- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043791026
感想・レビュー・書評
-
10代の頃は、今になって抱える悩みとは別の種類の苦しさや葛藤があったことを思い出しました。
若いからこそ、あまりに想像のつかない未来への焦りや恐怖。
勝田くんはブレない自分像みたいなのをしっかり持っているか、持ってなくてもそれ目指してひたむきなところが眩しく感じました。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大好きで2回くらい読んだけどもうほぼほぼ忘れちゃったなー!
登場人物がみんな愛しかった記憶がある。
屋根の上 -
昔に感じた記憶、人生で出会った、見てきた人たちのことを思い出した。自分自身でさえも、あの時は、あんな事を考えていたなぁとか、今同じことがあれば、こう考え行動するのだろうなぁと思うことがある。精神的にも、肉体的にも、成長の途中だったのだけど。。。
登場人物の思い、悩み、不安感など、妙に思考や気持ちがリンクして、人生の過程って、こんなものなんだろうなぁと感じた1冊。
ラストも心に響いた、悩んだ時期を思い出した。
-
森絵都さんの本で2番目に好きなのがこれ。
心が弱っているときに読むと本当に沁みるんですよね。。。
カラフルみたいに万人受けはしない話だと思うけど、私は本当これ大好きです。
森絵都さんの文章というか、表現が本当に唯一無二で大好きで、始まりも終わりも本当秀逸だと思う。 -
若さゆえの危なさ、不安定さが後半にかけて怒涛のように迫ってきた。
心の拠り所となるコーポの存在や、智さんの穏やかな姿が崩れていく様子が、煙のように主人公達にまとわりつく。世界と対峙した10代のたくましさ、よわさ、純粋さが強烈な作品。 -
腫れ物の子たちと大人達。
幸せなような、不幸がってるような。
アンダーグランドの一歩手前の少女の青春。
-
軽い気持ちで読み始めたら一気読みしてしまった。「一人が怖いんだ」と打ち明けた勝田くんに良さを感じた。
-
物語終盤「人より壊れやすい心に生まれた人間は、それでも生きてくだけの強さも同時に生まれ持ってるもんなんだよ」という言葉にハッとした。強さと弱さは同じなのだろう。智が弱くなる前、智は誰の目にも強く見えた。そしてその後、少しずつ弱さが見え始める。しかしこれは智が弱くなったということではないのだろう。もともと弱く、だからこそいっそう強く見えてしまっていたのだろう。周りはそれに気づかず、智もそれを見ようとしなかった。私達はみな弱いが、それを自覚したときにやっと強く生きれるのではないかと考えさせられた。
-
森絵都さんの風に舞い上がるブルーシートで感銘を受け、もっとこの作者について知りたいと思い購読。
先に述べた作品ほど心には刺さらなかったが、ベースとなっていたであろう‘周りと自分との心の持ち方’というテーマは共感しやすく、また物語自体もまとまっていて読みやすく、スラスラと読むことができた。
露木さん手紙にある『人より壊れやすい心に生まれついた人間は、それでも生きていくだけの強さも同時に生まれもってるもんなんだよ』というフレーズは胸に響いた。
自分も時たま不幸があったときに自分ばっかと運命を呪い、自分を嫌いになることが幾分あるし、人に言えない自分の弱い部分を持って仕舞い込んでいる人であるから、もうちょっと心を開いて相手と分かち合えばより深い関係性を持てるのかなと感じた。
自分の気持ちにもう少し正直に生きてみようと思える一冊だった。 -
「もしほんとに死んじゃうんなら、あたし、その前にセックスしたい」
っていう文でまず引き込まれた。
-
なんでその文に引き込まれたのか理由がしりたいです
(偉そうな言い方ですいません)
わからないのでお返事くださると幸いです
お願いします...なんでその文に引き込まれたのか理由がしりたいです
(偉そうな言い方ですいません)
わからないのでお返事くださると幸いです
お願いします<(_ _)>2022/08/10
-