愛情物語 赤川次郎ベストセレクション(14) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043870196

作品紹介・あらすじ

赤ん坊のときに捨てられ、今はバレリーナとして将来を期待されている美帆、16歳。彼女には誕生日になると花束が届けられる。「この花の贈り主が、本当の親なのかもしれない」 、美帆の親探しがはじまるが……。

感想・レビュー・書評

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  • おおっ、これはもう捻りがあるようなないような、ストレートに良い話だ。と思ってしまうくらい最近の小説は手を変え品を変え大変だよなぁ。まだそんな苦労がなかった時代の小説やねぇって気もするけどまぁしょうがない。セリフも多くてサクッと読めてしまうのは好みもあるだろうけど、これはまぁこれで良いかな。
    ていうか赤ちゃんをバスケットに入れて電車の窓から投げ捨てるってのが最初からかなりワイルドでスゲーな昭和。他にも食堂車あったりして、更に映画化されたということで原田知世が渋いしなんかレトロな気分に浸れるのもナイス。

  • 再読ですが、ふと読みたくなって図書館にて借りました。
    安定の赤川先生。
    原田知世さん主演で、映画化作品です。
    実はそちらは観たことないです(笑)

    現代版・足長おじさんを探せ!ですね。
    父親も知らなければ、本当の母親も違う。
    しかし出会ってしまった少女の母親は、立派に少女を高校生まで育て上げる。
    そして、少女は旅立つ。父親を探しに。

    赤川作品は読み終えると、ふと周りを見回したくなります。
    電車の中でもそう、もしかしたらこの主人公はあの人なのかもしれない。そんな気持ちになります。

    小説みたいに、こんなに上手く行くわけない。

    そんな風にやさぐれたい時もあるけど、それでも「大丈夫だよ、ひとりじゃないから」と包み込んでくれるような、そんな暖かさがある作品です。

    赤川作品の少女はこんな娘がいたらいいなあ、といつも思います。

  • バレリーナの育ての母と,本当の両親と,関係者の話。

    赤川次郎らしい幸せな終わりを迎える。

    バレリーナの生き方を支える人の温かさ。

    仕事をしないいいかげんな男が,
    悪いたくらみを持つ警察官を抑える。

    赤川次郎が何を言いたいかが分かる本。

    こういう本ばかりだと,発想が貧困になるので,
    恐怖小説や,悪人の小説も書くのかもしれない。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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