心霊探偵八雲5 つながる想い (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043887057

作品紹介・あらすじ

八雲が消えた-!?15年前に起きた猟奇殺人事件の現場で、ビデオカメラに映り込んだ、恐ろしい形相をした女性の幽霊。八雲は相談を受けるが、その映像を見たとたん、なぜか突然姿を消してしまう。一方、時効成立間近に姿を現した、殺人事件の容疑者を追う後藤刑事までもが行方不明に。いったい2人はなぜ姿を消し、何処へ行ってしまったのか!?今、晴香の命をかけた八雲捜索が始まる-大人気シリーズ、緊迫の第5弾。

感想・レビュー・書評

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  • 八雲不在で進む物語…!
    八雲は一体どこへ消えたのか?!
    15年前の殺人事件の真相とは…?!

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    15年前に起きた猟奇的殺人事件。 
    心霊特番のリポートのため、事件現場を訪れたテレビ局のスタッフたち。
    ところが、撮影に使われていたビデオカメラに女性の幽霊が映りこむ騒ぎとなる。
    そのビデオを見た八雲は、なにかに気づいたようだったが、周囲の人には何も告げず、姿を消してしまった。

    そして猟奇的殺人事件の時効が迫るなか、容疑者が突然姿をあらわした!
    容疑者はなぜ今、姿をあらわしたのか…?
    八雲はなぜ姿を消したのか…

    そして、猟奇的殺人事件の驚愕の真相が、ついに明らかになる…。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    序盤から後半まで八雲不在で物語が展開していき、いつもの物語運びと雰囲気がちがうところが、新鮮に感じました。
    しかし八雲不在なため、推理はまわりの登場人物たちの手に委ねられるわけですが、やっぱり八雲に比べるとキレがありません(苦笑)
    彼らとしては超がんばって推理しているのもわかるのですが、読めば読むほど八雲のキレのある推理が恋しくなりました。

    この5巻では八雲“最大の敵”が出現し、物語の内容的にも「心霊探偵 八雲・第一部終了」という感じがしました。
    “最大の敵”の育った環境には、哀しいものがありますが、だからといってそれは、八雲を傷つけていい理由にはなりません。
    しかし“最大の敵”の人生に間接的に巻き込まれ、しあわせを奪われてしまった人々が、気の毒でなりません。

    時間は八雲6巻…ではなく、「secret files 絆」がはさみこまれるようです。
    中学生の八雲が解決した事件の話だそうで、そちらも楽しみです。

  • 今回も読みやすかったので早くに読めました(^^)
    後藤刑事、どうなるんだろう?

  • シリーズ5作目。
    八雲と晴香のずっと前からの不思議な繋がりが判明して感動的だった。それにしても八雲母が昔遭遇した事件…なんということ…八雲父を恨む気持ちも理由がわかった。今回も逃げられてしまったけど、何とかして報いを受けさせて欲しい。

    流石に今回は八雲と後藤の命が危ないかとヒヤヒヤした。
    最後にしれっと後藤が「警察やめる」とか言っているけど本当かな。なんだかんだ辞めない感じもするけど。

    八雲だけでなく、段々色々な人が幽霊が見えるようになっている気がする。

  • '22年1月11日、読了。

    普段、集中力が無く、飽きっぽい性格なので、二冊位を同時進行で読んでいきますが…他の2~3冊と浮気(?)をしてしまい、途中で中断していました。

    ようやく読み終えて…やはり、面白かったです。シリーズ五作目ですが、僕には今作が一番、だったかな…。
    八雲と後藤刑事は、途中から姿を消して、晴香と石井刑事が大活躍しますが…「男、石井」に惚れた!となって、最後は…まあ、安定の面白さ、楽しさでした。

    次は、「another file」の一作目、いってみようと思ってます!でも、本作最後の後藤刑事も、気になってます…どうしよう(・ัω・ั)

  • 今回はすごく面白かったー!

    八雲と後藤さんが消えるとか、先が気になる展開でノンストップで読んだ。
    もちろん生きてるってのは分かってたけど。

    これで解決かと思いきや、真犯人はまさかのレポーター。
    ちょっと無理がありすぎやと思うが、まあ楽しかった!

    八雲のお母さんの過去が明らかになり、本心は八雲の事を大切に想った事が八雲にも伝わったよう。

    6巻目がどうなるのか気になる!

  • 今回は早い段階で頼りになる二人が戦線離脱、行方不明になった事もあって、始終ハラハラドキドキしっぱなしだった。けれどその分、石井刑事や晴香の活躍が見れて良かった。今回の件で、この二人はより一層成長したと思う。また、巻を重ねるごとにトリックが複雑になってきていて、最後まで分からないところが面白い。それにしても、八雲の父親は怖すぎる……。

    「奴は、自分では手を下さない。言葉巧みに他人に近づき、その心を操る。人の心の弱い部分を刺激し、犯罪へと駆り立てる。」

  • 意外なヒトの成長、活躍。。。

  •  心霊が見える八雲の探偵小説……

     なんですが。
     今回のお話では、とあるビデオの映像を見た八雲はそのまま飛び出して行ってしまって、そのまま行方不明。
     その八雲を抜きで事件を解決しようとした後藤刑事も、なぜか行方不明――
     といういつも主で動く二人が不在のまま進む物語。

     ここで、活躍するのは晴香と石井刑事。
     それぞれが八雲と後藤の足跡を追って、事件を解決へと導いていくのだけれど、悲しい結末へも結びついてしまう――という話でした。

     今まで、「つらい記憶」として描かれていた八雲の母について触れられたり、晴香の母親がかなり大事なキーパーソンだったり、いつもとちょっと違うテイストの八雲の物語でした。

     これで、八雲の枷は少し解けたので、これから八雲がどう変わっていくのか、少し楽しみな物語になりました。
     でも、これで別人のようになってしまったら、それはそれでつまらない気もするので、次の巻はかなり大事だと思っています。

  • ネタバレに近い表記あり



    今回の話は最初から最後までハラハラさせられるシーンばかりだった。最後のどんでん返しも、事件解決だと安心していたからこそ、衝撃がでかい。
    八雲と晴香の関係も少し近付いたような、元に戻ったようなそんな感じ。 ただ、晴香の印象が一気に変わった巻だった。
    だが一番変わったのは、石井さんだと思う。
    後藤さんが行方不明になっても、怖じけづき、自分を責め、「自分は何も出来ない」と決め付ける。だからこそ、石井さんの今回の活躍は胸に込み上げてくるものがあった。石井さんは 限りなく、一般の価値観に近いのかと思う。登場人物全員が意志が強く、行動力があると、現実味がない。だから石井さんが怖がったりする姿にイラってする時もあるけど、その姿があるからこそ、他の登場人物も活き、リアリティがでてくるんだなと思う。

    本当に面白い作品だと思う。次の巻にも期待!

  • 再読。

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著者プロフィール

2003年『赤い隻眼』でデビュー。改題した「心霊探偵八雲」シリーズでブレイク。様々なエンタテインメント作品を発表し続けている。

「2023年 『怪盗探偵山猫 深紅の虎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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