- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043781058
作品紹介・あらすじ
「おいしい紅茶を、飲みに行きませんか?」常連客の純也からかけられた奇妙なデートの誘い。紅茶専門店に勤める夏陽にとって、それが運命が動き始めた瞬間だった。記憶障害の患者を相手に、病院で作業療法に従事する純也。その優しさと誠実さに惹かれ、夏陽は徐々に心を開いてゆく。だが、初めて2人で出かけた軽井沢の旅行で、純也がまさしく記憶障害に冒されていることが判明した…。ベストセラー純恋3部作完結篇。
感想・レビュー・書評
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◆全体の印象
日に日に記憶が無くなってしまう病気と戦う主人公が、好きな人のことを思い出す瞬間が何度もあり、その度に切ない気持ちになりました。
二人の過去に何があったのか、知れば知るほど感動します。
『ラスト12ページにあなたは号泣せずにいられるだろうか。』という帯タイトルに共感です。
最後の最後で泣かされますね。
◆印象に残った場面トップ3
①「人が人を好きになるっていうのは、死にたい、って思う時と似ているんじゃないかな。」
まず、死と恋愛を関連付けて表現している部分が印象的でした。
死ぬときは、何もかもが嫌になるみたいです。恋愛はその逆で、何もかも好きになる。マイナスな部分でも。素敵な表現ですね。
②「また、勇気を与えてくれた…?」
過去に何かあったじゃん!と気になるきっかけとなった一文でした。笑
③「夏陽、あなたは、あなたを待っている純也さんしか愛することができないの?」
相手が自分のことを忘れていると思い、会うことを躊躇してしまう夏陽。そんな彼女に、友人が言った言葉がとても印象的でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大切な人が自分のことを忘れてしまったらと考えながら読んでいたら、とても辛くなり涙が出ました。
でも、記憶がなくなっても、大切な人を大切だと思う気持ちは本能的に覚えているというところが素敵でした。 -
泣けません。
こういうので泣けない私は
冷たいのか想像力に欠けるのか。
だいたいこんなに綺麗ではいられない。
これだけ愛せる人に出逢えたらシアワセだけどね。 -
初めての新堂冬樹の作品。
この人の作風はどれもこのような感じなのか。
小学生のような稚拙な文章に、うんざり。
何度途中でやめようと思ったか。
タイトルと表紙が良かっただけ。
しばらくこの著者の作品は手に取らないだろう。 -
ちょっとおっちょこちょいな主人公と認知症の人の思い出を預かる仕事をしている人の話。その人の記憶がどんどんなくなっていってそれに葛藤する二人が何とももどかしい。
忘れていく方も、忘れられる方もつらいんだと思う。いっそ忘れてしまったら、いっそ出会わなければと考えてしまう。 -
気になる人をデートに誘うのに、『美味しい紅茶を飲みに行きませんか?』と声をかけるのが素敵でした。終盤切ないラブストーリーでしたが、所々に使われている素敵な表現に心が躍る作品でした。
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一気に読みました。涙があふれて止まりませんでした。
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10年前に読んだ時よりなつひにイラっとした
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切なくなった
恋したいなーって思う