グラスホッパー (角川文庫)

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著者 : 伊坂幸太郎
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2007年6月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043849017

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グラスホッパー (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 災いは突然やってくる

    でも僕(たち)は”それなりに”頑張るしかない

  • 設定も面白く出てくる人物達も個性派揃いで良かった。展開もスピーディーで一気読みしたが最後が夢オチな感じだったのが呆気なくて残念。

  • スピード感のある展開。暴力的な空気。行き着く先が見えないストーリー。
    「鈴木」「鯨」「蝉」の三人が交差しあいながら進んでいく流れは伊坂さんらしい。
    とにかく、主要人物である三人が魅力的だ。
    暴力とは無縁の人生を送っていたはずなのに、妻が殺されてからは復讐者となっていく鈴木。
    一気に極端へ走るくせに、しっかり計画して動いているかというとそうでもない。
    自殺専門の殺し屋「鯨」は、いつも自分が自殺させた人間の幻覚を感じている。
    亡霊たちに話しかけられ、現実と幻覚との境界がどんどん曖昧になっていく。
    身体能力の高さを活かし、ナイフを使って殺しをする「蝉」。
    仲介者を通して仕事を請け負っていたが、トラブルに巻き込まれ仲介者は消されてしまう。
    「鈴木」の復讐相手である寺原Jrが「押し屋」に押されたことで、彼ら三人の道は徐々に交差していく。
    それぞれの視点で語られているところもいい。
    内容的にはかなりハードな場面もあるはずなのに、妙に血の匂いがしない。
    ただ、時間が積み重ねられ、その中を登場人物が動きまわっているのを眺めているような感覚だ。
    独特の世界観に自然と引き入れられ、強烈な個性を持つ登場人物たちが次にどんな行動をするのか、共感するわけでもなくただ待っている。
    物語の終わり方も好みだった。
    あっけないと思う人がいるかもしれないけれど、「そうか、こう終わるのか」という面白さを感じた。

  • 読書が好きな人でも、読書が苦手な人でも楽しめる小説。
    それが伊坂幸太郎の作品だと思う。

    歯切れよい気持ちの良い文体は人を選ばない。印象的なセリフ回しや映画や音楽からの多彩な引用。それにより個性際立つ登場人物たち。得意とする群像劇での各々のキャラクターへのリンクの巧みさ。どれをとっても質が高く、楽しめる。
    読書は娯楽であると再認識させてくれる作家のひとりだ。

    このグラスホッパーでは、暴力的な描写も度々描かれる。
    登場する人物のほとんどが「殺し」に関係しており、主人公が所属する会社も「非、合法的」な存在だ。
    それでも、作者が描く暴力的な描写には、不思議とグロテスクさはあまりない。殺されること=死が、かえって物語に活力を与えるような、そんな感覚さえ覚える。ひとつひとつの現象を観察するように丁寧に描くことで、逆に現実味が薄れ、リアルから解放されるような奇妙な心持だ。

    ストーリーではタイトルである「バッタ」について語られる件から、いっきに加速する。
    いつものように読者は裏切られ、予測不能なラストへと収束する。この作者に裏切られることは読者のカタルシスであり、一読したファンを離さない要因なのだと思う。

    「神様のレシピ」という伊坂作品共通のフレーズも登場し、これまでの作品を読破してきた読み手への配慮も嬉しい。
    底抜けに楽しめるエンタテインメント、とまでは言えないが、作者がこれまでとは異なる試み(筆致)で、これまでと同じような世界観を構築しようという意欲は窺える。

    これまで通り、読後感は満足感に変わる優れた一品。

  • またまた会社の方からお借りした本。
    特に読みたかったわけではないが、貸してくれたので読んだ。それだけ。

    伊坂幸太郎さんの作品は何故かどうも苦手。

    しかしこの本は何というジャンルなんでしょうね?殺し屋さんたちが殺しあう物語!?

    罪と罰を先に読んでおくと、少し余分に楽しめるかもしれない。

    文章は軽快で、あっという間に読み進められる。
    何とも感想の書きにくい、今まで読んだことのないような話だった(笑)

  • とにかくハラハラした。
    何度、ネタバレを見て安心しようと思ったか。

  • 面白かった!続編のマリアビートルから先に読んだけど、本作の方が好きかな。

    「人間の知恵だとか科学は、人間のためにしか役に立たねえんだよ。人間がいてくれて良かった、なんて誰も思ってねえよ、人間以外はな」

    殺し屋、蝉の台詞。この思慮深い台詞を若い殺し屋に言わせるあたりが伊坂さんらしくて痛快。

    他にも、伊坂さんらしい神の視点が散りばめられていて非常に読み応えのある作品に仕上がっていたと思う。

  • 殺し屋が殺しあう話。自殺屋の鯨が言う「人は皆死にたがっている」にはなるほどと思うところがあるが、これは日本人だけの感覚かな?

