- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043854011
感想・レビュー・書評
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涙涙の短編集。
どの話も小さな勇気を与えながらも切なく、涙してしまうものばかり。
最後の『ハートストーン』、脳に腫瘍が出来た子供を取り巻く物語、一番感動しました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
切ない・・・だけど、心がほっとほっと温かくなる。だけど・・・やっぱり切ない。大切な人がそばにいる幸せを私たちは忘れて生きていますが、この本を読むと、『あぁ、この人が生きていてよかった』と大切さに気付くことができると思います。人生において大切なことに気付かせてくれる作品です。
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さまざまな約束の物語が入っていて、良い作品だったと思う。
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自分が気付かないところで、人に支えられ、そして、自分も、思ってもみないところで人を支えているのかもしれない・・・。
辛く、悲しく、もう苦しみしかないと思ったとき、立ち上がる力をくれるのは、きっと人なんだと思う。
そばにいてくれる人もそうだけど、写真の中で、祈りを込めた物で、夢の中で、様々な方法で、生きていくための力を、希望をくれる・・・。
どれだけ体や心が離れていても、人の想いは時に、とてつもない力を発揮するのかもしれない。
そう思った小説でした。 -
【裏表紙より引用】
親友を突然うしなった男の子、リストラに晒され、息子に侮蔑されながらも日常に踏みとどまり続ける父、不登校を続ける少年が出会った廃品回収車の老人、女手一つで仕事を抱えながら育てた息子を襲った思いがけない病。
苦しみながら立ちあがり、もういちど人生を歩きだす人々の姿や鮮やかに切り取った短編集。
どんな内容かも見ずに、作者「石田衣良」チョイスでした。
が、1話目から素敵なストーリーでした。 -
ありきたりな小説に思えるのに温かくて切ない。特にハートストーンは何度読んでも泣けてしまう(;_;)
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理不尽な災難や愛の満たされない環境に傷つき立ち止まる主人公達、7つの短編集。でもどれもが読者にそのままの自分を受け入れて頑張って生きろよってメッセージが込められてるように思った。
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自分の身代わりに死んでしまった友達、リストラの危機にさらされながら、片足を失った子供の我が侭に耐える父、不登校を続け、少年が出会った廃品回収の老人など、切ない気持ちになる、全7話からなる短編集。
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少し昔懐かしい空気を感じた短編集。石田衣良さんの新たな一面に触れた気分で新鮮でした。
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石田さんの作品を読むのは初めて。7編のお話、どれもシンプルだけどすごく綺麗だった。この本を読み終えるまでに何回涙を流しただろう…。泣ける、というあおりの入ったものは基本的に避けてきたけど、これは偶然目に留まって手に取った。読んでよかった、と思える本。