- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043854028
感想・レビュー・書評
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高校生以来の再読。
物語は(よくあると言ったら失礼かもだけど)病気のヒロインと青年の恋愛物語。
石田衣良さん節で男女の営みが多い気もしますが、、
それよりも風景描写が大好きです。春の風、夏の空、秋の樹木と、冬の気温。全ての描写がキラキラして見えます。
図書館で読みましたが、最後の方は泣きそうで鼻水啜りながら読みました(花粉症の時期で良かった)
本好きになった一冊と言っても過言ではないこの小説に大人になったいま読めて良かった。
時間は有限詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
美しい言の葉で流れる四季、世界を表現した物語。
美丘の人生は短かったが、人はそれぞれの季節を生き、人生を終える。できれば、燃焼し尽くして、生を全うしたい。 -
うーん、タトゥーは違くない?
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高校生の時に表示に惹かれて読んでみた。
表示負けしない作品でした。
ちょっとセンチメンタルな気分の時におすすめです。 -
不治の病の美丘と、少し優柔不断だが芯のとおった太一が描く濃密な恋愛。将来の大きな不安の中、今という時間を全力で生き、立ち向かっていく姿に心を打たれて号泣(´;ω;`)
美丘と太一という魅力的な二人の行動によって、命や健康や若さや時間など色々な大切さをあらためて感じた。 -
生きれるって奇跡的で凄いことなんやなって
"人生は火のついた導火線" -
「人生は火のついた導火線」というフレーズが印象的。全力で日々生きる美丘の美しさが文章を通して伝わってきた。
「自分はいつか必ず死ぬ存在だと意識することで、生を輝かせることができる」と別の本で読んだことがある。美丘を見ていると全くその通りだ。一日一瞬に命を燃やす美丘はとても眩しい。
一方で僕のような並の一般人が日常生活で死を意識するのはとても難しい。若いので尚更である。しかし本作のような死を扱う小説を時々読むことで、毎日少しずつではあるが確実に死に近付いていることを多少身近に感じられると思う。 -
美丘が最後の最期まで全力で自分らしく生きたいと訴えてて、最後のほうは特に 簡単に読み進めてはいけない気がして一文一文ゆっくり読んだ。
回りくどい表現してるのに美しい文章に感じるの凄い。
認知症のおばあさんとの美丘の関わり方が印象深い。