万能鑑定士Qの事件簿V (角川文庫)

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著者 : 松岡圭祐
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年8月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043836468

万能鑑定士Qの事件簿V (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 莉子がまだ世間知らずの女の子だと思って、フランス旅行に強引に着いてこようと(本人は良かれと思っているが…)する喜屋武先生に腹が立ったが、最後は少し感動した。
    事件の渦中にあるものがフォアグラだったので、もしやという予感はありました。大人になれば、割り切れる部分もあるけれど、子どもにはトラウマになる可能性は高いよね。もし、事件が起こる前に話し合っていたら状況は変わったのだろうか。
    今回、小笠原さんの出番はほとんどなし。

  • フォアグラって食べたことなかったけど、こんな作られ方をしていたんだって衝撃だった。。。
    相変わらず、このシリーズは色々と勉強になるな。

  • お盆休みを利用して、莉子がフランスに。
    ただ、一人ではなくて何故か高校時代の担任恩師も一緒。
    いや、一人で行かせてあげてくださいと思わず突っ込み。
    しかも泊まる場所を勝手に高校の同級生宅(しかも男)に変更されるし、いや、もうありえません。
    美術鑑賞旅行のつもりが、その同級生の勤めていたレストラン(同級生はコック見習い)が食中毒を出してピンチに。
    その事件に結局首を突っ込むことになります。
    果たしてその食中毒は誰が出したのか。
    フォアグラに関しては犯人の気持ちもわからないでもないですが、何事も極端に走る輩というのはどこか狂人の域に入ってしまうのでしょうか。
    しかし多分この巻は何よりも本物のモナ・リザを見分けた莉子がすごいと言いたいがための巻なのでしょう。

  • 舞台はパリに変わっても、無駄のない展開は相変わらず。なんだか無駄がなさすぎて、今回のキーが『フォアグラ』であるにも関わらず、あっさりした印象だった(笑)
    この作品で高校時代の恩師・喜屋武先生からも卒業できたようなので、更なる活躍を期待したい。

  • 2015/12/13

  • 〇 概要
     凜田莉子は,お盆休みにパリに旅行することを計画するが,ひょんなことから,高校時代の担任,喜屋武と一緒に旅行をすることになる。パリで料理人として修業をしている高校時代の同級生,楚辺に迎えられるが,楚辺が勤務している一流レストランで,フォアグラの食中毒騒ぎが起こる。莉子は,同級生の危機を救うため,パリを駆け回り捜査を行う。

    〇 総合評価 ★★★★☆
     フランスを舞台とし,ベランジェールという老舗レストランの食中毒事件を,一観光客に過ぎない莉子と喜屋武が捜査するというインパクトのある展開
     謎はそこまで魅力的でないが,捜査はテンポよく進み,誘拐事件も起こる。
     バベット精肉のごみ箱から拾ったメモ帳の数値から5箱のフォアグラをアンジェリークが忍び込ませたという真相を解明する莉子の着眼点はさすが。喜屋武のキャラクターもよく,アンジェリークが真犯人という意外性もあって,なかなか面白い。★4で。

    〇 サプライズ ★★★★☆
     消去法でいくと,犯行ができる人は限られるが,アンジェリークは盲点となっていた。真犯人がアンジェリークと知ったときは,驚くことができた。

    〇 熱中度 ★★★☆☆
     ベランジェールの食中毒事件と,謎はそこまで魅力的ではない。誘拐事件が絡むが,これも添え物程度。フランスで,高校時代の恩師,喜屋武との掛け合いをしつつの捜査。そこまでリーダビリティは高くないが、読みやすい。

    〇 インパクト ★★★☆☆
     犯行の動機は,アニマル・ライツ(動物の権利)。フォアグラつくりが動物虐待に近いという話は聞いたことがあるのでそこまで大きなインパクトではない。ただし,真犯人のアンジェリークと父親との関係が反転する終盤の展開にはインパクトがある。

    〇 キャラクター ★★★★☆
     喜屋武が非常にいい味を出している。楚辺は普通。アンジェリークを始めとするフランス人たちは,いいキャラクターとなっている。特に,コタヴォ精肉のオーナーのキャラがいい。

