きみが見つける物語 十代のための新名作 友情編 (角川文庫)

制作 : 角川文庫編集部 
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043894031

感想・レビュー・書評

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  • 思春期の少年が、親には見せられないDVDをレンタルする時のように
    「十代のための」の文字を、姑息にも親指で隠したりしながらレジに出し
    読み続けてきた、この『きみが見つける物語』シリーズ。
    もう、かなりの数を読んだのですが。。。

    今まで読んだ中で、いちばん好きです! この『友情編』。

    坂木司の『秋の足音』、佐藤多佳子の『サマータイム』は既読でしたが
    大好きなこの2作がセレクトされたこと自体がうれしくて買ってきたのです。
    ところが、それほど期待してなかった(他の作家さん、ごめんなさい!)
    朱川湊人、よしもとばなな、重松清の3作が素晴らしくて。

    ことに、『キッチン』とか『TUGUMI』以来ぱったりと読んでいなかった、
    よしもとばななの『あったかくなんかない』。
    今、お気に入りの短編を朗読して、と言われたら、迷わずこれを選びます。
    「あったかくなんかない」というのが否定の言葉ではなくて
    幼いのに、清らかな瞳で人の本質を見つめていたまことくんの
    ささやかで平凡な暮らしへの憧れを込めた言葉なのが切なく、
    いつまでも余韻の残る名作です。

    一度だけならどんな願いも叶えてくれるという神様をテーマにした朱川湊人『いっぺんさん』も
    神様を純粋に信じる少年たちの心が招く奇跡の美しいこと!

    読み終えるやいなや、『あったかくなんかない』が収録されているという
    よしもとばななの『デッドエンドの思い出』と
    朱川湊人作品を図書館で検索した私でした。

    • アセロラさん
      こんにちは♪
      まろんさんがよしもとばななを!\(^O^)/
      『TUGUMI』が高校時代のバイブルだったアセロラです(笑)

      …って言...
      こんにちは♪
      まろんさんがよしもとばななを!\(^O^)/
      『TUGUMI』が高校時代のバイブルだったアセロラです(笑)

      …って言いながらも『デッドエンドの思い出』をはじめ、
      “よしもとばなな”になってからの作品はご無沙汰なんですが(汗)(『王国その1』で止まってます…(^^;)、

      大好きな作家さんの本を読んでもらえるって、嬉しいですね(^-^)
      レビューも楽しみにしております★
      2013/04/10
    • まろんさん
      まっき~♪さん☆

      そうそう、うれしいんですよね!
      今年は、『本屋さんのアンソロジー』に続いてこの本と、
      入ってる作品全部好き!というアンソ...
      まっき~♪さん☆

      そうそう、うれしいんですよね!
      今年は、『本屋さんのアンソロジー』に続いてこの本と、
      入ってる作品全部好き!というアンソロジーに、もう2冊も巡り会えて
      ぴょんぴょん飛び跳ねたい気分です(笑)
      この本、古書店では105円になってる確率が高いので、ぜひぜひ♪

      そして、うふふ♪
      『デッドエンドの思い出』、読みました!
      まっき~♪さんのオススメ通り、本当に素敵な本でした。
      これから脳細胞をお菓子で活性化しつつ、がんばってレビューを書こうと思ってます(*'-')フフ♪
      2013/04/10
    • まろんさん
      アセロラさん☆

      おお、感性豊かなアセロラさんに、『TUGUMI』はぴったりな気がします!
      私は、ぽわーんとどこか抜けてるので
      『TUGUM...
      アセロラさん☆

      おお、感性豊かなアセロラさんに、『TUGUMI』はぴったりな気がします!
      私は、ぽわーんとどこか抜けてるので
      『TUGUMI』も『キッチン』もいいなぁと思いながら
      あの繊細さにちょっと気後れして、その後の作品を敬遠しちゃってました。

      でも、『デッドエンドの思い出』、読み終えてこれからレビューを書くところなのですが
      胸が痛くなるくらい、しみじみといい作品でした!
      アセロラさんが大好きな作家さんなのだから、間違いありませんよね。
      他の作品も追いかけてみたいと思ってます(*'-')フフ♪
      2013/04/10
  • このシリーズは今人気のある作家さん達の作品を掲載していて、小中の図書館蔵書にお勧めです。
    この本を勧めて、好きな作家を見つけさせるのにちょうどいいと思いました。重松清はきよしこが載っていて、この分量では話に入りにくかった。せっかくなら、他の重松作品にしてほしかったなぁ。
    娘(中1)はシリーズでこれが一番面白かったそうです。

  • タイトル*きみが見つける物語 十代のための新名作 友情編
    作者*角川文庫編集部
    出版社*角川グループパブリッシング

  • 本当に感動しました∩(´∀`∩)

    この本を見たときすぐに買うことを決めました。

    私には親友がいて、その親友とは本当に仲が良いです♪
    けんかもするし、言い合いもするし。なんでも言い合える親友です。

    だからこの本が余計胸に染みました。

    人それぞれ色々な親友がいて、
    なんでも言い合える親友。何も言わなくてもわかってる親友。

    けど1つだけみんなに共通して言えることは、
    その親友がかけがえのない存在だということです。

    それを改めて教えてくれたのが
    「きみが見つける物語 友情編」です。

  • オススメ(^o^)!

  • 「しーちゃんは優しくって、バカだから。」500円以下の文庫本を探して見つけた1冊。もちろんIDゲットのため・・・。今をときめく作家から5本も短編が入ってるだなんて、贅沢な文庫だ。10代よ、この本は読むべきだよ。と声を大にして叫びたいぐらい最高の5作。特に朱川湊人の「いっぺんさん」は、もう泣けて泣けてたませませぬ。そして、坂木司は初めて読んだので、ぜひこれから他にも読んでみたくなりましたのです。

著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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