電池が切れるまで 子ども病院からのメッセージ (角川文庫 す 15-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043827015

作品紹介・あらすじ

小児ガンの少女が亡くなる四ヶ月前に書いた詩「命」をはじめ、命と真摯に向きあう日々を過ごす子どもたちが綴ったベストセラー詩画集。命の輝き、家族の温もり、感謝の心に満ちた言葉が、感動と勇気をくれる。

感想・レビュー・書評

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  • この本を読んで感じたことを
    言葉にするのは 難しい

  • 宝物である子供が非常に厳しい病気に立ち向かい、ともに闘うご両親やご家族の姿から、家族の温もりが生きることにいかに大切なのかよくわかりました。

    子供たちは自身らが耐え難い治療に耐えているにも関わらず周りの子供たち、親を思いやり、医者や看護師や教師に感謝している。
    その子供たちの純真さや優しさに強く心を打たれました。

  • 命に限りがあることはみんな分かっているのに。

    その期限を提示されなければ、永遠に続くかのように時間を消費してしまって、時々こうして思い出させてもらわないと、大切に使うことを忘れてしまう。

    教えてくれて、思い出させてくれて、ありがとう。

  • 全校朝会で校長先生が紹介して下さった本。
    死と隣り合わせの子どもが書いた詩が、胸に深く刺さる。みんな平等に死を迎えるけれど、生きる時間は不公平だ。生きるって質なのだと痛感した。
    終わりの方にある、病気の子どもを持つ親の詩にも感動した。学が無いから、詩なんて書けないと思っていた親の詩。物事を多角的に見ている愛情深い詩に恐れ入った。
    私も一生懸命に生きよう。

  • こども病院、と言っても、年齢は幅広い。四歳の子もいれば、高校生の子もいる。読んでいるうちに、同じ名前が何度か出てくることに気づく。そして、同じ名前であっても、学年が違っていることもある。それだけ、彼らの入院生活が長いことを物語っている。

    こういった本だから、きっと健気で前向きな言葉を集めたものだろうと思っていたが、読んでみると違っていた。病気と闘う不安、焦燥、苛立ち、自分のことをうまく伝えられないもどかしさ・・・色々な感情が見える。
    しかし、そんな中でも彼らは自分を幸せだと言い、自分よりも長く闘病生活を送る級友たちを慮り、自分には病気が必要だったと神に感謝し、お互いを思いやる。ほんの小さな子どもまで。
    病にあってもそれに押し潰されずに、むしろお互いに心を磨き、ひたむきに生きていく姿に、心打たれた。

    後半は、そんな子どもたちを見守った家族やスタッフ、そして詩を書いた当時を振り返る成長した「子どもたち」の言葉がある。
    この詩画を書いた子どもたちの中には、退院して成長した子もいれば、亡くなってしまった子もいる。家族やスタッフの言葉を読みながら、それぞれの「命」を想う。
    あとがきの医師の言葉に、医療の原点を深く考えさせられた。

    レビュー全文
    http://preciousdays20xx.blog19.fc2.com/blog-entry-474.html

  • 冒頭の「命」と言う詩。
    どこかできいたことがあるような、と思っていたら、
    あちこちで話題になった詩だという。
    素敵な詩だ。
    作者の女の子は、残念ながらこの詩を書いた数ヵ月後に亡くなっているという。
    幼稚園くらいの小さな子から高校生まで、いろんな子の作品が載っているが、どれも病気に負けないという強い意志と、年頃の子と変わらない楽しみと、あいまに見え隠れする弱音が伝わってくる。
    その後、無事に回復し、元気になっている子もいれば、幼くして亡くなった子もいる。
    懸命に頑張っているその姿が切ない。

  • 読みたい・・・と言うかまた読みたい。
    1回目も泣いて、2回目も泣いて・・・。
    きっとこの本は何回読んでも涙があふれてくると思う。
    命の大切さ、今日の大事さ、今の自分がどれだけ幸せかを改めて感じさせてくれる本です。

  • 久しぶりに読んだ。
    あとがきまで読むとまた始めから読みたくなる。
    そしていつでもどこでも滂沱の涙。

    院内学級の先生の文の中の、あるお母さんの作った詩がきいたな。。。。

  • なんて前向きで心の優しい子達なんだろう…

  • いのちについて考える。

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著者プロフィール

長野県立こども病院で治療を受けた子どもや、治療中の子どもたちの保護者の会。さまざまな活動を通じて病気の子どもたちを励まし、長野県立こども病院の院内学級を縁の下で支えてきた。

「2006年 『電池が切れるまで 子ども病院からのメッセージ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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