    〇 読後感 ★★☆☆☆
     アンジェリークと父の関係が反転する終盤の展開の読後感は悪い。

    〇 希少価値 ☆☆☆☆☆
     人気シリーズなので希少価値はない。
    〇 メモ
    〇 プロローグは,フランスで料理人の修行をする凜田莉子の同級生,楚辺瑛翔の視点での,フォアグラの買い付け
    〇 飯田橋の万能鑑定士Qのお店。莉子によるボタン,醤油,サッカー選手のサインの鑑定。小笠原に,「地球の歩き方・パリ&近郊の町」を買ってきてもらう。
    〇 楚辺のために,バベット精肉は,コタヴォ精肉と交渉する。
    〇 莉子の家に,父と母が来る。パリ旅行に莉子の高校時代の担任,喜屋武がついてくるという。莉子が電話するが,一緒にパリに行くことになる。
    〇 バベット精肉は,コタヴォ精肉から仕入れたものと併せ120パックを5パック200ユーロで,5000ユーロで売却する。
    〇 莉子と喜屋武は,フランスに旅立つ。空港で,お見合いツアーの客に対し,莉子の論理的思考による推理力が発揮される。
    〇 機内での莉子と喜屋武のコミカルなやり取り。フランスでは,莉子の同級生の楚辺のアパートに泊まることに。
    〇 フランス着。楚辺の車でアパートに行く。莉子はルーブル美術館に行くといい,喜屋武がついてくる。
    〇 ルーブル美術館につく。喜屋武が,ダ・ヴィンチ・コードの小説にあった666枚のガラスがあるという話を真に受け,学校で生徒に話すというので,誤解を解くために,小笠原に連絡し,角川の社長から喜屋武に電話をしてもらう。
    〇 楚辺が,勤務する老舗レストラン,ベランレージュで下ごしらえをしている様子
    〇 莉子,ルーブル美術館でモナ・リザを見るが,違和感を感じる。
    〇 喜屋武が,パリで生活していた過去の恋人に出会う。その女性は結婚していた。
    〇 ベランレージュで集団食中毒事件が起こる。
    〇 駐仏日本大使,領事官補の矢崎から連絡を受ける。辺ランレージュの食中毒事件のパリ市警のジェリエンヌらが捜査を行う。
    〇 莉子達は,食中毒事件の捜査を独自に行う。TGVでロワール地方に向かう。
    〇 バベット精肉での捜査。莉子は,捨ててあったメモ帳をもらう。
    〇 コタヴォ精肉での捜査。コタヴォにも問題は見つからない。
    〇 ベランレージュの従業員であるイヴァン・ダングルベールが,罪を認める。
    〇 ダングルベールの家で,同人の妻から話を聞く。
    〇 莉子は,写真からダングルベールがウソをついていることを見抜き,駐仏日本大使館の矢崎を通じ,パリ市警に伝える。
    〇 ダングルベール家の子ども,セヴランは誘拐されていた。偽の子どもが寝かされていたが,喜屋武が見抜く。
    〇 ダングルベールが真犯人である誘拐犯から送付された手紙のフォントの違いから,莉子はセヴランがいる場所を見つける。
    〇 セヴランが無事救出される。そこには,あまり頭がよくない犬が多数一緒にいた。
    〇 莉子は,喜屋武に依頼し,元カノにもう一度会ってもらい,メモ帳を用意してもらう。
    〇 ベランジェール,バベット精肉,コタヴォ精肉の従業員を一同に会するクルージングを実施する。その中で,莉子は真犯人と思われるバベット精肉のアンジェリークを罠にはめる。
    〇 5パック200ユーロで120パック売ると,1パック40ユーロなので,4800にしかならない。もう5パックをアンジェリークはひそかに用意していた。
    〇 アンジェリークはアニマルライツ(動物の権利)の運動家だった。アンジェリークはフォアグラ作りを非人道的と考えていた。
    〇 ベランジェールの食中毒事件の真犯人を見つけ,莉子と喜屋武は帰国。喜屋武は,教え子である莉子の成長に感心し,手製の卒業証書を与える。

  • 恩師喜屋武とのパリへの旅。

  • 高校時代にどうしようもないほど劣等生だった莉子。
    担任だった喜屋武先生にとっては、5年経ったいまでもひとりでは何も出来ない心配な生徒のままだ。
    何しろパスポートを持っているか、確認するために言ったのが
    「赤い表紙の小冊子だぞ」
    どれだけ莉子を子ども扱いしているのかよくわかるセリフだ。
    フランスに行っても莉子の周りでは相変わらず事件が起きる。
    ルーブル美術館で「モナ・リザ」に感じた違和感。
    同級生が勤めているレストランで起きた急性中毒事件。
    そして、幼児誘拐・・・。
    不良食材を混入させたのは誰か?
    莉子は喜屋武先生を伴い、友のために奔走する。
    そして突き止めた真実は、犯人自身も動機を思い違いしているような哀しい事件だった。
    謎を追っているうちに徐々に莉子の変化に気づいていく喜屋武先生。
    何も出来ないと思っていたのに、自分が保護者となって守るつもりで一緒にパリまで来たのに、気づけば莉子はすっかり立派になっていた。
    もう自分の保護はいらないのだと悟った喜屋武先生からの卒業証書にはまいった。
    わざわざ毛筆で書かれていた卒業証書。
    その心遣いがあたたかい。
    きっと莉子の宝物になることだろう。
    「モナ・リザ」に感じた違和感の正体も明かされ、すっきりとした終わり方にも好感が持てた。
    海外編ということで、小笠原の出番がほとんど無かったことが残念といえば残念だった。

  • 平成29年1月23日読了

  • 小笠原がほとんど出てこない巻。

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万能鑑定士Qの事件簿V (角川文庫)の作品紹介

お盆休みにパリ旅行を計画した凛田莉子を波照間島の両親が突然訪ねてきた。天然キャラで劣等生だった教え子を心配した高校時代の恩師・喜屋武先生が旅に同行するというのだ!さらにフランスで2人を出迎えたのは、かつて莉子がデートした同級生の楚辺だった。一流レストランに勤める彼は2人を招待するが、そこでは不可解な事件が起きていた。莉子は友のためにパリを駆け、真相を追う。書き下ろし「Qシリーズ」第5弾。

万能鑑定士Qの事件簿V (角川文庫)のKindle版

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