万能鑑定士Qの事件簿 I (角川文庫)

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著者 : 松岡圭祐
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年4月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043836420

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万能鑑定士Qの事件簿 I (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 〇 概要
     不気味な「力士シール」を誰が,なぜ貼っているのか。取材をしていた雑誌記者「小笠原」は,万能鑑定士の「凜田莉子」に出会う。凜田莉子がいかにして「万能鑑定士」になったのか。莉子が上京してからの様子と小笠原との出会いなどについて描かれた万能鑑定士シリーズの第1弾

    〇 総合評価 ★★★☆☆
     万能鑑定士シリーズの第1弾。1と2は二つで一つのエピソードを描いている。メインとなる日本の経済破たんのエピソードは,おおむね2の方で描かれている。1は,その伏線となる莉子と小笠原の出会い,莉子の高校時代と上京直後の頃のエピソード,チープグッズとの出会いなどが描かれている。
     氷室拓真もちょっと出ている。ラスト間近で,イオナフーズという会社の料理教室を使ったオートロックマンションへの忍び込み計画が示され,そのトリックを莉子が解いている。この部分が1のミステリ的なハイライトか。
     1と2で一つのエピソードであり,1だけで評価するのは困難。あえて評価するなら,最後のミステリ的な謎解きと数ある伏線,そして莉子のエピソードなどについての評価であり★3というところだろう。

    〇 サプライズ ★★☆☆☆
     1作目は,2作目とセットになっており前編的な位置付け。一応,料理教室を利用したオートロックマンションへの忍び込みという事件と,その謎解きがある。力士シールや断片的に描かれる経済が破たんした日本の描写が何を意味するかは明かされない。よって,この段階ではサプライズはほとんどない。

    〇 熱中度 ★★★★☆
     力士シールをめぐる謎の話の幕間に,経済が破たんした日本の描写がある。また,高校時代や上京してすぐの莉子についての描写もあり,落ちこぼれだった莉子がどうやって聡明な万能鑑定士になったのかという点に引き込まれる。総じて熱中度は高い。話のテンポもスピーディで引き込まれる。

    〇 インパクト ★★★☆☆
     ときおり挟まれる,経済が破たんした日本の描写のインパクトがすごい。そのほかは普通

    〇 読後感 ★★☆☆☆
     1と2で一つのエピソードであり,これは明らかに途中。ラストシーンは経済が破たんした日本から莉子が沖縄を目指すシーンで,これからどうなるのか非常に気になる終わり方をする。

    〇 キャラクター ★★★★☆
     凜田莉子,小笠原悠斗,喜屋武友禅,瀬戸内陸,氷室拓真,葉山翔太など,魅力的なキャラクターがそろっている。キャラクターの魅力は十分」

    〇 希少価値 ☆☆☆☆☆
     映画化もされた超人気シリーズの第1弾。希少価値はない。

    〇 メモ
    〇 小笠原と莉子との出会い
    〇 5年前の莉子の様子(波照間島)
    〇 上京後の莉子。チープグッズ(=瀬戸内陸)との出会い
    〇 未来のシーン→小笠原と莉子が出会ってから1週間後の荒廃した日本の様子
    〇 力士シールの鑑定。2種類あってどちらも手書き
    〇 莉子,ツアコンのための就職試験を受験。抜群の知識を発揮するが,数学の応用がだめで落ちる。
    〇 莉子,チープグッズに就職
    〇 不動産の抽選会。両方裏のエラーコインを利用したいかさまで,株式会社イオナ・フーズが権利を得る。
    〇 就職から2年後,20歳になったときに,莉子はチープグッズから独立し,万能鑑定士Q(クイーン)を始める。
    〇 イオナ・フーズが料理教室を実施。地中海風バナナの天ぷら造りをする。
    〇 豆知識
    〇 フランスでは4を示すときに小指を曲げるが,親指を曲げているところから日本人が描いた絵画と推理
    〇 ランプを反射させる鏡を身だしなみ用の鏡と勘違い
    〇 ソーセージに日本風に斜めの切り込みを入れる。
    〇 摩周湖は,法律上は大きな水たまり扱いとなっている。
    〇 イオナ・フーズの料理教室は,オートロックマン... 続きを読む

  • 図書館で。
    そう言えば見たことあるタイトルだなぁと借りてみましたが1巻で終わりじゃないんだ… でも続きを読む気が無いので評価はナシで。

    なんだろう。面白くない訳では無いけど…力士シールもリンコさんの生い立ちも小笠原君の想いもどうしても続きが知りたい!という気持ちにならない。突如起こったらしき国家崩壊もなんだか唐突過ぎてポカン、だし。後小笠原君がなんかカンに触る。なんでだろう?
    鑑定のウンチクは面白いけど…でもソーセージの切りこみなんて国によって違いがあるんだろうか?なんだか主人公スゴイだろって見せたいんだろうけどその披露の仕方がなんかちょと首を傾げてしまうというか。彼女の能力のすごさって子どもの時分にも何らかの形で発揮されなかったんだろうか?

