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四畳半神話大系 (角川文庫)

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  • 2006レビュー
著者 : 森見登美彦
  • 角川書店 (2008年3月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043878017

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四畳半神話大系 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 今までに読んだことのない作風で、構成が面白いと思った。
    単なる平行世界を描いた作品なのではなく、枝分かれしたどの世界においても主人公の境遇がさして変わらないというのが皮肉的で面白かった。

  • 文章が上手い。

  • 「可能性」は考えたことは何度もあったが、「不可能性」について考えたのは初めてだった。

    ああしてればどうだった、こうしてればこうだった、と思うことがよくあったが、この作品を読んでからというもの、「あのとき何を選んでようと、現実はまあこんなもんか」という気になってくるから不思議である。

    舞台が京都で、関西に長く住んでいたこともあって、端々の描写が鮮明にイメージでき、面白かった。

  • 小津との運命の黒い糸。

  • 最後まで読み終わったときになんとも言えない後味が残った。京都を舞台にしている作品は好きです。

  • 「私」と一風変わった登場人物たちとの、四つの並行世界で繰り広げられる、不思議な物語。

    素直に面白いなあと思いました。
    そして各話の冒頭はお気に入りです。

  • 言い回しが面白いから夢中になる。
    二話が一番好き。楽しい気持ちになった。
    四話はなんだか気が滅入ってくる。なかなか読み進められなくなった。

  • 太陽の塔が割と面白かったので読んでみた。
    パラレルワールドものであるが、コピペ文が多く読み飛ばしながら読んだ。
    長い割にはタネ明かしにすごい感動があるわけではなく、人生の選択はどれを選んでも同じようなルートになるといった教訓しか得られない。
    これならゲームなどのパラレルワールド作品のほうがよほど面白い。
    この作品はアニメ化されているのでそちらで見たほうがまだ楽しめたかもしれない。
    主人公も太陽の塔のときとほぼほぼ似た人物設定。
    ただ周囲の人間は個性的で魅力があるので彼らとの会話はまぁ楽しめる。
    文体も読みやすくユーモアに富んでいるだけに惜しい。
    あと、虫が苦手な方にはこの作者の小説はオススメできない。(太陽の塔でも結構な虫の描写があった)
    あまり小説(しかも長い)を読まない人間のレビューなので本好きの方には参考にならないかもしれない。

  • 4つの並行世界の物語。
    魅力的な登場人物と、古風で軽妙な文体。相変わらずの森見節を大いに楽しめる。
    本作の明石さんといい、『夜は短し歩けよ乙女』の黒髪の乙女といい、森見登美彦氏の描く女の子はなにゆえこうも魅力的なのか。

  • とってもくだらない!

    すっごくくだらないのに、緻密な構成、そのギャップがまたたまりません。

    おばかなことに真剣でそれが世界のすべてでやっぱりくだらないけど愛がある。

    森見ワールド大好きです。

  • 再再読。
    試みは面白いし、退屈せずに読めるのだけど。著者の作品は自分の中で「普段は積極的に読まないけど旅先とかで読む本がなくなった時に小さな本屋にも置いてあるから適当に手にとって読む本」という扱い。
    発売当初はすごく新鮮で、笑い転げながら読んだんだけどね。
    非モテ系の青春譚は、量産されすぎてもう笑えない。主人公が女性を見るときの視線も、童貞臭い理想化としか思えない。著者の女性経験の乏しさが背景に見え隠れして、白ける。なんの努力もせずに理想のガールフレンドを手に入れるって、どんだけラノベやらアニメやらに毒されているのか。
    とはいえ著者の初期作品が京都の夜のエキゾチックな香気や青春の無謀なエネルギーに溢れているのは確か。
    その後、そういう持ち味に著者自身が溺れることになり、同じ雰囲気の劣化版ex『夜は短し〜』しか書けなくなったのは、悲しいことだ。
    自分が大人になってしまったということもあると思うけど、子どもの読み物では笑えない。
    旅先で出会ったら、また手に取るかもしれないが。

  • 一種のパラレルワールドを描いた作品。初見で読んだ時はその意味がわからず、見覚えのある文脈やシチュエーションに首を傾げたものだけど。
    今風の世の中に馴染んだ若者にもなりきれず、かといって主張するほどの自己もまだ育っていない、なんとなく輪から溢れてしまった男子学生の物語。彼らは生きることに必死なんだけど、読者にしてみると、馬鹿馬鹿しく思えることを大真面目にやってのけていて、バカだけど青臭くて愛おしいなぁと思えてしまうのである。

  • 本当に面白い。大好きで何度も読んでいる。
    小津愛おしい。

  • やっぱり京都に住んでる身としては容易に情景描写が出来て、読み進めるのがとても楽しい。
    パラレルワールドの一つ一つの世界の内容が濃すぎて、頭の中で情報を整理するのが大変だったけど、最後の方にあ、これはこういうことだったのか、と思う所がたくさんあってとても面白かった。もう一度読んだら更に物語を楽しめそう。

  • 京都を舞台にしたパラレルワールドというと歴史やら哲学やらの出てくる小難しい話かと思いきや、気楽に笑って読める話だった。途中適当に呼び飛ばすと割にすいすい読める。四つの話が微妙な距離感でつながっているのが気持ちいい。

