四畳半神話大系 (角川文庫 も 19-1)

著者 :
  • 角川書店
3.92
  • (2685)
  • (3296)
  • (2314)
  • (374)
  • (109)
本棚登録 : 30783
感想 : 2549
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043878017

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いわゆる「平行世界もの」4編です。
    舞台は森見氏の作品でよく登場する京都の大学。
    ユーモアのあるとても楽しい作品でした。
    森見氏の作品の中では「夜は短し 歩けよ乙女」が一番好きです。

  • 1話の時点で読むのがしんどいと感じた。
    ここで止めずに2話まで読んで、やっと話の構成を推測できた。
    冷たい水で髪を洗うと、なぜあんなに切なくなるのか。
    という一節があって、これには強く納得した。
    4話でSF的な風味が出てきて、ちょっとした日常の変化が輝きを見せるところで、なるほどこれが主題だったのかと、やっと理解した。

  • 4つのパラレルワールド。
    出てくるタイミングや流れは違うもののさすがに4回読むと暗唱できそうな文章がたくさん。
    中二病的言い回しは面白い。でも、途中からちょっと飽きる。
    どんな世界線でも、小津は必ず骨折して、主人公は必ず明石さんと付き合う。
    出会う人には出会うし、苦難も必ずあるってことかな。
    どの世界線の私もそんなに変わらない生き方をしてるのかもってちょっと気が楽になった。

  • 話の設定は面白かったが、その設定に飽きを感じてしまった。私には合わなかったかな…。

  •  既読スキップ機能が欲しかった……。
     どうにも小説という形式とうまく溶け合えていないような印象が強かった。あってないような選択肢でも良いから簡単なノベルゲーム形式で出会いたかった。同じ文章を読みつつ「どこか違うのでは……?」ってうっすら考えながら進む心地の悪さよ……。
     登場人物達が充実した生活を送っているようでよかった。

  • 勧められたので読んだけれど、前にもこの方のを読んで思ったが、やはりあまり肌に合わない。
    しかしこのくだりには、とても納得した。

    p356

     流し台で髪を洗って、寝る。冷たい水で髪を洗うと、なぜあんなに切なくなるのか。そのまま崩れ落ちて泣けるぐらい切ない。頭を冷やすとテンションが下がるためかもしれない。

  • 面白い人にはめっちゃ面白いんだろうな。
    つまり、私には面白さがイマイチわからんかった。
    どうも森見氏とは相性が悪いのか・・・
    「恋文の技術」は最高だったのだけど、その後読んだ何かは挫折した記憶が・・・

    最終話は、閉所恐怖症の私にはちと辛かったorz

  • 人生において数多くの選択肢があるけれども、どれを選択しても大して変わらない未来しか待っていないのか?
    同じ文句を何度も使いまわしてると、さすがに読むのが億劫になったかなぁ。だから軽く流しながら読んだんだけど、それでも話自体は分かる。話は分かるんだけどこのループからどうしたいのかが分からないという奇妙な事態に。
    最後はパラレルワールドに持って行ってオチを着けられていたとは思うけど、ちょっと内容が異色で受け付けなかったところが多かった気分。

  • パラレルものとはいえ何度も同じ描写が登場するのはさすがに退屈なものがあった。「コロッセオ」というキーワードもあまり効いておらず、ヒロインであるはずの明石さんにも「夜は短し〜」ほどの魅力は感じられず。最終章のどこまでも続く四畳半というコンセプトは良かったが。

  • 大好きな森見先生の作品だけど、繰り返される文章は私には合わなかったようで。。。単話とすれば、面白いです。

著者プロフィール

1979年、奈良県生まれ。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞。同作品は、本屋大賞2位にも選ばれる。著書に『きつねのはなし』『有頂天家族』など。

「2022年 『四畳半タイムマシンブルース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森見登美彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部みゆき
森見 登美彦
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×