万能鑑定士Qの事件簿 I (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043836420

作品紹介・あらすじ

東京23区を侵食していく不気味な"力士シール"。誰が、何のために貼ったのか?謎を追う若き週刊誌記者・小笠原は、猫のように鋭く魅惑的な瞳を持つ美女と出会う。凛田莉子、23歳-一瞬時に万物の真価・真贋・真相を見破る「万能鑑定士」だ。信じられないほどの天然キャラで劣等生だった莉子は、いつどこで広範な専門知識と観察眼を身につけたのか。稀代の頭脳派ヒロインが日本を変える!書き下ろしシリーズ第1弾。

感想・レビュー・書評

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  • 記念すべき万能鑑定士シリーズの第一作目。記者・小笠原が万能鑑定士Qの看板を掲げる凜田莉子との出会いによる力士シールの謎に立ち向かうストーリー。
    中学時代に読んで2回目の読書だが、社会人になって改めて読むとまた当時とは違った面白さがあったが、凜田莉子に対するかっこよさは全く変わっていなかった、むしろ良さが増していた。確かな知識を持ちつつもそれを自分の得だけに留めず人のために使うところがとても格好良かった。そして最後には崩壊しかけた日本が登場しており2巻がとても楽しみとなった。これから長い間続く凜田莉子の物語を見ていきたいです。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    凜田莉子:佐藤聡美
    小笠原悠人:寺島拓篤
    葉山翔太:中村悠一
    荻野甲陽:平田広明
    宮牧拓海:福島潤
    瀬戸内陸:三木眞一郎
    瀬戸内楓:鬼頭明里
    楢崎敦司:中尾隆聖
    中道省二:杉田智和
    立浪瑞樹:羽多野渉
    喜屋武友禅:森川智之
    凜田盛昌:千葉繁
    凜田優那:井上喜久子
    氷室拓真:緑川光

  • 映画が面白かったので、原作も気になり。
    数少ない本を読むリア友ちゃん@松岡さんファンに「原作どう?」と聞いたら
    「面白い!読みやすい!」と太鼓判を捺されたので、購入。

    うん、本当に読みやすかった。
    莉子の過去は映画以上に描かれていたし、「Q」の意味もわかってすっきり。

    力士シールもだけれど、ハイパーインフレが謎すぎて気になる!
    途中でハイパーインフレ後の章が挟まった時には、まるで近未来SFのようで「???」となったけれど、本当になぜこんなことに……?
    次の巻で解決するとのことで楽しみ。

  • 最読本。このシリーズの中で、一番好きな本です。凛田莉子の広範な専門知識と観察眼をどうやって身に着けたのかが知れるし、勉強になった。わからないことを知るって面白い。☺

  • これテレビ放送されたらしいのですが、何も覚えていないです。
    第一巻は壮大なプロローグのようで、まだ話は始まったばかりのようです。続きが気になりますね。

  • シリーズ1作目。
    初めて松岡さんの作品に手を出してみました。
    力士シールを追っているうちに違う事件を追うことに。
    まだこの話は続くみたいで後編に期待。

  • 映画化にともない、読了。
    表紙のイラストに正直なかなか手にとれなかったので、勿体無い気もする。
    (角川ってこういう表紙すきだよなぁ…。)

    登場人物が個性的。
    でも、物凄い個性的というわけでもない。
    取り分け、雑誌記者の小笠原は平凡を絵に描いたような男。
    しかし、鑑定士の莉子に遭遇し、事件を引き寄せる性質があるところを見ると強運の持ち主なのかも。
    力士シールの謎と窃盗事件とハイパーインフレがどう繋がるのか。
    莉子の生い立ちや、成長過程も面白い。

    全体的にライトノベルと言わないまでも、何も考えず読むことができるため読書時間はかからなかった。
    あっさりはしているけど、中身がないわけでもない。
    読みやすい本!!という感じ。
    1巻は2巻に続くそうなので、次巻に期待。

  • 万能鑑定士Qの事件簿×13巻→推理劇
    1.莉子の生い立ち
    2.力士シールとハイパーインフレ
    3.音楽プロデューサー詐欺
    4.映画ポスター消失
    5.パリ

  • 鑑定業を営む凜田莉子が豊富な知識を駆使して、事件の真相に迫る異色のミステリー小説。

    1巻では、主人公・凜田莉子が「万能鑑定士」を開業するに至ったストーリーが展開されている。
    一般的な小説と違い、主人公が元々鬼才ぶりを発揮する訳ではなく、沖縄時代は手のつけられない程の劣等生であった。そんな主人公が東京に出て、チープグッズ社長の瀬戸内陸と出会い、人一倍高い感受性を活かした学習方法で着実に成長を遂げていく。
    このような人となりの主人公は珍しいだろうし、だからこそ妙に人間臭さが伝わってくるように思われる。

    この巻、巷をにぎわす「力士シール」の謎を追うことをきっかけにストーリーは展開される。この本はストーリーの面白さもさることながら、時折莉子が披露する知識が大変勉強になる。

    巻最後にハイパーインフレを匂わせる描写も入れられており、続巻への講読意欲をかき立てられる。

  • これは面白い!!中だるみする事もなく、いいテンポで進みます。そして、なんといっても莉子の天才的な鑑定眼。そこから真実が暴かれる様は、それはもう爽快です!!シリーズ物で、結構続いてるみたいなので、長く楽しめそうです。

  • この作者の初作品。

    続きが気になる。

    とりあえず次を読まないと!

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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