  • 何度も同じ文章が出てくるので、
    読むのが面倒に感じてしまう場面もある。
    けれど、最後にきれいにすべての話が
    おさまるところにおさまった感は
    さすがというべき。

  • あの時、別の選択をしていれば、素晴らしい人生を送れたはずなのに。

    人生には大小関わらず無限の選択肢があり、それらを経て私たちは今の人生を生きている。別の選択肢を選んだ場合の人生は勿論、経験することが出来ない。だから私たちは冒頭のような後悔をし、見ることのできなかった別の人生に思いを馳せる。きっと自分に相応しい、薔薇色の人生があったはずなのだと。

    これは、そんな甘えた考えに冷や水を浴びせる作品。

    この作品は4話から成るが、時系列ではなく、全て同じ主人公が違う選択をした場合の並行世界。最終の4話目では他話と一線を画し、並行世界を描くだけでなく、その世界を横断してしまう。

    各話のシンクロ表現のため、何度も同じ文章を読む場面もあり退屈にも感じるが、これも表現の一つだなぁと納得。

    どの森見さん作品にも共通するように、ダメ男子学生の唾棄すべき生活が余すことなく描かれ、最後には意外な温かみを感じて終わる。最早森見さん中毒にかかりました。

  • 京都を知っているだけにあの街がなつかしくなる。

  • ほんまに自虐的でアホな話なんだけど、読んだ後はなぜかスッキリする。そして現地に行ってみたい衝動が・・・。これって聖地巡礼ってやつか?

  • ★5.0
    再読。大学3回生の“私”が繰り広げる四畳半パラレルワールドで、様々な“私”を体験できるのが楽しすぎる!そして、「夜は短し歩けよ乙女」でも登場する樋口師匠と羽貫さん、もはや妖怪でしかない小津、黒髪の乙女・明石さん等々、登場人物が相変わらず魅力的で個性的。全4話が並行しながら干渉し合っているのも面白く、コピペを駆使した文章は読めば読むほど味が出てくる。また、各話のタイトルが映画に因んでいるのも映画好きとしては嬉しい限り。それにしても、“私”と小津の掛け合いが、最終話だけ変わるのが何とも微笑ましい。

  • 京都の大学にかよう男子学生の一人称による小説で、4話構成。前知識がないまま第1話を読み終えたときは、「ふーん」てな感じ。ところが、第2話に入って、何でしょう、この既視感(デジャヴ)。しかも、会話中に「デジャヴですよデジャヴ」なんて台詞まであるし。構成の妙に気づいたとき、ニンマリしてしまいました。もしかして未読で、読んでみようかなと思った方には、何も知らずに読んでいただきたい気もするのですが、とりあえずはご紹介。

    第1話から第4話まで、すべて同じ一文で始まり、同じ一文で終わります。主人公が入学時に選んだサークルによって、大学生活がどう変わったか。3回生になった彼がそれを語っています。

    第1話は、映画サークル「みそぎ」に入った場合。
    第2話は、「弟子求ム」の奇想天外なビラに引かれ、ある男に弟子入りした場合。
    第3話は、ソフトボールサークル「ほんわか」に入った場合。
    第4話は、秘密組織「福猫飯店」に入った場合。

    どれも登場人物やアイテム、情景がかぶっています。猫から出汁を取っているという噂の猫ラーメン。幻の高級亀の子たわし。ふにふにしたスポンジ製のクマ。ダッチワイフの香織さん。魚肉ハンバーグに、ちりめん山椒に、出町ふたばの豆餅、カステラ。貴重な書類は階上の水漏れによって猥褻非猥褻のへだてなくふやけ、主人公の後輩である明石さんの絶叫は、どの話でも「ぎょええええ」。もう可笑しいなんのって。

    森見登美彦の文体が駄目な人はとことん駄目なようで、駅のホームでゴミ箱に放り込んだなんてレビューも見かけました。出だしの一段落は、「大学三回生までの二年間、実益のあることなど何一つしていないことを断言しておこう。異性との健全な交際、学問への精進、肉体の鍛錬など、社会的有為の人材となるための布石の数々をことごとくはずし、異性からの孤立、学問の放棄、肉体の衰弱化などの打たんでも良い布石を狙い澄まして打ちまくってきたのは、なにゆえであるか」。これで駄目だと思った人は無理かも。

  • いやはやおもしろい。きゃ。

  • 平行世界で四つの分岐した道を歩んでいく主人公は、薔薇色のキャンパスライフを夢見るが、どれも同じ結果の人生になってしまう。
    運命はどうにも変えることができないのかな。

    相方の小津も、阿呆なことを行って毎回主人公を引っ掻き回すが、最後には欄干から落ちて骨折する運命は変えられない。
    しかし、小津は異常な行動力で結果は変えられなくても過程を楽しんでいるじゃないかと思った。

  • 太陽の塔を読んで以来読破した森見さん。どうしようもない阿呆な青年と黒髪の乙女という組み合わせが本当に好きなのだな。
    2017/4/3

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私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。いっそのこと、ぴかぴかの1回生に戻って大学生活をやり直したい!さ迷い込んだ4つの並行世界で繰り広げられる、滅法おかしくて、ちょっぴりほろ苦い青春ストーリー。

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