カウンセラー 完全版 (角川文庫)

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著者 : 松岡圭祐
  • 角川グループパブリッシング (2008年7月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043836215

カウンセラー 完全版 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • サイコサスペンス。
    他の方も書かれていたけれど、読みながら映像が目に浮かぶような文章で、衝撃が大きかったです。
    グロいシーンはこれでもかというほどグロくて…。
    サイコでサスペンスでした。人にすすめられた本じゃなかったら投げ出してた。

    「法で裁かれない少年への憎悪」は、考えさせられるテーマでした。
    最終章での、臨床心理士の嵯峨先生の独白は、心理のプロとしての言葉ながら、自分の考えと離れていなかったので、一応気持ちよく読み終われました。よかった…。

  • 晴れやかな授賞式の舞台。
    音楽教師としての実績を評価された響野由佳里は、文部科学省からその功績を称えられ表彰されることになった。
    音楽に対して類稀なる才能を持つ由佳里は、演奏を聴くだけで演者の精神状態を見透かすことができた。
    独自の信念に基づいた教育方針が認められたことで、由佳里にとってはまさに晴れ舞台となった授賞式だったのだが。
    些細なことから父親と口論となった由佳里は、家族との会食の場を途中で抜け出してしまう。
    別れた直後、家族が惨劇に遭うとも知らずに。
    由佳里の家族を殺害した13歳の少年の態度には納得できないものがあったけれど、もしかしたらあんなものかもしれない…という気もどこかでしていた。
    有り得ないことではないと、どこかで認めてしまっていた。
    でも、少年の母親の言動にはどうにも我慢がならなかった。
    「もしかして、この母親の方が頭がおかしいのでは?」と思ってしまった。
    少年は日常的に母親の財布から現金を盗んでいた。
    窃盗罪で捕まらないかと心配する母親に、「あんた何言ってんの!」と言いたくなる。
    見知らぬ家族、子供も含め4人もの人間を殺害した息子なのに。
    謝って済むことじゃないだろうと、この母親は馬鹿なのかと。
    こんな親はいないだろうと思う反面、現実はこんなものかもしれないと思っている部分もある。
    嵯峨のように対象者に寄りそうカウンセラーばかりではないとは思う。
    自分では気付けない「歪み」は直しようがない。
    自分はまともだと、正常だからカウンセラーは必要ないと、そう思っている人の中にもきっと「歪み」を抱えている人は多いはずだ。
    ストレスを感じやすい社会だと思う。
    人間関係の難しさや、理不尽な処遇に甘んじなければならない状況も、きっとたくさんある。
    それでも、壊れていくのは嫌だ。
    何かのきっかけで誰にでも起こり得ることなら、出来れば一生縁のない生活を送りたい。
    カウンセリングの必要性を描きつつ、サスペンスとしての構成・展開、そして結末に至るまでが緊迫感にあふれていてハラハラしながら読み進んだ物語だった。

  •  遠い昔に催眠を読みまして、嵯峨さんってもっとすかした人という記憶がありましたが違いましたね。今回の印象は、独特の倫理観で生きている人です。
     依頼も受けていないのに警察まで乗り込んでいくってどうかなと思いますし、勝手にカウンセリングするのもちょっと。結末もどうもすっきりしませんでした。

  • すべての子を持つ親へ、この本を是が非にも読んでもらいたいです。

  • カウンセラー対決と言うのか?よかったです。
    最後にそうきたかぁと言う感じでした

  • 前作のようなどんでん返しもなく、ただただ凄惨で気持ちが重苦しくなりました。登場人物に感情移入してしまうのも書き手の力なんでしょうが… 文章のリズムや小気味よさも感じませんでした。

  • 臨床心理士が活躍するお話し。
    後から知りましたが「催眠」シリーズの第2弾ということです。
    第1弾を読んでいませんが、普通に楽しめました。

    物語のはじめの方で感じた違和感が、後の方で解決してすっきりして良かった。というのが今、思い浮かびました。

    途中、ありがちな物語かなーとか思ったりしましたが、思いすごしでした。
    面白かったです。

  • ストーリーはおもしろかった。
    主人公がカウンセラーなのに、犯人の心理状態の描写が少なかった。

    千里眼シリーズも読んでみたい。

  • 『催眠』シリーズ第2弾。

    日本は犯罪者に優しすぎる。自分を守るのは自分だとなると
    アメリカのように銃社会になっても仕方ない。
    しかし、銃を手にすることで得る支配感、高揚感は恐ろしい。
    人を変えてしまうのだから。

    そして、14歳以下の凶悪犯について考えさせられた。
    子供より保護者の対応のほうが大変だという時代においては、
    親の教育のほうが先なんだろうが、そんなことはできない。

    子供を膝に座らせて運転する大人が多かったから
    それができないような法律ができたように
    意識の低い大人たちから子供を守るには法律をきびしくしなければ
    ならないのだろうな。

    ( ・_ゝ・)<大人の犠牲になった子供が、誰かの子供を犠牲にする。

  • 力作でした。少年による重犯罪というテーマ、伏線、まとめ方は流石です。重い話で読み終わっても胸に手を当てて考える部分もありました。

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