  • クジラやセミがなくなってしまったのは残念でした。

  • 友人に薦められて読んだ。
    人が死ぬ場面の描写がいくつかあって、苦手な分野だけど、キャラクター設定は興味を持った。

  • フィクションとわかっていても、どこかにこんな業界が存在するのかと想像したら、不謹慎ながら少しワクワクした。

  • グラスホッパー (角川文庫)
    著者:伊坂幸太郎


    過去、妻を殺された『鈴木』
    依頼を受け人を自殺に追い込む自殺屋『鯨』
    ナイフを使う殺し屋『蝉』
    そして押し屋と噂される人物。


    復讐の為に殺した男が所属する非合法を生業とする会社に入る。
    そこで仕事をしている途中に突然復讐を果たすべき男が突然車に轢かれる。
    事故のようにもみえたが、不審な男が現場から離れていく。
    それが『押し屋』とされる人物かどうかを確認するため尾行するところから物語が始まっていく。


    この小説の面白いところは色々あるが、まず、それぞれの殺し屋のキャラクターが非常に個性的で際立っている。


    殺し屋が複数人も登場しそれぞれが場面ごとに主観的、交差しながら切り替わっていきテンポ速く物語が駆けていく。


    殺し屋やそれらのシーンの描写があるか無感情に客観視されており目を覆いたくなるような事はない。


    それよりもどんどんと引き込まれていく。
    それは登場人物が個性的で、かつ軽妙な会話、そして内容が面白い。


    そして物語が後半に向かうにつれてそれぞれの登場人物が対峙していく。


    過去映画化もされているが観た事はない。
    しかし小説を読んで映画も借りて観てみようと思った。

  • 「マリアビートル」以前の話。

    先に「マリアビートル」を読んでしまっていたけど、全然問題ない。
    むしろ、「あぁ、槿(あさがお)って、ここで出てきてたんだ」とか、「鈴木の経緯はこんなことだったんだね」と、ちょっと感慨深い。

    相変わらずとんてもないストーリー展開と、会話の妙、思いがけない伏線など、楽しみは尽きないのだが、一番ビックリするのは、ミステリー調ではなくて、ちょっと強引だけど、スラップスティック調なのに、何となく納得してしまうところ、なのかも。

    でもちょっと、今回の話は物足りなかったかも。

  • 殺し屋の癖に魅力ありすぎ、、面白い

  • 推理小説以外での殺人は読んでて疲れることが分かった。
    実は途中でストップしちゃった。
    映画があるそうなので、そちらで再チャレンジしたい。

  • 嫌いな系統で読むのを止めようかと思いながらも3日位で読了。もう読むことはないけど、読み出したら先が気になって途中でやめられない本。女性にとって一番残酷だと思われる一文があり、頭から離れない。どうしてここまで残酷な事が考えられるのかと、辛すぎる。私がこの内容を忘れられますように。誰も世界中の人がそんな苦しい思いをしませんように。妻を殺された鈴木という元教師が、復讐をしようとしたのに先を越される話。そこから意外な展開が繰り広げられるのはさすがだと思う。いくら危ない状況にいても、多分大丈夫だろうと思うもの。危険は段階を踏んで訪れると思い込んでしまう。肺癌になると言われても、タバコをやめないのと同じ。」「自分の目の前に、敵の兵隊が立ちはだかっても、戦争の実感は沸かないかも。」「世の中の不幸の大半は、誰かが高をくくっていたことが原因」後悔先に立たず。心配しても仕方ないと考えるのではなく、子ども達には慎重に生きて欲しいと思う。

  • 201701
    伊坂幸太郎らしい群像劇

  • 初めて伊坂幸太郎を読んだ。入っていけなかった・・・残念。どなたか伊坂幸太郎のオススメ教えて下さい。

  • 2017.01.15
    それぞれの人生がバラバラに平行しながら進んでいき、いつしか重なり合い同じ時を共有する。いつもの伊坂ワールドですね。映画を先に観ているせいか、ついつい読みながら映像がクローズアップされ、文章に入りきれなかった感じがします。映画が良かったかな。

  • 割と評判が良いですね。
    ハードボイルド系はあまり得意ではないので☆3つです。
    主に3人の視点でリレーする感じで話が進んでいくの、伊坂さんの手法としてはお馴染みですけど、楽しめました。
    主人公はかなり危険な世界に足を突っ込んで危険な目にも遭うけれど、ラッキーも重なってだんだん良い展開になっていきます。最後は大円満のハッピーエンドで…でもそのわりには最後のシーンで目の前を通過する電車がいつまでも視界を遮ったままで終わってしまって、「なんだろ??この含みのある感じ」と思いつつ他の方のレビュー読んだら(自分ではそこまで読み取れませんでした)。
    えっ、白昼夢が終わる兆候?
    どどどどこから幻覚が始まってたの? えっ、そんな前??
    醒めたらそこに戻るの?
    いや、でも夢見てる間も時は進んでるらしいし。
    でもでも、時は進んでも状況が一緒なら何一つ解決してないじゃん!
    せっかく切り抜けたはずのあのハードボイルドな世界に戻っちゃうの?
    と思ったら絶望的な気持ちになりました(笑)。
    だから☆3つです。

  • 個性ある殺し屋たちが魅力的。スピード感あって楽しく読めたけど、亡霊とか非現実的なものが出てくると個人的にはちょっと冷める。。

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