もえない Incombustibles (角川文庫 も 20-2)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年12月25日発売)
本棚登録 : 913人
感想 : 75件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043891023
感想・レビュー・書評
-
不思議な印象のミステリ。
謎解きがどうこうというより、作品に漂う雰囲気が面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『人間が死んでも、名前は残る。そう、名前は燃えない。』
ミステリー作家森博嗣が贈る青春小説。青春といっても、やはり、歯が浮くような、左腕が疼くような、思わず眼帯をつけてしまうような代物では、もちろんない。多感で、触れる物全てに影響されるのに、その実体は非常に不明瞭。傷つきやすいのに、形を変えるのは難しい。すぐ拗れてしまうのに、裏返すことは決してできない。そんな取り留めもない「青春」の一側面を見事に活字に還元した本。
文体や表現の取捨選択にあたっても、それを貫き通しているほどの徹底っぷりはさすが。そのせいで、読み物としては、一見すると歪に見える部分も多々ある。つまり、これは「本」である以前に「作品」なんだということ。 -
上っ面ばかりでリアリティーに欠ける気が・・・
心理描写に関しては好きだったが・・・ -
久しぶりの森博嗣
普通。
いたって普通。
文体はS&Mシリーズの時みたいな印象を受けた。