- Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043831012
感想・レビュー・書評
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短編集。
一種独特な世界観というか、倫理を超えた作風が、普段安穏な生活を送っている平穏な気分を揺り動かす。
そんな力があって、たまにその魔力に捕らえられてみたい、という刺激が欲しい時には、戸梶圭太はもってこいだと思う。
「Jの利用法」とか「鳩殺し」など、タブーとも言えるようなブッ飛んだ作品はそうそうない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
戸梶作品をたくさん読んでいるが、感想はいつも同じ。結局、テーマや作風が決まってるので、
あとは、登場人物の激安っぷりに笑かして、
どれだけ笑かしてくれるかだけなんだよね。
そういう意味でこのトカジノフは、
話のバラエティーも多く、またくだらなさっぷり、激安っぷりは、かなり高く。戸梶ファンにはオススメ出来るのでは無いだろうか。
シャブ中どうしを戦わせて、
街の治安を維持する警察官
街で糞害を撒き散らす鳩を殺戮しまくるビジネスを思いついたフリーター
ヤンキー女とOL女の一生分かり合えない喧嘩バトル。
「二種族激突」というタイトルが面白い。
の3つの話が面白かった。 -
一日八時間も眠るのは堕落した国の無能な豚どもだけだ 中身は覚醒剤の成分であるメタンフェタミンから可能な限り毒性を取り除いた(と祖国の研究者は言っている)所謂興奮剤だ。噛み砕けば半秒で中枢神経に届き、力を倍増し、苦痛を忘れさせる。 『ニッコリマート』新座南店 当たり前を疑うこと、即ち日常の相対化ですフューチャープログラムは インチキな能力開発セミナー ヒデミ"ザ・バガボンド"マッケンナ 殺意と悲哀の交じった目で小出を睨む 今や衿子えりこは"僕ちゃん"の脚本なしにはオーガズムを得られないほどに"僕ちゃん"色に染まっている セックスにも才能が必要なのだ、と小出は苦い認識を得た。 「衿子さんに愛されていなきゃ、お前なんか一円の価値もないクズだ」「でも俺は愛されている。そこがお前と違うんだ。金よこせ」 哲学が滲み出してくるの 日本の最下層なんか発展途上の外国人に支えさせりゃいいんだ 六畳一間のくそボロいアパートの黴臭いちっぽけな空間を高い金で借りて 村一番のミミズ千匹だ (嫌なことを我慢してではなく、自分が興味を持ってやれそうなことを見つけ、創意工夫を凝らして自分で自分の居場所を作ったのだ。快挙じゃないか) (結局、お前は突き抜けられない、くそ安いバカ女なんだよ)
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「ターゲット508」
「Jの利用法」
「七合目」
「二十八歳の事情」
「交番トライアングル」
「くるまびと」
「鳩殺し」
「二種族激突」
特に気に行ったのは二編
「Jの利用法」
狂ったジャンキーと狂った展開が最高。同時期に生じた二つの問題が、巡査の「機転」で解決されるときのクライマックス感。
「二種族激突」
まさに種族が違うかのように、相容れない女二人のやりとりが酷い(褒め言葉)。
お互いの人生に関するやけに具体的な偏見(「合コンに行ってくだらねーサラリーマンとつきあって~」VS「元ヤンキーのトラック運転手とか、左官とか、チンピラとつきあってできちゃった結婚して~」)が、ちょっと考えさせられるけど、最後の場面でスカッとどうでもよくなる。気がした。 -
いい感じでぐちゃぐちゃ
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初戸梶である。リブロで平積みされているところ、タイトルと装丁と目次等に魅かれて買った。
はっきり言ってあぶない!臓に自信の無い人は読まないように!長編の各章のタイトルだと勘違いしていたそれは短編のタイトルだった。「ターゲット508」、「Jの利用法」、「七合目」、「二十八歳の事情」、「交番トライアングル」、「くるまびと」、「鳩殺し」、「二種族激突」の全八編。そこはタランティーノ・ワールド的な世界だった。映像にすると面白そうな作品ばかり。石井克人あたりがやってくれるとなかなか良いんではないかな。
戸梶圭太の作品、「トカジ・ワールド」というものを堪能した。アクション、コメディ、そしてバイオレンス!(Action,Comedy&Violence!)この言葉が正に当てはまる「トカジ・ワールド」。アクションもコメディもバイオレンスも全てかなり黒いグロイので味わう意欲のある人は気をつけて。 -
中学生のときに読んだ小説。
中学生には内容がキツすぎた。
エログロナンセンス。
マンガにしたら発売禁止。 -
ディレイ効果を発揮するテクノ小説収録。
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Jの利用法がやばい
面白すぎた -
初めてヒットマンの役目を仰せつかったチンピラが、標的を間違えたために起こる大チェイスの結末とは? 男に捨てられた三十路前のOKの車を十代ヤンキー娘がカージャック。極限状態で勃発するバトルの行方は?……強烈な殺笑能力を秘めた8発の弾丸(ショートストーリー)。イカした文体で、イカれた男と女共を徹底描破! フヌケな現代をこらしめる比類なきイリーガル文学! ハイブローなトカジ波が、あなたを小説の虜にする―。