DIVE!! 上 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043791033

感想・レビュー・書評

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  • 本を閉じてからもしばらく、身体の中に、残る。熱さが、残る。そしてまぶしい。飛び込みのシーンが、ダイナミックかつ繊細な描写を通して、目の前で見ているかのように鮮やかにくっきりと描かれる。まるで、自分がはるか下に静かに横たわるプールの水面を見つめているように、ドキドキした。この臨場感がたまらない。

  • 「来年のシドニー五輪にうちのクラブから日本代表選手を送り出す。それが、MDC存続の条件だ」

    ミズキダイビングクラブ(MDC)の存続を掛けて、オリンピック代表選手入りを目指す、富士谷要一、沖津飛沫(しぶき)、坂井知季。祖父の意思を次いでコーチとなった麻木夏陽子の下、ハードなトレーニングデジタル開花したダイヤモンドの瞳(並外れた動体視力)の持ち主、知季、サラブレッドの要一、伝説のスイマー白波の孫で腰を故障した津軽の野性児、飛沫が繰り広げる。

    東京オリンピック前年に読むのに相応しい、青春スポーツ物語。

  • 読後感が爽やか。読んだ後に何かに夢中になりたくなる作品。

  • 19:アニメの(不必要なまでの)色気に脱落しかけてるので原作を。アニメのトモの子犬っぽさが結構キツイなーと思ってたけど、原作ではやはり少しは黒い方向へ感情がブレたりもしてるので、やっぱり森作品さいこう。個人的には飛沫と恭子さんが好きすぎたので、これを中村ボイスで……!というのは少し見てみたい。カットされてなければ……。

  • 森絵都さんのお話会に行くので読んだ.本当は角川文庫じゃなくて子供用の4巻に別れたやつ.

  • 競技をやっていた側だからわかることもある。
    本だから仕方ないけど、自分には軽い内容だった。

  • 比喩を多用した細やかな心理や情景の描写がなされている。
    登場人物の考え方が年齢に見合わずに少し大人びすぎていて、とっつきにくい印象。

  • 高さ10メートルから水面に回転やねじりを加えて飛び込む。こんな素っ頓狂な競技、誰が始めるのだろうと思っていた。
    そんな競技に惹かれ、のめりこみ、恋人にも愛想を尽かされつつも、目の前に突然掲げられるオリンピックという目標に走り出す少年の姿に、「こんな青春もいいなぁ」と思わずにいられなかった。

    才能や血、それぞれの胸に苦悩を抱えつつ、ひた向きに練習に励み、試合に臨む姿に、全員オリンピックに行ってほしいと願ってしまう。

    えっ!オリンピック選手、決まっちゃったの?下巻はどうなるの?

  • 下巻にまとめて。

  • ストレートな青春小説。

    しがらみだ、根回しだ、駆け引きだ、と心が淀んできているおじさんにこそ読んで欲しい。

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著者プロフィール

森 絵都(もり・えと):1968年生まれ。90年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー。95年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞及び産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、98年『つきのふね』で野間児童文芸賞、99年『カラフル』で産経児童出版文化賞、2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞、06年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、17年『みかづき』で中央公論文芸賞等受賞。『この女』『クラスメイツ』『出会いなおし』『カザアナ』『あしたのことば』『生まれかわりのポオ』他著作多数。

「2023年 『できない相談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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