空の中 (角川文庫)

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著者 : 有川浩
  • 角川グループパブリッシング (2008年6月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (537ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043898015

空の中 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • とってもいいお話です。
    大人組と子供組のストーリーが絡み合いながらお話が進んでいきます。
    特に子供組。
    自分がまだ子供だった頃の空の色や空気の匂い、そんなのがよみがえって、恥ずかしいやら切ないやら…
    泣きながら、もん絶って、感じでした。

  • SFぽい話なんだけど、とても切なかった。生物の共存に対する人間のエゴを痛感させられた。

    特別書き下ろしの『仁淀の神様』。
    読んでいて泣いてしまった。こんな展開はずるすぎる。

    それにしても有川さんの作品に登場する人はみんなまっすぐでどうしてこんなにかっこいいんだろう。
    光希の姿勢に、高巳の言葉、宮じいの言葉に励まされた。
    有川さんの作品を読めば読むほど、登場人物に恥じないような生き方をしたいと思う。

    今回の作品は初期のものだけど、粗削りかもしれないけれど、文章がナチュラルでよかったと思う。

  • 裏表紙の作品紹介で航空機事故から物語が始まるのは知っていた。しかし実際、我が子を想いながら飛んでいる父親が事故に遭うという悲劇を続けざまに読むと、自分でもびっくりするくらいショックを受けた。
    続きを読むのが若干辛くなったが、読み進めていくうち、そんな辛さはどこへやら、展開が気になってどんどんページをめくってしまった。
    本編はもちろんのこと、番外編『仁淀の神様』はすごく感慨深いもので思わず涙が出そうになった。

  • 只今午前5時過ぎ。モントリオール・ピエール・エリオット・トルドー国際空港でシカゴ行きのフライトを待っています。

    これから24時間の長い長い帰国の旅が始まります。

    1週間強の北米出張中に何冊読めるか挑戦するつもりで8冊持ってきたんですが…

    ようやく1冊読了…(すでに7日経過)

    今回の出張はやることが多すぎて、準備やら何やらでホテルに帰ってもずーっと仕事…。時間がないのと、心に余裕がないのと両方です。

    そんな中でなんとか読み終えたのがこの作品。

    いきなり2件の父親の事故死(しかも航空機事故)で物語が始まります。子どもたちと離れて機内で読み始めたお父ちゃんには切なすぎるオープニングです。

    人間以上の知能を持った謎の生物が出てきたり、それとどう向かい合うか人間たちが真っ二つに分かれて争ったりするこの小説は、ファンタジーともSFとも言えると思いますが、私にとっては主人公の少年が絶望の中でこの生物に出会い、逃げ込み、成長し、そして別れを迎えるというとにかく切ない物語でした。

  • タイトルが示す通り、空の中、と地上との間に起こる
    少し不思議なやり取りを中心として物語は進んでいく。

    大人と未成年の二組のカップルを配置することで、二つの視点を置き、二つの物語はパラレルに進む。子供のもつ戸惑い・大人のもつ戸惑い。一見別のようであり、その心の中での折り合いの付け方は、結局シンプルな言葉で表されるものに集約されていく。

    ナレーター役の青年のものごとへの向き合い方が
    とてもフラットで好感が持てるし、彼ゆえに引っ張られて読み続けられた。
    その青年を感服させる老人の登場で、ふと自分自身の
    在り方をも振り替えさせられる。なかでも‘賢しくない’という言葉は私の胸にストレートに突き進んできた。

    お話はおもしろい。
    ただあえて言うなら、物語の中でその世界が広がって息づいていく、と言うタイプの作品ではない。
    語るべきストーリーがあり、そのストーリーのあちらこちらに散りばめられた光る語りが読後に残る。そういう作品だと思う。だからきっとこの作者の作品は今、映像の世界で引く手あまたなんだろうなぁ、と思う。

    ネタバレになるので詳細は伏せますが、実は、空の中、の模様こそに、深い所に届くような真実があるという気がしている。

  • h25.11.4完読。
    大好きな有川浩さんの自衛隊三部作。今まで分厚さで拒否してきたことがもったいなさすぎたと思うほど面白かった。
    三部作の中でも有川さんの言葉遊びが顕著に活躍している作品だと思う。未知の生物と認識のすり合わせをしているところでは、言葉という概念、社会という概念が人間が集合しているから生まれているものだという事実をつきつけられた。国際関係論の集合という概念にも似たようなことがあった。深い。有川さんの作品でいつも思うのが、ただの会話が会話にとどまらない。考えされられるというか、なるほど、って新しい視点をつきつけられるからまた止まらない。
    個人的には高巳さんが好き。軽い口調でも的確な受け答え、交渉術。くったくなくかっこいい。
    まちがえを正そうと瞬が進んでいく中、みやじいがゆった、間違いはごまかせないという言葉。ごまかそうとすると揺り戻しがくる。揺り戻しという表現の仕方が、ただもどってくるというニュアンスよりも、揺れてもどってくる、つまり勢いがましてさらに大きくかえってくるというイメージをもたせる。そんな言葉選びも大好きだ。
    ラストまでどうなるかわからない、わくわくとはらはら。ただの小説でなくて、人間とは、世界とは、そんな大きなテーマまで揶揄されていて、本当に面白かった。

  •  わたしの読む本は人が亡くなることが少ない、気がしていた。
    ・・・さらりと人が死んで「え。死ぬの?」と思ってしまった。
    そして亡くなってからの登場するので哀しみ倍増。

     空のものすごく上の方に白鯨がいて、それが太古からの生き物で
    意思疎通もできるなんて、アイデアが素晴らしい。
    そのカケラを飼ってしまうなんて、もうアッパレ。
     高巳と光稀の有川さんらしい甘さも最高。(ちょっと物足りなかったけど)

  • 一気に読み終えた。有川浩さんの描く人間は何でこうも魅力的なんだろう。
    まるで作中に登場する彼ら、彼女らが物語を作っているかのような、そんな錯覚を起こしてしまうほどの存在感を放っている。土佐弁もあたたかみがあって、作品に温もりを与えている。名作。文句なし。

  • 自衛隊三部作と呼ばれる中で文句なしに面白い。
    一度図書館で借りてからの書店でばったり見つけたので購入(笑)

    なにより、人柄が素敵。大人の二人、武田光稀と春名高巳。
    子どもの二人。

    仁淀の神様がまた、温かい話で涙なしには読めないです。

  • バランスがとれていて有川作品の幅広さが感じられる。
    宮じいもよい。
    駿の気持ちの変化、危うさが切なく、そしてラストがまたよい。

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空の中 (角川文庫)の作品紹介

200X年、謎の航空機事故が相次ぎ、メーカーの担当者と生き残った自衛隊パイロットは調査のために高空へ飛んだ。高度2万、事故に共通するその空域で彼らが見つけた秘密とは?一方地上では、子供たちが海辺で不思議な生物を拾う。大人と子供が見つけた2つの秘密が出会うとき、日本に、人類に降りかかる前代未聞の奇妙な危機とは-すべての本読みが胸躍らせる、未曾有のスペクタクルエンタテインメント。

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