スイッチを押すとき (角川文庫 や 42-4)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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感想 : 453
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043792061

感想・レビュー・書評

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  • ハラハラする展開。
    山田さんらしくない気もしたけど、やはり良い。
    こんな国にはならないと思うけど、
    現実味があって考えさせられる。
    スイッチを持たされたら、私は、
    なんて考えても一切答えが出ない。

  • 中1の時山田悠介にハマって超読んでたな、懐かしい。友達とドアDとかリアル鬼ごっことか回し読みしてた。中でもこれが好きだった

  • 読みながらドキドキが止まらなかったです、
    最後の展開はかなり衝撃的でした。

  • 記録

  • 自分の人生を、自分の意思で、ボタンひとつで簡単に終わらせられる…

    まだ十数年しか生きていない彼らに、自分の生死の選択をさせるのはあまりに酷過ぎる。

    周りがどんどんスイッチを押す中で、それでもなお彼らが生き続けるのには理由があった。だがそれが達成されたら彼らが生きる意味はあるのか…?

    南のした行動が正しかったかは分からない。けれど不運にも実験対象者に選ばれてしまった彼らにとって、親との再開、そして自分の過去や真実に触れられたことに大きな意味があったのではないか。

  • 若者の自殺抑制プロジェクトの一環として、施設に集められた10歳の子どもたち。彼らの心臓にはある細工が施され渡されたボタンを押せば自らの意思で苦痛もなく死ぬことができる。家族と離され施設の外には一生出ることができない環境下で孤独や絶望から大半がすぐにボタンを押していく。しかしある施設では4人の子がボタンを押さずに7年間過ごしていた。その施設に監視員として働くことになった主人公は彼らと接していく中で掟を破ることにする。彼らに自由を与えてあげたいという理由の他に主人公ならではの理由もあった。彼らと逃亡を続ける中でそれぞれが望みを果たしていくが、結果的にそれを叶えたことが良かったのか悩む。そして最後に残った少女と主人公は因縁浅からぬ関係にあることが明らかになる。

    設定がまず暗い。読み進めるのに若干躊躇した。プロジェクトとしては自殺のきっかけや自殺に至るまでのプロセスの解明ということだが、誰かとの強い絆があればそれが生きる理由になると言っている感じ。もしくは生に対する執着。たとえ一生外の世界には出られなかったとしても。絆、つまり生きる目的がなくなるか叶えられた場合、生きていることに意味が見出せなくなり終わりにする傾向があるのだろうか。メッセージとしてはどういうことが言いたかったのかイマイチわかりづらい。

  • やりたいことはやれる時に

  • 小~高校生くらい向けなのかもしれないです。
    ただ、その年代対象にしても、設定、展開、文章力、すべてにおいてなかなか酷いのでおススメできません。

    2030年、日本政府が自殺者増加を食い止めるために、青少年自殺抑制プロジェクトを立ち上げるます。そのプロジェクトの内容は矛盾だらけで、よく出版社が止めなかったねと驚きます。人の命をただただ軽んじています。お粗末な政府相手にご都合主義の逃亡劇。ツッコミどころ満載です。
    奇抜な設定、突飛な発想は面白いことも多いのですが、この小説でのそれは褒められるものではありません。
    命の大切さや生きる意味みたいなものを伝えたいのかとも思いましたが、最後まで読んでも感じ取ることができませんでした。
    お金出して買った本でなくてよかったです。

  • 涙ぐむ程度には入り込める

  • 最初は設定が面白く読み進めていたが、だんだんつまらなくなっていく感じがした。
    政府ってなんのためにあるんだろうと思った。

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著者プロフィール

大東文化大学文学部日本文学科講師。1984年大阪府生まれ。専門は環境文学。著書に『反復のレトリック―梨木香歩と石牟礼道子と』(水声社、2018)、論文に「「声音」を読む―石牟礼道子『水はみどろの宮』とその周辺」(『石牟礼道子を読む2―世界と文学を問う』東京大学東アジア藝文書院、2022)など。

「2023年 『石牟礼道子と〈古典〉の水脈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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