きみが見つける物語 十代のための新名作 友情編 (角川文庫)
- KADOKAWA (2008年8月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043894031
感想・レビュー・書評
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思春期の少年が、親には見せられないDVDをレンタルする時のように
「十代のための」の文字を、姑息にも親指で隠したりしながらレジに出し
読み続けてきた、この『きみが見つける物語』シリーズ。
もう、かなりの数を読んだのですが。。。
今まで読んだ中で、いちばん好きです! この『友情編』。
坂木司の『秋の足音』、佐藤多佳子の『サマータイム』は既読でしたが
大好きなこの2作がセレクトされたこと自体がうれしくて買ってきたのです。
ところが、それほど期待してなかった(他の作家さん、ごめんなさい!)
朱川湊人、よしもとばなな、重松清の3作が素晴らしくて。
ことに、『キッチン』とか『TUGUMI』以来ぱったりと読んでいなかった、
よしもとばななの『あったかくなんかない』。
今、お気に入りの短編を朗読して、と言われたら、迷わずこれを選びます。
「あったかくなんかない」というのが否定の言葉ではなくて
幼いのに、清らかな瞳で人の本質を見つめていたまことくんの
ささやかで平凡な暮らしへの憧れを込めた言葉なのが切なく、
いつまでも余韻の残る名作です。
一度だけならどんな願いも叶えてくれるという神様をテーマにした朱川湊人『いっぺんさん』も
神様を純粋に信じる少年たちの心が招く奇跡の美しいこと!
読み終えるやいなや、『あったかくなんかない』が収録されているという
よしもとばななの『デッドエンドの思い出』と
朱川湊人作品を図書館で検索した私でした。 -
このシリーズは今人気のある作家さん達の作品を掲載していて、小中の図書館蔵書にお勧めです。
この本を勧めて、好きな作家を見つけさせるのにちょうどいいと思いました。重松清はきよしこが載っていて、この分量では話に入りにくかった。せっかくなら、他の重松作品にしてほしかったなぁ。
娘(中1)はシリーズでこれが一番面白かったそうです。 -
タイトル*きみが見つける物語 十代のための新名作 友情編
作者*角川文庫編集部
出版社*角川グループパブリッシング -
本当に感動しました∩(´∀`∩)
この本を見たときすぐに買うことを決めました。
私には親友がいて、その親友とは本当に仲が良いです♪
けんかもするし、言い合いもするし。なんでも言い合える親友です。
だからこの本が余計胸に染みました。
人それぞれ色々な親友がいて、
なんでも言い合える親友。何も言わなくてもわかってる親友。
けど1つだけみんなに共通して言えることは、
その親友がかけがえのない存在だということです。
それを改めて教えてくれたのが
「きみが見つける物語 友情編」です。 -
オススメ(^o^)!
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「しーちゃんは優しくって、バカだから。」500円以下の文庫本を探して見つけた1冊。もちろんIDゲットのため・・・。今をときめく作家から5本も短編が入ってるだなんて、贅沢な文庫だ。10代よ、この本は読むべきだよ。と声を大にして叫びたいぐらい最高の5作。特に朱川湊人の「いっぺんさん」は、もう泣けて泣けてたませませぬ。そして、坂木司は初めて読んだので、ぜひこれから他にも読んでみたくなりましたのです。
まろんさんがよしもとばななを!\(^O^)/
『TUGUMI』が高校時代のバイブルだったアセロラです(笑)
…って言...
まろんさんがよしもとばななを!\(^O^)/
『TUGUMI』が高校時代のバイブルだったアセロラです(笑)
…って言いながらも『デッドエンドの思い出』をはじめ、
“よしもとばなな”になってからの作品はご無沙汰なんですが(汗)(『王国その1』で止まってます…(^^;)、
大好きな作家さんの本を読んでもらえるって、嬉しいですね(^-^)
レビューも楽しみにしております★
そうそう、うれしいんですよね!
今年は、『本屋さんのアンソロジー』に続いてこの本と、
入ってる作品全部好き!というアンソ...
そうそう、うれしいんですよね!
今年は、『本屋さんのアンソロジー』に続いてこの本と、
入ってる作品全部好き!というアンソロジーに、もう2冊も巡り会えて
ぴょんぴょん飛び跳ねたい気分です(笑)
この本、古書店では105円になってる確率が高いので、ぜひぜひ♪
そして、うふふ♪
『デッドエンドの思い出』、読みました!
まっき~♪さんのオススメ通り、本当に素敵な本でした。
これから脳細胞をお菓子で活性化しつつ、がんばってレビューを書こうと思ってます(*'-')フフ♪
おお、感性豊かなアセロラさんに、『TUGUMI』はぴったりな気がします!
私は、ぽわーんとどこか抜けてるので
『TUGUM...
おお、感性豊かなアセロラさんに、『TUGUMI』はぴったりな気がします!
私は、ぽわーんとどこか抜けてるので
『TUGUMI』も『キッチン』もいいなぁと思いながら
あの繊細さにちょっと気後れして、その後の作品を敬遠しちゃってました。
でも、『デッドエンドの思い出』、読み終えてこれからレビューを書くところなのですが
胸が痛くなるくらい、しみじみといい作品でした!
アセロラさんが大好きな作家さんなのだから、間違いありませんよね。
他の作品も追いかけてみたいと思ってます(*'-')フフ♪