまず、今までズバズバと知らぬ間に他人を斬りつけていた人、傷つけていたかも知れない人は一度この本を読んで、斬られた方が宜しいと思う。
尊公も、貴方も、貴女も、おめぇも。そして、私も。
・・・・ずば。
癖があるとかいうレベルではなく、これはこれでひとつの言語なのかもしれない。
中毒性がある、というのはこういう文章のことなんだと思った。
のめり込むと抜け出せません。
エネルギッシュな時代劇風町田小説!
とどまることを知らない強烈な文章!意味不明な登場人物!
この個性はとてもまねできません。快活。
しかしどこか芯があり、バンドマンである著者の良さが十二分に発揮されているのではないでしょうか。
「腹ふり党」という新興宗教をめぐって、奇想天外な登場人物入り乱れ、まるでヒエロニムス・ボスの宗教絵画のような、混沌とした歴史絵巻が描かれていきます。その想像力には圧倒されること間違いなしです。 「町田節」とでもいうべき、リズミカルで洒落た文体も健在です。しかも、時代小説の枠を借り、「旧語体」というもう一つの楽器を手に入れたから、その文体はより多重的で豊かな音色を奏でています。「拙者」「左様」... 続きを読む »
町田康は好きだけど、おふざけがすぎる。
日常とかけ離れた風景なら、描写はもっと必要だと思う。
最初は、なんだこれ、微妙…と思ったけど読み進めるうちにおもしろい!
宗教とか流行とか、理解が及ばないその場の流れって怖い。
大臼が一番頭よかったなぁ…猿なのに。
最後のろんの『こんな世界だからこそ絶対に譲れないことがあるのよ』って言葉が響いた。
なんでもかんでも周りに流され続けるもんじゃないよね。
告白みたいにやっぱり読むのを止められない。
私は関東出身だから、関西のノリとか風習とか全く分からないし、関西弁もわかんないし、けど好きなんです。
ありえないふざけた話だけどありそうななさそうな。
この話もなんじゃこれ。
町田康、中毒性あり。第二次マイブームに突入してしまった。やめられず、どうせ飽きると思いつつ四冊買う。あの文章にハマったらクセになる。この本も、時代劇か、だるいかもと警戒して読み出したら時代劇とは程遠い珍妙ワールドに引き込まれてあっという間に読了。全く時代劇の読みにくさとは無縁の別ジャンルである。笑いの波長が合えばもう可笑しくて、ニヤニヤしてしまう。時についていけないシュールさもこの作品ではよい塩梅。麻薬性のある町田ワールドから帰って来たくなくなる悦楽の読書タイムだった。
ちょうど大きな地震のあった日。読み終えてそのまま冒頭に戻って連読。音が聴こえる画が見える。ヤバイヨ。そこじゃなくて、あっちがね。
《ブックレビュー》
荒唐無稽で妙竹林な反時代小説。
「告白」がそうだったように、この小説でもやたらと登場人物の思弁、というより妄想を叙述しまくるという作風が採られている。
「告白」の場合、その妄想が物語そのものの展開と深く結びついていたが、この作品ではそういうわけでもないので、やたらと思弁的な叙述スタイルは装飾過多であるように感じてしまった。読みとばしてもええやんというふうに。そこを楽しめないときつい。
ストーリーはまさに荒唐無稽。もう無茶苦茶で何でもありである。その荒唐無稽さを楽しめるかどうかで、この作品に対する評価は分かれると思う。
ミステリのような驚きやどんでん返しを期待できないし、「告白」のような文学性も期待できない。「告白」であったような、笑える文章はふんだんに導入されているが。。
『みんなはどう思う?僕はパンかな?君らはなに?焼きそばパン?それとも寿司がいい?テイクアウト寿司?あれはまずいと父さんは思うよ。人生の先輩として』 『問われた掛十之進はしかし涼しげである。衣服も涼しげ目元も涼しげ、全身これ涼しげであった。』 『主君の御前において小便を漏らすなどみなに知れたら大変なこと、すなわち切腹をということになるのは必定で、そんなことになったら、と考えるだけで主馬の... 続きを読む »
読み始めはなんだか退屈だと思ったのに、ページをめくる手が止まらない不思議。馬鹿な主張を真面目に正当化したような滑稽さが気持ちいい。
時代物だが町田康ワールド全開で
時代物というジャンルは飛び越えてしまっている
支離滅裂なところも圧倒的なパワーで読者をねじ伏せていく
毎度楽しませていただいているが、この作者はすごい
しっかし「腹ふり党」って「おへど」って!
「こんな小説読んだことない」
って思いました。
だってむちゃくちゃなんですもん。
無茶苦茶なんですけど、じゃあ破綻してるのかって言ったらそうじゃない。
ちゃんと成立しているというか、感覚的にごりごり書いているようにみえてとても繊細な形になっているという、なんというか、文章とかも読んでいるとついついまねしたくなっちゃうのだけれども、ただ文章を区切らないで一文をとても長くすることくらいしか真似れないのよね。
だいすき。
混乱します。
酔ったみたいに気持ち悪くなります。
が、なんか面白いのは、著者の文体って人間の生の考えの言葉に近いからか。
初町田康だったんで、びっくりしたんです。
取り合えず。

古き武士の言葉に現代のパンクな言葉が滑り込み、「イマジン」が流れボブ・マーリーが唄い、やっぱりクロックムッシュにはグリエールチーズでなけりゃ、などと呟く時代小説。
『くっすん大黒』に続き、またしても...