    リサイクルショップの経営者はお店ではなく私塾でも経営してた方が良かったんじゃないのかなぁなんて思いました。

  • 驚くほどに天然で通知表にはオール1が並んでいる。
    ミケランジェロをキリマンジャロと解答し、都道府県や県庁所在地は北海道と沖縄くらいしかわからない。
    突き抜けた落ちこぼれなのだが、正確は底抜けに明るく前向きだ。
    たったひとり、上京した莉子を迎えたのは厳しい現実だった。
    やがて瀬戸内陸と出会った莉子は、「勉強の仕方」を教わり徐々に知識を身につけていく。

    莉子のキャラクターがとにかく好きだ。
    週刊誌の記者なのに押しが弱く人の良い小笠原もいい。
    ふたりのキャラクターの個性が、いい具合に絡み合ってバランスがとれている。
    第1巻では嫌な印象しか残さない葉山警部補の、いかにもな設定が面白い。
    けっして推測を挟まず、自分の鑑定結果だけを武器に真相に迫っていく莉子。
    純粋さが足を引っ張ることがあっても、彼女の無垢な魂は曇ることはない。
    真っすぐに物事を見つめることができたからこそ、たどり着いた哀しい真実。
    数多くのことを学ばせてくれた瀬戸内。
    特別な才能はないけれど莉子を支えようとする思いは強い小笠原。
    そして、真っ白な紙が染まるように知識を急激に取り込んでいく莉子。
    哀しい結末にはなったけれど、多くのことを学ばせてくれた恩人への思いは莉子の中にしっかりと残っている。
    シリーズ化されているので、次の巻を読むのがとても楽しみだ。

  • 『凛田莉子』は万能鑑定士Qという名の店を経営する唯一の女性だ。
     ある事がきっかけで莉子の店を訪れた雑誌記者の小笠原悠斗は彼女の鑑定能力に圧倒される。
     小笠原は莉子の過去に興味をもちつつ、莉子と共に様々な謎に立ち向かっていく…。

  • もともとは図書館のリサイクル本で「千里眼シリーズ」を中途半端にもらってきたのが原因。
    作者のほかのシリーズを先に読んでみようと手に取ったのがこれ。
    後で、綾瀬はるかが主演映画してたやつだと気づく。
    あれ、見たかったけど、見に行けなかったんだよなあ。
    で、本作であるが、読みやすいのと読みづらいのが交差していて、なんとも評価しがたい部分がある。今のアニメのように、シーンがバンバン変わっていくのだ。
    しかも時系列もバラバラ、過去かと思えば、現代~またその反対もしかりで。
    しかし、作者の力量がすごいので、シーンがバラバラでもちゃんと読めてしまうという厄介者。
    おそらく、ちゃんと頭の中で絵コンテが切れているのであろう。
    読みながら映像も出やすいし。
    主人公の莉子が、ちょっとした勉強法を知って、知識が増えていくのは楽しい限り。
    全12刊あるそうだが、さっそく、続きが読みたいのです。

  • たまたま手に取った1冊であるが、はまりそうな予感。鑑定士の誕生と専門知識が興味深い。

  • タイの首都、バンコクの正式名称は…クルンテープ・ナコーン・アモーン・ラタなコーシン・マヒンタラーユタヤー・マハーディロックポップ・ノッパラッタナ・ラーチャターニー・ブリーロム・ウドム・ラーチャニウェート・マハーサターン・アモーンビーマン・アワターンサティト・サッカタットティヤ・ウィサヌカム・プラシット

    妹に、豆知識要素が多めの作品だからと勧められ、読了。先述したような、思ったよりも面白い豆知識が豊富で、尚且つライトな語り口なのでとっても読みやすかった。とにかく続編も読まないと感想は語れなさそうなので、続編も読んでみようと思う。

  • うん、2巻を読まないとホントの感想が書けないナリ。
    ”完全な中途半端”では無いですが、ただ切りの良い所で切っただけではあるんで。
    これからのシリーズを読まないと、ホントにそうなのか分かりませんが、コレだけを読んだ感想としては、主人公の生い立ちを1巻で語りすぎでは無いかと。。。
    2巻ありきだったら、2巻までひっぱるとか、何巻もあるシリーズなので、もっと後に取っておく方がと、個人的には思うナリ。
    コレも個人的にですが、舞台になってる地域が土地勘がある場所とニアミスしてるんで、気になったナリ。
    あと主人公の”美女”はそこまで言わなくても、サラッと自然に流せるように書いた方が良いとも思うナリ。

