ニート (角川文庫 い 63-2)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
3.15
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本棚登録 : 762
感想 : 100
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043881024

感想・レビュー・書評

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  • ダメ男が出てくる短編集。
    読みやすいし、期待を裏切られたのが嬉しかった。

    全部、「で?」ってなって……あたしにははまらなかったっぽい
    とにかく最後の「愛なんかいらねー」というスカトロ短編。
    この中ではこれが一番良かった。(´゚艸゚)∴ブッ

  • ◆ニート
    ◆ベル・エポック
    ◆2+1
    ◆へたれ
    ◆愛なんかいらねー
    以上5編の短編集。【ニート】と【2+1】は同じ登場人物が出てくる。

     感性の合わない作家さん・・・なのかなぁ。現実的な危機感がなく、理想の主張とセックスだけは一人前な男と、それになんだかんだと手をさしのべてしまい、結局男をダメしている女・・・の話にしか思えなかった。特に【愛なんかいらねー】のスカ〇ロの世界は全く理解できない世界観。

  • すんません。相性が悪いみたいです。自分の妄想に淫する小説家って苦手なんですよ。これはこういうのが好きな人もいるだろうから読んだ僕が悪いです。内容は女が無職の男を囲う話。

  • ダメ男。ダメ男を、いろいろいろいろ考えた挙げ句になんども助けてしまう女。
    社会のホットトピックを取り上げることでまずは評判になる絲山先生ですが、みずからを思わせる女性が情熱と理性の間で生きている感じが分厚くてよいです。好きです。

  • これは評価が分かれる作品かな。個人的には「ウ〜ン」です。

    まずは主題が苦手。
    古い人間なのかもしれませんが、働かない(働けないではなく)人間と言うものに、どうも同情出来ないことが一つ。
    もうひとつは絲山さんのやっている「切り取る」と言う作業。
    方法論としては、こういう始まりも結末も無い方法もありなのですが、この作品に関しては、なんか中途半端過ぎる気がします。
    結果的にどうも印象が薄く・・・・。

  • 五つの短編集。
    表題作は「キミ」(君)へ「私」が語りかける(?)形式。「キミ」は所謂ニートである。日々の生活がいっぱいいっぱいの「キミ」へ「私」は金を貸したいと申し出る。「私」と「キミ」の関係は恋人同士とか元恋人同士とかそういうものでもない。この作家の本によく出てくるような、危うい、でも着かず離れずの関係を延々と続けてしまう、そういう男女。
    私は2番目の『ベル・エポック』という話が心に残った。婚約者に先立たれた「みちかちゃん」。「みちかちゃん」と「私」が過ごす、最後の一日。この話の余韻が、なんとなく好きだ。

  • この人の作品、初めて読んだ。
    好きな感じかも。
    さらさらと流れるように移り変わる場面の中に
    どきっとするような瞬間が顔をのぞかせる。
    どうしようもなくダメな男を
    知らず知らずのうちにとんでもなく愛してしまってた
    女の胸の内。

  • 「キミにはニートのほうが向いている。似合わないスーツを着るよりも。」という帯文句に絆されてなんとなく購入。もちろん、角川文庫のIDをゲットするために・・・。久々にカバー無しで地下鉄内で読んだ本がこれとは・・・感想は単純に面白かったし、なんだか切迫した力を持つ文体で、先を読まなきゃ!と思わせた著者は芥川賞受賞者か。私は「ベル・エポック」が良かったかな。ぼたぼた涙が落ちました。

  • 働くの好きじゃないことに気づいたときに、手にしてしまった本。表題作「ニート」を読んで、まるでそう遠くはない未来の自分を見ているようでした。もちろん、男の方。それから、この文庫本の見所は、巻末の解説です。「ベル・エポック」の解説。仕事嫌いな私に、こんな仕事で罷り通る世の中なのね、と思わせた。

  • 偽善とか、なすすべもないこととか、
    変な頑固さとか、孤独とか、愛情とか。
    人間らしく、だらしない。

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著者プロフィール

1966年東京都生まれ。「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞を受賞しデビュー。「袋小路の男」で川端賞、『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、「沖で待つ」で芥川賞、『薄情』で谷崎賞を受賞。

「2023年 『ばかもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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