スイッチを押すとき (角川文庫 や 42-4)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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本棚登録 : 7273
感想 : 453
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043792061

感想・レビュー・書評

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  • つまらなかった。
    設定も現実味がないというか…その実験が自殺抑制プログラムにどう役立つのか?
    感動もしないし、結局なにがいいたかったのか、無理して読んだけど分からなかった。
    主人公は本当に優しいのか?
    あんな状況をただ傍観できる人は本当にいるのか?
    自分が主人公のように助けるだろうとは言い切れないけど、
    助けようとする人のほうが多いと思うから設定が成り立たないように思う。
    文章も稚拙な気がした。

  • 薦められて、まさかの山田悠介。
    「リアル鬼ごっこ」の小説&映画ぶに触れる作品となった。

    そもそも山田悠介のブレイク自体があまり納得がいかない。
    人気が出る要素など分かるのだが、それが全般的に祭り上げられる形になったのが理解出来ない。
    ある部分で人気になるのは良いが、それが商業的価値を見出されて、広い分野に広がり、扇動され、一般化意識となるのが悲しい。

    ポップでキャッチーなところがそうなる所以なのだろう。
    設定が奇抜な部分がキャッチーで、文章が単純なところから人物像や気持ちが分かり易く、一部が面白いと評するのは分かる。
    個人的な好みで、私は非常に好きでは無い。

    設定は奇抜で目新しく掴み易いのは分かるが、リアリティーが無い。
    その設定が納得できる文章力が無いのだなと思う。
    勿論突っ込みどころは沢山ある。
    自殺抑止のためにそういう施設があるという事自体おかしいのだが、そこは問題視していない。
    はちゃめちゃな設定で全然良いのだが、それを納得させられる文章の力がほしいのだ。
    変わった設定でもリアルに想像させられる表現力、破綻している設定でも気になら無くなるような引き込む力を持つ文章力。

    設定の奇抜さに関していえば、舞台向けだなと思う。
    無理な設定がぽんとあり、そこからの心理劇、のような。
    しかし、そこからの心理戦すら軽薄なので、悲しい。

    とにかく圧倒的に文章力が無いのだ。
    そんな事はもう十二分に周知の事実なんだろうし、そこがこの作品の評価となる部分では無いと言われてしまうとおしまいだが、小説である以上、最低限の文章力があるべきだと私は思ってしまう。
    それぞれの著者に読み方というものはあるし、視点を定められれば出版されるレベルの作品はある程度面白いと思う。
    あとは好み等があったりするわけで。
    でもそれでも、ポップでキャッチーなだけで、文章力不足からひどく軽薄に見えてしまって、創造力を使う余地も無い作品が、一般的に面白いと前面に出されるのは、悲しい事だなぁと思う。

    ポップでキャッチーでも、文章力があれば面白いのになぁ。
    宮部みゆきとか、その部分があると思うし。
    設定が奇抜で読みやすく。良い意味でエンターテイメント。
    文章力が無いと厚みが生まれず、とにかく軽薄に感じる。
    軽薄だから、文章に厚みが生まれないのか?
    そもそも、死をテーマに扱っておけばよいという感覚が好きではない。
    それ自体が軽薄に思える。
    そんなものでは無いだろう、って思ってしまう。
    その納得の出来なさも文章力の問題なのかもしれない。

    辛辣でごめんなさい。

  • 10年以上ぶりに山田悠介を読んだけど、相変わらず山田悠介節が炸裂していて安心した。
    自分はもうずいぶん前から彼のターゲット読者層から外れているのでつい俯瞰で読んでしまうのが残念。
    洋平いつ免許取ったん?

  • 山田悠介は中学生の時に流行って、
    リアル鬼ごっことかブレーキとか読んだことあります。

    人に勧められて10年ぶりに読んでみましたが、
    文体も展開も好きじゃなかったです。
    男の子が書いた創作って感じがします。
    良くも悪くも厨二感。
    山田悠介はもう読まないかな…。

    オチも無理やりまとめたような雰囲気で、中盤で読めちゃうし、キャラクターの心情も読めない…。なんでこの人こういう行動取っちゃうの…っていう引っかかる部分多すぎるんですよね…。
    設定は私も小学生のときに書き起こしたようなものだったので、運命めいたものは感じました。

    ただ、映画とか劇場映えする作品を生み出していった作家さんという点で尊敬しています。
    劇作家さんが巻末に二次創作に寛容な方なんだと書いていました。ゼロから設定を生み出して、その他の監督や脚本家が好きに設定を加えることを許していったことがリアル鬼ごっこなどの人気シリーズを生み出して、原作人気にも繋がっていったのだと思います。

    文体も国語的な誤りはありますが、簡単な日本語で書かれている分読みやすくとっつきやすいものです。
    本を読むのが苦手な人が気軽に本を手に取れるようになるという功績も生んでいるのかもしれないですね。

  • 途中で読むのやめた・・・

  • 救いがない。
    後半急に文体が変わって気になってしまった。
    でも電車で読んでて夢中になってしまい
    乗り過ごしたことに自分でびっくりした。

  • 薄っぺらい。

  • いまいち!

  • この四人死ぬんだろうなという展開は読めるし、あの二人が兄妹なのかなというのも予想が着いていってあんまり面白くなかった。私がただ山田悠介の作品に合わないだけかもしれないけどあんまり好きじゃない。

  • 小~高校生くらい向けなのかもしれないです。
    ただ、その年代対象にしても、設定、展開、文章力、すべてにおいてなかなか酷いのでおススメできません。

    2030年、日本政府が自殺者増加を食い止めるために、青少年自殺抑制プロジェクトを立ち上げるます。そのプロジェクトの内容は矛盾だらけで、よく出版社が止めなかったねと驚きます。人の命をただただ軽んじています。お粗末な政府相手にご都合主義の逃亡劇。ツッコミどころ満載です。
    奇抜な設定、突飛な発想は面白いことも多いのですが、この小説でのそれは褒められるものではありません。
    命の大切さや生きる意味みたいなものを伝えたいのかとも思いましたが、最後まで読んでも感じ取ることができませんでした。
    お金出して買った本でなくてよかったです。

著者プロフィール

大東文化大学文学部日本文学科講師。1984年大阪府生まれ。専門は環境文学。著書に『反復のレトリック―梨木香歩と石牟礼道子と』(水声社、2018)、論文に「「声音」を読む―石牟礼道子『水はみどろの宮』とその周辺」(『石牟礼道子を読む2―世界と文学を問う』東京大学東アジア藝文書院、2022)など。

「2023年 『石牟礼道子と〈古典〉の水脈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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