    ストーリーとは内容とかは、特に文句なし。
    2巻も手元にあるし、それ以降も機会があれば読んでみたいナリ。

  • 綾瀬はるかの映画の時から気になってたけど シリーズが完結したとのことで読み始めた。。。。
    が。。。 何が起こってるの!?
    凜子のおいたちは分かった。。。
    まぁ、これからって事よね^^ 気になる~~~

  • 何年か前に読んだ本であまり面白くなかったから内容はすっかり忘れたけど、目利きの鑑定士の女に対し「いくら天才という設定でも若すぎないか?」と思った記憶が。
    いくら才能があっても年数をこなさないと目利きにはなれないでしょうに。
    学者や医者もそうだが彼ら彼女らが尊敬されるのは、知恵や知識のせいだけでなく、遊びたい盛りの時期を勉学に捧げていたから、というもある。20代前半の学者?にはそういう感情は湧かないよなあ。

  •  凛田莉子が、チープグッズの社長から勉強法を教わっているシーンが特に好きです。自分の勉強にもなります。感情と情報を絡めて覚えるのは確かに大事なことですね。

  • 帯文(裏表紙):東京23区を侵食していく不気味な”力士シール”。誰が、何のために貼ったのか?謎を追う若き週刊誌記者・小笠原は、猫のように鋭く魅惑的な瞳を持つ美女と出会う。凛田莉子、23歳――瞬時に万物の真価・真贋・真相を・・・”

    目次:ガードレール、ゲリラ・アート、キャンバス、五年前、波照間島、宴、りんごとオレンジ、夢のまた夢、チープグッズ、買い取り面接、未来、北まくら、手描き、正社員、琥珀、リッキオ、抽選会、クイーン、バナナ、料理教室、警察署、神楽坂、希望と絶望、解説 三浦天紗子

  • 豆知識が面白い。続きを読まないと話の全貌は見えてこないね。

  • 平成28年6月14日読了

  • 色々勉強になる内容だし、面白いとは思います。でも、ミステリとして面白いかと聞かれると、悩んでしまいます。どこか物足りなさを感じるような内容です。推理は二の次で、莉子という人物の紹介と、どれくらい彼女が凄い人物なのかということが多く書いてあったからだろうか。それとも、上巻だけしか読んでいないからだろうか……。とにかく、キャラクターを押し出しすぎて、肝心の推理が目立っていないように思いました。きっと下巻を読めばより面白くなっていくのだと思います。

  • え、続くんですか?
    しかし多作な作者さんですね
    ラノベチック。結末は気になるから次作までは読むかな

  • 面白くさくさく読んだ。迷わず次巻購入決定。
    ちょこちょこと登場する未来はなにをどうしたらそんなことになってしまうのか想像がつかず、話の先がとても楽しみ。

  • 「探偵の鑑定」を読むための予備知識として読んだはずが、ハマってしまった。面白かった!ってか1だけで力士シールの話が解決しなかった(汗)。2も読まなきゃ。

    感受性が強いと物事が覚えやすいって、、私もかなり感受性が強い方だけど歴史とか苦手だったな。。勉強方法を間違ってたんだ、あたし笑。

  • 頭良くなりたい

  • 探偵の鑑定を読むために読んだら、面白かった!
    莉子の清らかさに心が洗われる。
    あんな人が世の中にたくさんいたら、良い世の中になって皆幸せになれるのに。

  • 探偵の鑑定Iを読んで,万能鑑定士Q側の話を知らなかったので購入.

    凜田莉子が鑑定をするまでの流れが知れる.

    いくらか未来の話(?)があって,本編の話とどうつながっているのかまだよくわからないですが,2巻目でわかるのかも?

  • 『探偵の鑑定』予習のために。『探偵の探偵』シリーズは既読だけど、こちらは未読だったもので。うら若きヒロインが、リサイクルショップでの鑑定を通じて培った膨大な知識と鋭い観察眼とで事件を解決していく。ビリギャル的要素も含んでいて面白い。

  • まさかⅡと合わせて1つの話とは知らずに買ってしまった…
    なかなか面白かったんだけど、続き次第で評価が変わるかも。
    話が大きくなっているので、これをどうやって収束させるのか興味。

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万能鑑定士Qの事件簿 I (角川文庫)の作品紹介

東京23区を侵食していく不気味な"力士シール"。誰が、何のために貼ったのか?謎を追う若き週刊誌記者・小笠原は、猫のように鋭く魅惑的な瞳を持つ美女と出会う。凛田莉子、23歳-一瞬時に万物の真価・真贋・真相を見破る「万能鑑定士」だ。信じられないほどの天然キャラで劣等生だった莉子は、いつどこで広範な専門知識と観察眼を身につけたのか。稀代の頭脳派ヒロインが日本を変える!書き下ろしシリーズ第1弾。

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