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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
「秋の牢獄」 「神家没落」 「幻は夜に成長する」 それぞれが囚われの短編集。 ファンタジーのような お伽話のような 独特な不気味さを醸す世界。 季節が彩る風景の 温度や色までも感じられる 美しい描写は 毎度ながらホントお見事。 その美しい景色に囲まれて いつの間にか その世界に迷い込んでしまう。 叫ぶような恐怖感では ないけれど 淡々とし... 続きを読む »
「秋の牢獄」
タイトルに惹かれて買ったんですが、
夜市と比べちゃうとイマイチなのが残念。
同時収録されてる「神家没落」の方が面白かった。
夜市と比べると全体的にあっさりしているかもしれない。
寒々しい幻想ホラー小説。同じ毎日を繰り返す《リプレイヤー》になってしまう「秋の牢獄」が傑作。
好きな作家の一人「恒川光太郎」を久しぶりに手に取った。
この作家の小説を一言で表すなら「静謐」って言葉が一番しっくりくる。
本書も透明感と抒情あふれる、短編が3つ収められている。
「秋の牢獄」も良かったが、「神家没落」がブラックなスパイスが効いてて良かった。
初めての短編小説です。「牢獄」という「囚われ」的なものに惹かれて(←おい)後はやはり表紙にも。
現実とはかけ離れている様でそばにある様な...そんな異世界・不思議要素満載で最初読んでいたときはこれどうなんだろ...と思っていましたが、読み進めていくうちにまるで夢の世界にいる様な気分になりました。
家に閉じ込められる話が好きですね。魔法の様な描写があったのも想像していてとても楽しめました。
この作品は、きっと人生を言っているのだろうと思った。
1人1人世界は違ってて、自分が主人公なんだからゲームのように選べるし進むことができる。
そして毎日を繰り返すというのは死を指していて、明日が来ない悲しさがあると。
人は毎日好きなことだけをして生きるのは難しくて、誰かの為に我慢したり…。
でも人生って本当に一度きりなのだから、やりたいことがある人は今からでも、自分がやろうと思えば何でもできるんだよと言っているような気がした。
そして文章が美しいと思った。
恒川光太郎2冊目。短編3本収録されています。読んでいくうちに自分もその世界に迷い込んだ気がします。2作目がお気に入り。
知り合いの方から、あなたにぜひと薦められて読んでみた。
なにより、一つ一つの文章が美しい。
牢獄という言葉を名に冠する通り、退廃的に崩れ朽ちていくお話の短篇集なのに、どうしてこんなにも瑞々しい、優しい言葉で書けるのか。
恒川さんの本を読むのは初めてだが、一目惚れしてしまった。早速、次を読んでみたい。
「角川ホラー文庫」から出ている上に、タイトルの「秋の牢獄」の“獄”の字の禍々しさからホラー小説と思ってましたが、読後の感想としては「幻想小説」と言った方がしっくり来ます。
3つの作品からなる本ですが、どれも淡い色彩をもって描かれる世界をイメージさせられ、昔読んだ海外のファンタジー小説 ー初期のハヤカワファンタジー文庫あたり?ー を連想させるような雰囲気をもっていると感じました。
そして淡い色彩感と切ない空気感を孕んだ内容には、晩秋の枯れ行く様、終焉に向かう様を想起させられ、この寒い季節に一人部屋の中で読了するにはキッツイものがありました。
書き方によってはすごくおそろしくなる話なのに、なんだかさらさらしている。時々雑に処理されてるような台詞があってびっくりするんだけど、これがこの方の書き方なのかな。
いいですね!恒川ワールド。他に類を見ない幻想の世界。詩的で夢を見ているようなけだるい心地よさ。読後も時折ふっとこの感覚が蘇るのです。中編3編ですが、私は表題作が一番好みでした。家に囚われる話は何かの隠喩のようにも読めます。
“閉じ込められる”がテーマの3編。
閉じ込められたときの絶望から、自由を手にした瞬間に人は何を思うか…
それぞれに全然違う描き方をしていて面白かったです。
私は表題作の秋の牢獄が、読後感も良くて好きだったけど、人によっては全然違う捉え方をするんだろうな。
恒川さんの作品は、異世界への入り口がいつも日常のすぐ隣にあって怖い。
読み終わったあとも、その名残に繋がるものがそこかしこにあっていつまでも後をひきます。
でも本当に怖いのは人間。
読み始めは、不思議な世界に紛れてしまう恐怖を描いてるのかと思ったのに、いつの間にか登場人物たちに恐怖してる。
やめられないよ恒川ワールド。
短編集。「秋の牢獄」「神家没落」「幻は夜に成長する」の三篇で構成されている。 「秋の牢獄」は、同じ設定という理由で、どうしても北村薫の「ターン」と比べてしまった。 「ターン」では、異世界に迷いこんだ主人公の戸惑いや、前へ進む強かさ、そして希望が丁寧に描れていた。だからこそ、それらの描写があっさりし過ぎているこの作品に物足りなさを感じた。 そう考えると、他の作品も、異世界に入ったときの焦り... 続きを読む »
角川ホラー ですが恒川 光太郎はホラーではないです。
「神家没落」の最初のほうがとても古めかしく美しい。
一番好きなお話です。
「囚われる」ということは恐怖であると同時に、実は安寧を齎すものなのかもしれない。
風が淀むように、水が濁るように、やがては朽ち果てていくとしても囚われるということは、ある意味ではとても幸せでもあると錯覚してしまう。
そんな人間の心理の一片が垣間見えた。
恒川さん2冊目
夜市と比べてしまうと「あれ?」と思うところもあるけど、この人の作品や文章の雰囲気は好きだなと実感。
短編が3作収録されてるけど、解説まで含めて一冊の本だと思う。
「秋の牢獄」、「神家没落」、「幻は夜に成長する」の3編を収録。
妄想癖を刺激されました。
自分がこの世界に放りこまれたらどうするかなとか想像するだけで脳汁出まくりです。最初はこんな世界に放りこまれてみたいと思うんだけど、色々想像すると最後は怖い妄想へと行き着くんですよね。
読み物としてはもう少し味付けをしてもいいのではと思ったけど、これぐらいのあっさりした感じに仕上げたのは読んだ人が勝手な妄想して遊ぶ為なのかなとか思いました。

「秋の牢獄」「神家没落」「幻は夜に成長する」と中編が3つ。『夜市』が面白かったことと、表紙に惹かれて。
秋の牢獄
…「同じ1日を繰り返す者:リプレイヤー」になってしまった少女。
神家没落...






